SYNCED（シンクド）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『SYNCED』の概要

『SYNCED（シンクド）』とは、NExT Studiosが開発し、Level Infiniteから提供された、基本プレイ無料の協力型TPSゲームだ。2023年9月8日13：00にサービス開始している。
プレイヤーの主な目的は、混沌とした世紀末と化した世界で富を求める「ランナー」を操作し、敵であるナノを撃ち倒す事である。また、ナノの中には、「ナノ・プライム」と呼ばれる強敵が居る。ナノ・プライムに攻撃を加えて、行動不能にした所で「シンクロ」と呼ばれる行動を行う事で、「コンパニオン・ナノ」と呼ばれる強力な仲間及び武器となり、プレイヤーをサポートするのである。
仲間となるコンパニオン・ナノは、それぞれ異なるタイプの能力を持っている。基本的には、「ヘイヴン」と呼ばれる前線基地で戦闘の準備をして、様々な戦いに赴く。
ゲームでは、チームでもソロでも楽しめる「PvEモード」と、チーム同士の対抗戦である「PvPモード」が搭載されている。プレイヤー自身の好みのモードで、それぞれの成長要素があり、複数のゲーム体験ができるのが特徴だ。
敵と共闘するという、全く新しい要素を持ったこのゲームは、TPS経験者や、シューティングゲーム初心者から注目を集めている。

『SYNCED』のあらすじ・ストーリー

大崩壊した近未来

舞台は、世界崩壊後の近未来。かつてナノテクノロジーが文明の基盤となっていたが、大崩壊（Collapse）による大厄災によって崩壊、ナノマシンが暴走し、野蛮な捕食生物と化した「ナノ」と呼ばれる化学生命体が人間を蹂躙する。その後、何十億の人々が滅び、世界はナノに支配され、混沌とした世紀末と化した。その中で「ランナー」と呼ばれる富を求める者達が現れ、新世界の石油と呼ばれる、貴重なナノエネルギー物質「ナーヴァ」を求める為、大崩壊の中心地であるワシントン州スネークリバーバレーに集まった。目標達成の為には手段を選ばない、残された人類による熾烈な戦いが繰り広げるのだ。

ランナーの目的とは

「文明発展による人間の自由と、テクノロジー依存のジレンマ」をテーマにしているこの作品。
世界が崩壊したのち、再建を試みていたり、自分の帝国を新たに作り上げようとしていたり、ランナーはそれぞれの想いを抱えて戦場へと降り立つ。ナノと共闘することにためらいや嫌悪などはなく、己の目的を果たすため、敵をも利用していくのだ。
彼らは、新世界の石油「ナーヴァ」を集めるため、今日も大崩壊の中心地「ワシントン州スネークリバーバレー」へと向かう。

『SYNCED』のゲームシステム

PvPモード

3人1組チームのランナー（プレイヤー）が、複数のチーム間でナーヴァの奪い合いをする「ナーヴァ・ラン」である。本ゲームでは、複数のフェーズに分かれて勝負が行われる。
始めに、ヘイヴンにてマップのスキャンを行った後、最初のフェーズに移る。まずはランナーを強化しながらナーヴァを集めていくのだ。ナーヴァは敵（ナノ）や相手のランナーを倒す事によって獲得できる他、定期的に発生する各々のチャレンジをクリアする事でも獲得できるのである。そして、一定の時間が過ぎると、マップ上にナーヴァを大量獲得できるハーベスターが複数現れ、ハーベスターの確保に向かうのだ（降下ポイントはマップで確認できる）。但し、相手チームも同様にハーベスターを狙っている場合があり、中には確保するハーベスターがプレイヤーと被る場合もある。これを占有できるのは1チームのみ。よって、相手チームより先にハーベスターを占有するか、待ち伏せして相手チームを殲滅するか、各々の戦略を練る必要がある。
ハーベスターを占有すると、ハーベスターを中心として円状の防衛ラインが引かれるので、その中に入り、自チームが相手に倒されないようにしつつ、一定時間の間ハーベスターを防衛するのだ。そして、防衛に成功するとハーベスターを確保でき、ナーヴァを大量獲得する事ができる。全てのハーベスターが確保されたタイミングで、そのフェーズが終了し、次のフェーズに移行する。
フェーズが進むとハーベスターによって獲得できるナーヴァの数も多くなるが、それに併せて出現するハーベスターの数も減っていく。最終的に、最終フェーズのハーベスターが確保されたタイミングでゲームが終了し、そこまでの獲得ナーヴァによって勝敗が決まる。尚、本ゲームではランナーは倒されても復活（リスポーン）ができ、その時にランナーの変更も併せて行う事ができるが、その復活回数には限りがあるので注意する必要がある（復活ができなくなると敗北となる。残り回数は復活時に表示される）。
故に、敵に倒されないよう慎重に戦略を考え、且つ相手よりもより迅速に行動し、チームと連携することが勝利の鍵となる。

PvEモード

ガイドに従って敵を倒しながら、ランナーを強化しつつ進めていくのが「デッド・セクター」である。これは、ソロで出撃する事も可能だが、チームでの出撃も出来るのだ。
最初に、ステージを選択して出撃する。その後、ミニマップや画面上にガイドが現れるので確認し、指示された内容をクリアして進めていく。道中は、敵を倒しつつ得られる「レイディア」を手に入れ、自販機の役割をするエクスチェンジャー及び、ショップを通してランナーやコンパニオン・ナノを強化していく。最終的に、ガイドで指示されている内容を全てクリアできればそのステージはクリアだ。クリア後には報酬があり、ヘイヴンで使用できる通貨及び、ランナーの戦力を上げるために必要なMODや素材等が手に入る他、武器熟練レベルを上げる事ができる。
始めは「CORE OPS」と呼ばれる、低難易度から始まるが、ステージを進めていくと、MODの装備解放や武器の強化ができる「ガンテック」や、ガチャ要素である「オートマット」等の様々なコンテンツが解放され、高難易度の「MASTER OPS」が解放される。そしてそこから更に進めると、敵をひたすら倒していく「サルベージ・ラン」というモード、条件付きでステージをクリアしていく「エリート・ラン」というモード等の高難易度のコンテンツに挑戦できるようになるのだ。尚、デッド・セクターを進めていく中で、サージ濃度には気を付けなければいけない。これは時間と共に増加し、100％になると敵が強化され、ランナーが継続的にダメージを受けてしまう等の不利な状態になってしまうのだ。また、倒されるとその場でステージ失敗となる。但し、チームで出撃している時は味方に蘇生させてもらう事ができ、逆に、倒れている味方の蘇生も行える。
因みに、各々のデッド・セクターには、SYNCEDの世界観を知ることが出来る収集物が散らばっている。戦いの間に、SYNCEDの世界観を見るのも一つの楽しみ方だ。

ガチャ（オートマット）

シンクドのガチャは、オートマットと呼ばれ、武器はもちろん、武器の強化素材も手に入れることができる。ガチャでしか手に入らない武器も多い。オートマットは「パイロンテックの迷宮 ステージ2」をクリアすることで開放されるので、デッドセクターを優先的に進めていくことが推奨されている。
ガチャには、恒常と期間限定の2種類があり、それぞれ出る武器が異なる。期間限定は、より強い武器が出るため、開催期間中はこちらを優先して引くことが基本だ。すでに持っている武器が出た場合、コンポーネントに変換される。これは、武器の強化素材になるため、重複して引いた場合でも損はしない。また、完凸済みの武器を引いた場合でも、分解してガチャコインに変換ができる。
最高レアの出る天井は、60連と他のゲームに比べてかなり良心的だ。課金で天井を引いたとしても、日本円で1万円も届かない。
無課金で引く場合は、ショップでシリング（キャラクターを開放するための通貨）やコンポーネント・シャード（購入回数制限のある商品）とコインが交換できる。ただし、限定ガチャコインは、コンポーネントで交換できる数に限りがある。
初心者に嬉しいのが、初回10連は確定で紫（エピック）以上のレア武器が出ることだ。また、オートマットを回した数に応じて、スキンなどが手に入るのも魅力だ。

『SYNCED』の登場人物・キャラクター

ランナー

デッドカット

CV：竹内良太
ボムを投げ、相手に状態異常を付与することができるのが特徴のランナー。回避にも特化しており、射撃時の移動速度が上がるパーク（操作なしで発動するスキル）を持っている。
チュートリアルで使わされるキャラクターであり、初心者がまず慣れておくと良いランナーの一人である。特に「ファイヤーグレネード」は、攻撃範囲も広く、火力も高いため、固まって出現したナノを一掃するのに適している。PvPでは、敵を遮蔽物から追い出すこともできるため、ソロでプレイする際にも有利なランナーとなっている。移動速度の優位から、射撃しながらの回避も容易なため、もしスキルのクールタイムが入っていたとしても、弱いナノならば簡単に倒すことができる。しかし、ファイヤーグレネードによる状態異常ダメージは、ボス級のナノにはさほどのダメージにはならない。
このランナーの特性から、状態異常系のMODをつけることが推奨されている。特に、「アーマーブレイク」は、状態異常のナノのアーマーを一気に破壊できるため、必ずといっていいほど入れておいて損のないMODだ。
このランナーを使う際の欠点としては、凍結ギミックを解除してしまうことだ。炎タイプのボスを倒す際には、必要なギミックになるため、スキルが仇となるこのランナーでは、厳しい戦いになる。
堅実で自信家という性格の設定だ。元ギャンブラーという一面を持ち、大崩壊によって、ギャンブルの借金地獄から救われた。

グローリー