シュウジ(最終兵器彼女)の徹底解説・考察まとめ

シュウジとは漫画『最終兵器彼女』の登場人物であり主人公である。クラスメイトの女子高生ちせと付き合い始めるが、ある日彼女は最終兵器に改造されてしまった。戦争により崩壊していく日常の中で、兵器として成長していくちせに恐怖を抱いて距離を取り、他の女性の誘惑に負けて1度別れる。それでもちせを忘れられずに復縁し、以降は真摯に向き合った。ちせが人類を滅ぼした際には、彼女の意思により彼だけは唯一生き残る。最後は宇宙船に変形したちせの中に乗り込み、滅びゆく地球を脱出。宇宙でちせと永遠の愛を誓い合った。

あら汁

あら汁を食べるシュウジ

シュウジが漁港で働いた初日に出されたあら汁。彼は重労働をしたものの、給料を支払って貰えずにあら汁だけを出された。悔しさと社会の厳しさを痛感しながらも、シュウジはこのあら汁を食べ、その美味さに感動する。彼は半分残して持ち帰り、残りをちせに食べさせるのであった。

シュウジが自衛隊のおじさんから受け取った薬。ちせの体は兵器に浸食されつつあり、その進行を遅らせる為の薬である。ちせはこの薬を常用していた。だが、シュウジと共同生活を送る間に彼女はこの薬を使い切ってしまう。シュウジは悩んだ末に、この薬をちせに渡した。

シュウジ(最終兵器彼女)の来歴・活躍

ふゆみと肉体関係を持つ

肉体関係を結んでしまう、中学生のシュウジ(画像左の人物)とふゆみ(画像右の人物)

北海道の田舎町に生まれたシュウジ。中学生になったアケミと共に彼は陸上部に入る。そこでふゆみという人物に出会った。彼女は、シュウジの通う中学校の陸上部のOGである。教育実習生として赴任してきており、陸上部の彼と接点が多くなった。ふやみは元々陸上競技が好きでは無く、テツという元陸上部のOBの男性に惚れて陸上部に入っていた。テツの雰囲気にシュウジは似ているとの事で、彼は特別可愛がられる。

シュウジはテツとも接点がある。中学生から社会人まで混合で参加できる陸上大会があり、そこで2人は出会っていた。テツは中学生時代から陸上部で活躍しており、彼の成績を知っているシュウジは憧れを抱いている。そして共に陸上の大会に出場し、テツの人柄に触れて更に尊敬の念を抱いていた。

ある日、シュウジはふゆみに、無人の体育館で誘惑される。この時の彼女は想い人であるテツと上手くいっておらず、寂しさから彼と雰囲気の似ているシュウジの肉体を求めていた。彼はこれに抗いきれず、肉体関係を結んでしまう。

ちせと付き合い始める

笑いあうシュウジ(画像右の人物)とちせ(画像左の人物)

高校3年生になったシュウジは同級生のちせから告白を受ける。彼は特に何も考えず、これを受け入れ彼女と付き合う事になった。だが互いに恋愛経験が無く、不器用な2人は空回りしぎこちない関係になってしまう。そんな中ちせから互いを理解し合う為、交換日記を渡される。シュウジはこの交換日記を利用し、ちせを展望台へと誘い出す。この展望台というのはシュウジが以前から気に入っていた場所であり、山中に建てられた無人の廃墟を指す。広大なテラスがあり、そこから街と空が一望出来る事から「展望台」と呼ばれていた。彼女と共に展望台を訪れたシュウジは唐突に別れを切り出す。彼はちせとのぎこちない関係に気疲れをしていたのである。これに対し、彼女は怒り始め自分の本音を彼にぶつけ始めるのであった。シュウジも負けじと本音をぶつけ、2人は初めての喧嘩を始める。腹の内を吐き出し合った2人は一緒に笑い、距離が縮まった事を実感するのであった。シュウジはちせに「これから2人で、好きになってってみねぇ?」と切り出し、2人の本当の恋愛がここから始まっていく。

ちせが兵器に改造された事を知る

兵器のちせを目撃し、茫然とするシュウジ

シュウジはある日、ちせが擦り傷を負っている事に気付く。その時は転んだだけと彼はタカを括っていた。別の日、シュウジはちせに買い物の約束をすっぽかされ、代わりに男友達と札幌の街に繰り出す。その時、突如国籍不明の戦闘機からの爆撃が始まるのであった。日本は非公式に他国と戦争状態にあり、その攻撃が日本本土にまで到達したのである。この事は国民に知らされておらず、シュウジは突然爆撃をされる形となった。破壊され、パニックになった街の中で必死に逃げ惑う彼は、兵器に改造されて敵と戦うちせと遭遇する。

ちせは自衛隊の手によって最終兵器に改造されていた。彼女はその事実を隠しながら、今まで通りの学校生活を送っていく。シュウジはその事実を知り、戸惑いながらも彼女と付き合っていく事を決める。だが、ちせは兵器として戦闘経験を積む事で成長していくのであった。更に彼女は常に様々な勢力から監視されており、自由が効かない身となっていた。ちせは不安に駆られながらも、自己犠牲の精神で現状を乗り切ろうとする。シュウジはそんな彼女を何とかして守りたいという想いに駆られ、その場の雰囲気で共に逃げる事を提案する。2人は監視の目を掻い潜り、互いの体を求め合っていった。だがシュウジはちせの胸に改造された際に出来た大きな傷があるのを見てしまい、彼女が最終兵器である現実を突き付けられて泣き崩れた。その後、涙を流し「普通に恋をして生きていきたい」と本音を吐露した彼女の姿を見たシュウジは、彼女を連れて故郷を出る決意を固める。

シュウジは一旦ちせと別れて、駅で彼女と待ち合わせをした。だが一旦家に帰った彼女は両親に夜遊びをしていたと勘違いされ、部屋に閉じ込められてしまう。悲しみに暮れる彼女の元に、自衛隊からの出動要請が入るのであった。シュウジは公衆電話からちせの家に電話をしたものの、父親の手によって電話を切られてしまう。すれ違い、悲嘆に暮れるシュウジの背後で、兵器に変形したちせが戦場へ出撃していくのであった。

ふゆみと再会する

ふゆみ(画像左の人物)と再会するシュウジ(画像右の人物)

翌日、シュウジとちせは若干の気まずさを抱えながらも学校生活を送る。それでも2人の距離は縮まりつつあり、良い感じの雰囲気になる。だが、その時シュウジ達の側をふゆみが自転車で通り過ぎるのであった。過去の出来事がフラッシュバックしたシュウジは咄嗟に目を背けてしまう。

シュウジと共に居たちせは出撃要請を受け、強力なジェット噴射で出動する。あまりの強さに彼女は空き家を破壊してしまった。心配になり、様子を見に行ったシュウジはふゆみと遭遇する。彼女はちせのジェット噴射の勢いに巻き込まれ、自転車から転倒して軽傷を負っていた。彼は衝撃を受けつつも、彼女を家まで運ぶ事になる。ふゆみの自宅に上がり込んだ彼はそこで彼女に誘惑される。ふゆみの旦那のテツは自衛隊に所属しており、長期間の不在で寂しさに彼女は耐えかねていた。そしてその寂しさからシュウジを誘惑し始めたのである。この時のシュウジは誘惑を振り切り、彼女の家を飛び出したものの、鞄を忘れてきてしまう。

別の日、シュウジはちせを自分の部屋に呼ぶ。2人は良い感じになり、距離を縮めていく。彼等が互いの肉体を重ね合わせようとしたその時、彼女のポケベルに出動要請が入った。構わずに行為を続けようとする彼に、ちせは「自分が行かなければ多くの人が死んでしまう」と出撃させてほしい旨を訴える。シュウジは自衛隊に反感を抱きつつ、ちせを見送る事になる。だが思春期真っ盛りの彼の肉欲は収まりが効かず、悶々としていた。気が付けばシュウジは「以前に忘れた鞄を取りに行く」という名目でふゆみの家を訪れ、そのまま家の中に上がり込んでしまう。そして彼はふゆみと唇を重ね、肉体を重ね合わせて行く。こうして彼女との不倫関係が始まり、彼は自らの行為に涙しながら自己嫌悪に陥って行くのであった。

ちせと最後のデートをする

ちせ(画像左の人物)と最後のデートをするシュウジ(画像右の人物)

シュウジとちせはデートをする事になる。この日は異常気象で10月だというのに、真夏並みの気温になっていた。戦争の影響で物資や資金が不足している中で、2人は水族館デートを楽しむ事になる。途中、ちせが財布を落としてしまうトラブルがあったものの、2人は束の間の一時を楽しんだ。彼女は前回の反省から、出動要請を知らせるポケベルを家に置いてきていた。

シュウジはちせの姿を写真に収めようとする。だが、彼女は「写真を撮られる事で過去の存在になりたく無い。シュウジに今此処にいる自分を見ていて欲しい」と、これを拒否する。いじらしい彼女の姿に彼は胸をときめかせるのであった。だが会話がちせの仕事の話になった際「もう(兵器としての仕事に)慣れた」という彼女の発言にシュウジは凍りつく。兵器として人殺しをする事に慣れてしまった彼女の姿に、彼の心に小さな恐怖心が生まれた。

ちせに恐怖心を抱いてしまう

ちせ(画像手前の人物)に恐怖を抱いてしまった事を後悔し、彼女を抱きしめるシュウジ(画像奥の人物)

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