桃源暗鬼(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『桃源暗鬼』とは漆原侑来により『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2020年から連載されている、桃太郎を題材に現代を舞台として、鬼側の視点で描いたダークヒーロー鬼譚の漫画作品である。銃が大好きな問題児の一ノ瀬四季は、鬼の血を引いていることが原因で、桃太郎機関から命を狙われてしまう。守ってくれた養父を亡くし、仇をとるために鬼として桃太郎との戦いに関わり始める。次第に鬼と桃太郎との関係を変えようと成長していく。

桃角桜介(ももかどおうすけ)

22部隊副隊長。黒色の短髪に褐色肌の男性で荒々しい性格。戦いの過程が満足できるものならば己の死すらも受け入れ、殺し合いに愉悦を感じる戦闘狂。誰よりも自分の命を雑に扱う男だが、共に食事ができることを喜ばれるなど部下からの人望が厚い。決戦後は、駆け付けた部下に無理やり連れだされる形で離脱するが、リベンジを誓う。

能力「コピー」
受けた技を細菌によって再現する。24時間に1人分の能力までしかコピーできない。
鎖鎌や無陀野の雨過転生や聖双龍涕ノ慈雨など完全コピーや一部の能力をコピーすることができる。

桃裏楔(ももうらくさび)

華厳の滝跡地研究所所長。顔を横断する大きな傷跡のある眼鏡の男性。幼稚的かつ我儘な性格をしており、鬼の臓器でままごと遊びをする猟奇的な嗜好に加え、鬼の子供を惨殺する風景を嬉々としながら他者に見せつけるなど常軌を逸した残虐性を持つマッドサイエンティスト。研究所に所属する人間の事も覚えていないほど、他人に対する興味が皆無であり、それゆえに自分本位で部下を平気で切り捨てるエゴイズムを併せ持つ。隊長たちに迎撃の指示を下す傍らで隊長でさえも把握していない極秘事項となっている研究を進めており、研究が終了したとして研究所の爆破を宣言し実行していく。

桃林慎義(ももばやししんぎ)

華厳の滝跡地研究所第一隊長。度を超して慎重すぎる性格で、そのあまりどこか抜けている男性。鳥飼との戦闘で化鳥造血プテラノドンによる決死の一撃さえも巨大なレーザービームで抑え込むが、体勢を崩してしまったことで逆に押し返されて敗北する。

能力「光線」
指を鳴らすことで細菌を光線に変えて攻撃する。高い威力に加え、「君の攻撃が始まる時、俺の攻撃は終わっている」と豪語するほど攻撃速度にも優れるが、命中精度が悪いため乱発が必須となる。また、光線を集中させて巨大なレーザーとして放つ大技を持つ。

桃田久望(ももたくも)

華厳の滝跡地研究所第一副隊長。上司の慎義とは対照的に、めんどくさがりな性格の男性。油断した隙を突かれて口から直接胃に大量の毒性の蛭を注入されてしまい、最期は情報を持っているフリをして解毒の交渉を試みるが、有益な情報を持っていないことを見抜いていた蛭沼に体内の蛭を膨張させられて破裂死させられた。

能力「煙の操作」
煙草の煙を操る。形状や硬さは自由自在だが、煙草を吸っていなければ発動できない。

桃次歪(ももつぎひずみ)

華厳の滝跡地研究所第10部隊隊長。右口元の皮膚が剥がれた傷跡が特徴の男性。他人に興味を示さない楔が唯一スカウトした人材で、彼に常に付き従っている。颯を過激思想に陥れた張本人であり、職務に忠実な性格で丁寧な口調をしている。かつて瀕死の重傷を負った自身の命を救った雄治を殺害し、さらに雄治の行動を颯の目の前で嘲笑する残忍性を持つ。研究所勤務で腕が鈍っていた他の隊長とは一線を画しており、冷静さを失っていたとはいえ、鬼神の子である颯を全く寄せ付けない高い実力を誇る。瀕死の颯の目の前に変わり果てた姿となった雄治の遺体を突きつけて彼を暴走状態に陥らせる。

能力「歪螺(いびつら)」
周囲の物体や空間を歪ませ捻じ曲げる。鋭い触手状に変形させた床や壁による刺突攻撃と歪ませた空間による防御、敵の足元や武器を歪ませることによる無力化など幅広い技を持つ。また、直接触れることでのみ生物の身体を歪ませてダメージを与えることも可能で、颯との再戦では天井や壁を寄り合わせて作り出した巨人の拳に風鬼の風を纏わせて攻撃する芸当を披露するほどの戦闘センスを持っている。

桃地聖蹟(ももちせいせき)

華厳の滝跡地研究所第7部隊隊長。ヘッドバンドが特徴の男性で好戦的な性格。楔より無陀野抹殺の命令を受けて、研究所正面にて無陀野と交戦する。交戦当初は片倉とめじろを含む隊員を戦わせた。部下たちでは敵わないと判断して、本気の無陀野と戦うために国領に能力を解かせて挑む。一瞬にして明大、長沼と共に繚乱時雨雨坊主で圧し潰されて死亡する。

桃早長沼(ももはやながぬま)

華厳の滝跡地研究所第6部隊隊長。右のフレームが涙を流しているような形状となっている眼鏡が特徴の男性。楔より無陀野抹殺の命令を受けて、研究所正面にて無陀野と交戦する。国領の能力から解かれた無陀野に挑むが、一瞬にして明大、聖蹟と共に繚乱時雨雨坊主で圧し潰されて死亡する。

桃木場明大(ももきばめいだい)

華厳の滝跡地研究所第5部隊隊長。左目の切り傷が特徴の男性。楔より無陀野抹殺の命令を受けて、研究所正面にて無陀野と交戦する。国領の能力から解かれた無陀野に挑むが、一瞬にして長沼、聖蹟と共に繚乱時雨雨坊主で圧し潰されて死亡する。

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