朔間零（あんさんぶるスターズ！）の徹底解説・考察まとめ

朔間零の概要

朔間零（さくまれい）は『あんさんぶるスターズ！』に登場するキャラクターであり、「UNDEAD」のリーダーを務めている。所属事務所は「Rhythm Link」で同ユニットの羽風薫、大神晃牙、乙狩アドニスと共にアイドル活動を行っており、薫とは二枚看板とも呼ばれている。艶のある歌声と力強いパフォーマンスが特徴であり、「夜闇に誘う魔王」をキャッチフレーズとして活動している。
サークルはバンド「BB」や神秘部に所属している。また、弟の朔間凛月を溺愛しているが、本人からは嫌がられている。

零は幼少期からよく本を読み、ありとあらゆる知識を身につけていた。その反面、自分の存在の小ささに対し恐怖や孤独を感じる早熟な子供であった。蓮巳敬人とは幼馴染であり、零をライバル視した敬人はさまざまな論法で対決しようとしたり、ドラマを真似て2人でチャンバラごっこをして遊んだりすることもあった。しかし、敬人は幼いながらも「朔間零が『神』であり、自分は『その他大勢の一人にしかなれない』」と感じるようになり、2人の間には溝が生まれてしまう。結果として2人の距離は離れていき、後に夢ノ咲学院で再会することとなる。
零はたびたび海外へ留学をしており、2年次には留年を経験している。名義を貸しているだけであるため、積極的に活動はしていないが2回目の2年次に生徒会長を務めている。その後、敬人、晃牙とUNDEADの原型ユニットである「デッドマンズ」としてライブを行なっていたこともある。「デッドマンズ」のライブによってライブハウスの不良問題が解決した後、彼らは解散したが、忠犬のように零を慕う晃牙の働きにより「UNDEAD」が結成される。
「UNDEAD」結成前、零は「五奇人」のうちの1人でもあった。「五奇人」は天祥院英智と敬人が夢ノ咲学院の革命のために作り上げた実力者たちの集まりであり、零の他には日々樹渉、深海奏汰、斎宮宗、逆先夏目が属していた。「五奇人」結成当初は個人行動が多くバラバラだったが、共に時間を過ごし、お互いの才能を認め合うことで対等で、かけがえのない親友となった。後に「五奇人」は「旧fine」によって討伐され、討伐後は零、渉、奏汰の「三奇人」として存在している。

朔間零のプロフィール・人物像

CV：増田俊樹
身長：179cm
体重：61kg
誕生日：11月2日
血液型：B型
特技：ジャズダンス
趣味：庭園の散歩

容姿端麗であり、彼がリーダーを務める「UNDEAD」では薫と共に「二枚看板」と呼ばれている。色白ではあるものの、思わず振り返ってしまうほど顔立ちは整っており、スタイルも良い。
さまざまな知識を持っており、大きな影響力がある。また、身内に対する仲間意識が強く、問題を解決するために海外を飛び回っていたこともある。学生時代は口調がサバサバとしていたため「俺零」と呼ばれていたが、「五奇人」討伐後はおじいちゃんのような口調で話すようになった。自称吸血鬼で、トマトジュースを好んで飲んでいる。パフォーマンスは優しいながらも力強く、艶のある歌声で観客を魅了する。
幼少期から大人びており、たくさんの本を読んでいたためあらゆる知識を兼ね備えていた。学生時代は地下ライブハウスの問題を解決するために、敬人や晃牙と共に「デッドマンズ」を結成し問題を解決したり、英智が企てた革命のために「五奇人」に選ばれたりした。「五奇人」討伐後は零をリーダーとして薫、晃牙、アドニスの4人で「UNDEAD」として活動している。また、「旧fine」によって討伐された「五奇人」は、零、渉、奏汰の3人が残り「三奇人」として存在している。

朔間零の個性・能力・特技

容姿端麗で色白であり、吸血鬼のような見た目をしている。日光に弱く自身を吸血鬼と名乗っているが、実際には吸血鬼ではないと考えられているが、公式から明言されていない。
ノベライズ『あんさんぶるスターズ！青春の狂想曲』では、「町で十人とすれちがえば十人すべてが振り向くような、そのうち何人かはふらふらと近づいてしまいそうな奇妙な吸引力のある美貌」「名画の中から抜けでてきたような、どこか古風な麗人である」と記載されるほどの美貌の持ち主である。
幼少期から数多の本を読み漁っていたためさまざまな知識を持っている。思慮深く、身内に対する仲間意識が強い。
特技はジャズダンスであり、楽曲中のダンスにおいても優雅さが感じられる。

朔間零の来歴・活躍

幼少期

朔間一族は日の光が苦手な体質であるため、夜に活動することが多い。そんな家系に生まれた零は眠れない夜に本を読み漁り、世の中のありとあらゆる知識を得る。それゆえに自分の存在の小ささを幼い頃から自覚し、恐怖を感じていた。また、零は幼少期から1人で墓場に散歩に行くことが多く、蓮巳敬人の実家の寺にもよく訪れていた。話しかけてきた大人たちの悩みを解決し、心を解す力があったため、墓石に座る子供に、大人たちが救いを求めるのは日常茶飯事であった。そんな光景を間近で見ていたのは幼馴染の敬人である。当時から大人びていた敬人は零をライバル視し、さまざまな論法を用いて対決しようとするが、彼の必死の論法を零は楽しそうに聞いているだけだった。2人でチャンバラをして遊んだり、敬人は凛月のお見舞いに行ったりと、交流を深めていた。しかし、自分が物語の主人公になりたいという願望を持っていた敬人は零のカリスマ性に圧倒され、願望が叶わないことを悟る。そのため零とは距離を取るようになり、2人の間に溝が生じてしまう。

夢ノ咲時代1（デッドマンズライブ）

零が夢ノ咲学院に通っていた頃は、自身のことを「俺様ちゃん」と呼んでおり、口調も荒々しかったため「俺零」と呼ばれていた。たびたび海外でも仕事を行っていたこともある。この頃の夢ノ咲学院は廃退しており、生徒たちの素行の悪さが目立つ。羽風薫が経営を任されている地下ライブハウスでも、夢ノ咲学院の生徒たちは問題となっていた。この問題を解決するために零、敬人、晃牙をメンバーとする「デッドマンズ」が結成された。「デッドマンズライブ」はライブ対決となっており、有志が自由にユニットを作り一定時間パフォーマンスを行うことができる。その後観客が得点を付け、全ユニット終了時点で1番得点が高かったユニットが勝利となる。ちなみに賞品はこのイベントに参加した全ユニットの支配権であった。朔間零率いるデッドマンズは、このイベントで見事優勝を収める。だが、このライブの前に朔間零と蓮巳敬人はある約束をしていた。その約束とは、朔間零が海外での仕事を片付け帰国し、また異国の地へとんぼ帰りするまでのたったの1日で地下ライブハウスの問題を解決し、敬人が零を使いこなせたらその後も零は敬人に大人しく従うというものである。また晃牙にも、1週間後のデッドマンズライブで、敬人に指導されたギターの演奏に零が光るものを感じたら零は晃牙にギターを指導するという約束をしていた。結果としては問題は解決することができず、ライブハウスの不良らを一掃するどころか、不良行動を起こしていた生徒たちは零のファンになり、やりたい放題振る舞うようになった。その後、零の助言により敬人は天祥院英智と以前から話し合っていた計画を実行に移す決断をした。

夢ノ咲時代2（五奇人）

朔間零の学生時代、天祥院英智は夢ノ咲学院を舞台に革命を起こそうとしていた。英智には自身が「アイドル」となって成長し、世間からの承認を得たり、愛される実感を得たりしたいと強く願っていた。そして革命の犠牲者となったのが「夢ノ咲学院の旧体制の象徴」ともいえる「五奇人」である。朔間零、日々樹渉、深海奏汰、斎宮宗、逆先夏目の5人は「彼らのように群を抜いた才能をもつ者のせいで、普通の生徒のアイドルとしての仕事が失われている」と一般生徒に知らしめるために、英智の目論見により選ばれた。当初はバラバラだったものの、同じ時間を過ごすうちに対等で、かけがえのない友となる。五奇人討伐の際、零は英智の仕向けた問題を解決しに海外に行っていたため、戦うことはなかった。五奇人の中で最後に討伐されたのは日々樹渉であり、五奇人の終焉は、朔間零の呼びかけにより皆で見守ることとなる。

夢ノ咲卒業

デッドマンズから敬人が脱退し零が海外に渡った後、晃牙はユニット名を「UNDEAD」に変更した。メンバーには晃牙と零の他、以前零が海外から連れて帰ってきた乙狩アドニスと、地下ライブハウスで関わりのあった羽風薫が加わった。

零の卒業が迫る3月のホワイトデーの季節に、大型ドリフェスが開催された。このイベントはバレンタインシーズンに開催される「ショコラフェス」と同じで、学院にファンを招待しライブを行ったりお菓子をプレゼントしたりするというもの。しかし「ショコラフェス」と大きく違う点があり、それは卒業を控える3年生ではなく1, 2年生が主体となって盛り上げるというルールが存在することである。この返礼祭の準備期間中、零から解散宣言をされた。これに納得ができない晃牙であるが、どう抗えばいいか分からず足踏み状態のまま当日を迎える。当日「UNDEADがデッドマンズに生まれ変わって、大好評になっている」という噂を聞き驚く晃牙とアドニス。晃牙が急いでステージに向かうと、そこにはデッドマンズとして、羽風薫、蓮巳敬人、鬼龍紅郎ライブを行う零の姿があった。デッドマンズと勝負するため晃牙とアドニスは2人だけで夜の部に参加できるように奮闘する。夜の部、デッドマンズとUNDEADはライブ対決をすることになるが、敬人と紅郎が紅月として出演したため、実質4人でのUNDEADライブとなった。卒業後も零は薫と共にアイドル活動を続け、晃牙とアドニスがそれを追いかけることになる。

零と薫の卒業後、舞台をES（アンサンブルスクエア:天祥院英智が作ったビルで、建物内には4つの事務所が入っている）に移すこととなった。UNDEADは老舗芸能事務所で、アイドルだけでなくバンドグループやシンガーソングライターなども所属する「Rhythm Link（リズムリンク）」（通称リズリン）に所属。ライブ活動だけでなくバラエティ番組の司会、CM、ラジオのパーソナリティー、ファッションモデルなどビジュアルと個性を生かした仕事も行っている。

朔間零のディスコグラフィー

vol.1「UNDEAD」

1. Melody in the Dark
2. ハニーミルクはお好みで
3. オリジナルショートドラマ
4. Melody in the Dark（カラオケver.）
5. ハニーミルクはお好みで（カラオケver.）

2015年発売の、ユニットCD第1弾。UNDEAD初となるCDがリリースされた。
「Melody in the Dark」はコール＆レスポンスが特徴的な楽曲で、ライブでも特に盛り上がる1曲である。
「ハニーミルクはお好みで」は「ご奉仕！喫茶UNDEAD」のストーリーにちなんだ楽曲。このストーリーではUNDEADの学院祭での様子を楽しむことができる。

vol.2「UNDEAD」

1. DESTRUCTION ROAD
2. Darkness 4
3. DESTRUCTION ROAD（カラオケver.）
4. Darkness 4（カラオケver.）

2016年に発売された、ユニットCD第2弾。
「DESTRUCTION ROAD」は「出航！海上の海賊フェス」のストーリーにちなんで作曲された楽曲である。MVではストーリー中でアドニスが破壊した鉄の檻が登場する。

vol.6「UNDEAD」