INSIDE(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『INSIDE』とは、Playdeadにより開発されたパズルプラットフォーマーゲーム。2016年にPS4とPC版、2018年にSwitch版が配信された。日本ゲーム大賞2017でゲームデザイナーズ大賞を受賞し、他にも数々のアワードを受賞している。
ゲーム内にはストーリーの説明はおろかセリフやテキスト文といったものが一切存在せず、ほぼモノクロな世界で背景のアートや道中の出来事への解釈は完全にプレイヤーに委ねられている。
操作は非常に簡単だが、道中の謎解きギミックは多様性がありレベルが高い。
扉の先に進むとまだオフィスエリアが続いており、レバーを上げてさらに進むと実験施設のような空間に出る。
この場所ではみな球状の部屋の中に気がとられているため、研究者たちに見つかってもゲームオーバーにはならない。
球状の部屋の前に黄色のカートがあるので、それを足場に手前にあるガラス張りの実験部屋の上に登りさらに上に進むことができる。
進んだ先の黄色の梯子を上に登ると謎の大きな球体が存在し、扉を壊し中に入ると最後の球体の装置があるので破壊する。
黄色の梯子を下に降りると研究者たちが囲んでいた球状の部屋の中に侵入ができる。
中は水で満たされたタンクのようになっており、巨大な肉塊のような生き物が4つのケーブルで繋がれている。
ケーブルを外していくと少年は肉塊に取り込まれてしまい、プレイヤーは今度はこの肉塊を操作することになる。
研究者たちが眺めているガラス付近にある電源コードを抜くことでガラスを壊し、球状の部屋から脱出ができる。
脱出
肉塊の姿になったまま研究施設を破壊しながら脱出を目指す。
ガラスなどのもろい壁は破壊して進むことができ、この状態でも物を掴むことや心の無い人間たちの手を借りることが可能だ。
鉄柱を拾ってスイッチを押したり、燃やしたブロックの火が消えないようにスプリンクラーの上に投げながら進んだりと、肉塊の姿でも器用にギミックをこなす必要がある。
そしてそのまま進んでいき、隙間から光が漏れている最奥の壁を体当たりで壊すとその勢いのまま外に放り出されて転がり海岸付近で停止する。
最後にはその状態のまま肉塊が日に照らされながらフェードアウトしてエンディングを迎える。
二つのエンディング
『INSIDE』は少年が立ち入りを禁止されていた研究施設の中を、不気味な光景を目にしながらどんどん進んでいく仕様になっている。
ただただ少年が謎を解きながら進み続ける中、背景のアートや道中の出来事からプレイヤーが独自の解釈をしていくことになる。
そんな本作には、通常のエンディングと隠しエンディングの二つが存在する。
通常エンディング
通常のエンディングでは、少年は球場の部屋で研究者のような人間たちに観察されている肉塊のような生き物である「ハドル(開発チーム内での呼び名)」を発見する。
ハドルは肉塊に人の手足や頭が複数生えているような見た目をしており、4本の制御ケーブルに繋がれている。
少年がそのケーブルを切り離すと少年はハドルに取り込まれてしまい、今度はプレイヤーはハドルを操作して研究施設の壁を壊し研究者たちをひき殺しながら脱出することに成功する。
研究施設を脱出し森をぬけ海岸線まで転がり続けたハドル(に取り込まれた少年)が光に照らされてゲームはエンディングとなる。
プレイヤー間では、少年はハドルを脱出させるためにハドルに操られていたのではないかという考察が一般的となっている。
ハドルに取り込まれる原因となったハドルの入れられているタンクに入る際、少年に一切の躊躇が無かった点がその考察に拍車をかけている。
隠しエンディング
本作には様々な場所の地下壕に光る球体の装置が存在し、これらの装置を全て破壊することで隠しエンディングのための部屋に入ることができるようになる。
隠し部屋にはコンピューターやマインドコントロールのための装置が存在し、それらは近くの電源ソケットから電力を供給しているようであった。
ソケットからプラグを引き抜くとコンピューターなどは全て稼働を停止し、少年は道中で出会った心の無くなったような人間たちと同じ体勢になり画面がフェードアウトしていきエンディングとなる。
隠しエンディングの場所は通常エンディングを一度終えていないと知ることができず、このエンディングでの少年の行動は研究施設で行われているすべてに終止符を打つ行為であるため、通常エンディングとは鏡合わせになっていると考察されている。
『INSIDE』のゲームシステム
基本的な流れ
『INSIDE』はパズルプラットフォーマーゲームであり、少年を操作してギミックを解きながら研究施設内をどんどん進んでいく仕様になっている。
2.5Dの横スクロールアクションなため、上下前後の移動とジャンプや掴みなどのアクションのみで道中の出来事に対処していく。
オートセーブ
『INSIDE』では初見殺しのギミックが多数存在しており、難易度も少々高い仕様になっている。
小まめにオートセーブがされているため、死んでしまった時には直近のセーブポイントからの再スタートとなる。
基本操作
『INSIDE』では前後移動とジャンプ、掴むなどのアクションのみの操作なので、操作性自体は非常に簡単な仕様になっている。
ロープをつかんで飛び移ったりなどの簡単なアクションだけでなく、非常にシビアなタイミングで移動しないと即死してしまったりなどの難易度の高いアクションも存在する。
マインドコントロール装置
道中の謎解きギミックでは、マインドコントロール装置を頭に装着することで心の無い人形のような人間たちを操作することが可能だ。
少年を持ち上げさせて高い場所に手を伸ばしたり、重さによって扉が開く仕掛けに乗せたりなど、様々なギミックで活躍する。
『INSIDE』の登場人物・キャラクター
少年
プレイヤーが操作する少年。
少年については全ての情報が不明であり、ゲームの開始時に何故暗い森にいたのかも説明がされていない。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『INSIDE』の概要
- 『INSIDE』のあらすじ・ストーリー
- 暗い森
- とうもろこし畑と小屋
- 豚と建物
- 周辺施設
- 水中進行
- 研究施設内へ
- 衝撃波のエリア
- 再び水中へ
- 研究施設のオフィスエリア
- 球状の部屋
- 脱出
- 二つのエンディング
- 通常エンディング
- 隠しエンディング
- 『INSIDE』のゲームシステム
- 基本的な流れ
- オートセーブ
- 基本操作
- マインドコントロール装置
- 『INSIDE』の登場人物・キャラクター
- 少年
- 心の無い人間たち
- 研究者たち
- 水中の化け物
- ハドル
- 『INSIDE』の用語
- エリア
- 暗い森
- 研究施設
- 衝撃波エリア
- 壊れた建物群が沈む水中
- 球状の部屋
- 球体の装置
- 『INSIDE』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ハドルの制作にかかった期間は6年
- 3Dにも負けない2D
- パズルプラットフォーマーゲームなのにCERO-D
- 人の頭蓋骨を通した音楽