フェルマーの料理(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『フェルマーの料理』とは、小林有吾が2018年より『月刊少年マガジン』で連載している料理をテーマにした漫画、ドラマである。数学者になる夢を諦めた高校生の北田岳(きただがく)が、若き天才シェフ朝倉海(あさくらかい)と出会い、数学の才能を料理に活かしながら、料理人の道へ進む物語だ。数学と料理という異色のコラボが魅力で、料理の才能を開花させていく岳の成長が見どころ。

『フェルマーの料理』と『てんまんアラカルト』で共通する登場人物

『フェルマーの料理』は、同作者の作品『てんまんアラカルト』の続きとして描かれている。『てんまんアラカルト』では、本作もう1人の主人公である朝倉海の過去の話が題材となっていた。
海以外にも、福田寧々、布袋勝也もこの作品には登場しており、本作で名前が上がる「七瀬蒼司」も重要人物だ。

あえて下手な料理を作るこだわり

ドラマ制作では、全員が差し替えなしで料理のシーンを演じている。岳を演じている高橋文哉は、元々料理が得意で調理師免許を持っているが、演技の際はあえて上手く作らないように工夫しているとインタビューで語っていた。こうしたこだわりもあり、ドラマのクオリティはかなり高い。

ドラマのオリジナルキャラクターが存在する理由

元々オリジナルドラマとして企画されていただけに、ドラマでしか登場しないキャラクターも登場する。これは、企画当時に原作漫画自体が3巻までしか発売されていなかったのも関係しているのだ。
漫画では顔が描かれていない赤松桜もドラマではしっかり登場しており、物語を進める重要人物になっている。

家庭でも再現可能なレシピ

単行本では、漫画に登場する料理のレシピが載っているため、家庭で再現することも可能だ。
『フェルマーの料理』公式のSNSでもレシピが紹介されており、完成画像も載っている。

地元・愛媛愛の強い作者

本作者の小林有吾は、『HOUSE OF BLUE LIGHT』でデビューし、本作と同時進行で『アオアシ』『ショート・ピース』という全く違うジャンルの漫画も連載している。『アオアシ』で小学館の漫画賞一般部門を受賞した。この作品はアニメ化もされている。
出身は愛媛県。1度就職していたが、24歳の頃幼少期からの夢であった漫画家の道に生きることを決意した。地元の松山市にあるフレンチレストランのデザインを気に入り、店主に頼み込んで「K」のモデルとした。『てんまんアラカルト』でも、地元の店のデザインをモデルにしており、地元愛が深いことがうかがえる。

主人公と似た境遇の米田肇

公式では明らかにされていないが、『フェルマーの料理』にはモデルになった人物がいると話題になった。
主人公の北田岳と似たような境遇の人物が米田肇だ。米田は近畿大学理工学部電子工学科を卒業している料理人であり、本作の料理を監修もしている。米田は大坂の3ツ星レストラン「HAJIME」のシェフでもあり、理系ながらその実力は確かだ。実際漫画の中で説明のある肉の火入れや、シルバーの温度などは米田が出している本にも記載されている。

『フェルマーの料理』の主題歌・挿入歌

主題歌:10-FEET「Re方程式」

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