刻刻 / Kokkoku: Moment by Moment

『刻刻』とは、2008年の10号から2014年11号まで『増刊モーニング2』(講談社)で不定期連載された、堀尾省太によるサスペンス漫画である。コミックスは全8巻刊行された。第1巻の帯には漫画家の水木しげるが、同氏最高得点である80点を付け賛辞を送った。第2巻の帯では小説家の伊坂幸太郎が、最近の面白い漫画として真っ先に紹介する作品とコメントした。またこの作品の完結後2014年47号の『モーニング』には、読み切りとして『刻刻 番外編 —300日後—』が掲載された。
物語は貧しいながらも幸せに暮らしていた佑河樹里(ゆかわじゅり)が、誘拐された兄と甥を救うため佑河家に代々伝わる時を止める止界術を使い、宗教団体・真純実愛会と戦う姿が描かれている。作中には術や特殊能力が出てくるため、SFの要素が強い作品といえる。
テレビアニメは2018年1月から3月までTOKYO MX他で放送され、Amazonプライム・ビデオでは全世界独占配信された。

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刻刻 / Kokkoku: Moment by Momentのレビュー・評価・感想

刻刻 / Kokkoku: Moment by Moment
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オススメ漫画「刻刻」

時間が止まった世界で、普通の家族と宗教団体が戦うバトルマンガです。主人公の佑河樹里(ゆかわ じゅり)はじいさん、父親、兄、妹、甥の5人で生活していたが、兄と甥が誘拐されてしまいます。犯人からの電話に、樹里が一人で助けに行こうとしますが、その時、今まで普通のじいさんが、突然時間を止めて二人で助けに行こうとします。じいさんは昔から「止界術の石」と呼ばれる石を使って、時を止める術を代々受け継いてきた家系だったのです。時が止まった中で簡単に助けられると思っていた二人ですが、すべての人間が止まっている世界で、相手の宗教団体の人間たちは動いていたのでした。実は、誘拐を計画した「真純実愛会」という宗教団体は、じいさんが持っていた「止界術の石」とよく似た石を使って、時が止まった世界に入り込んでいたのです。そして誘拐の本当の目的は、じいさんに「止界術の石」を使わせ、油断させたところで本物の「止界術の石」を奪うことでした。宗教団体の教祖である佐河からの反撃を受け、樹里たちは時が止まった世界の中で石をめぐる戦いを始めていきます。じいさんにはテレポートの能力があるのですが、いまいちです。数メートル先にしか飛べないし、コントロールもいまいちできないので使いにくいです。宗教団体側は能力者はいませんが、人数が多いので人海戦術で樹里たちに迫ってきたり、樹里たちが家を空けている間に忍び込んできます。直接戦うシーンは比較的少なく、逃げたり、裏をかいたりして捕まらないようにするだけです。そして突然現れる「管理人」と呼ばれる不思議な生物。「管理人」が物語の重要なキーワードになっていきます。地味な戦いなのですが、ハラハラドキドキしながら読める作品です。

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