桃源暗鬼(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『桃源暗鬼』とは漆原侑来により『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2020年から連載されている、桃太郎を題材に現代を舞台として、鬼側の視点で描いたダークヒーロー鬼譚の漫画作品である。銃が大好きな問題児の一ノ瀬四季は、鬼の血を引いていることが原因で、桃太郎機関から命を狙われてしまう。守ってくれた養父を亡くし、仇をとるために鬼として桃太郎との戦いに関わり始める。次第に鬼と桃太郎との関係を変えようと成長していく。

能力

血の暴走

怒りや憎しみなどによる感情の昂りや命の危機などによって変異する鬼の形態。鬼の角と鋭い牙を生やし、全身に血液を纏ったような姿をしている。通常時と比較にならないほどの絶大な戦闘力を発揮するが、自我と理性を失って周囲を破壊しつくす怪物と化してしまうことと大量の血液を消費してしまうことから、鬼と桃太郎両方から忌むべきものとして扱われている。

血蝕解放

鬼が脳内で強くイメージした情報をもとに、鬼の血液によって形成された武器や能力の総称。鬼の持つ趣味嗜好・経験・トラウマ等によって千差万別の能力を発現させる。

細菌

細菌と呼ばれる黒い靄を体から出現させる。武器を創りだす者や細菌事態に能力を持たせて戦うものなど桃太郎によって細菌の能力が変化する。

『桃源暗鬼』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

一ノ瀬剛志が四季の腕の中で亡くなる

剛志の遺体の前で、言えなかった言葉を話す四季

四季は不良としてやんちゃして、父親の剛志とも頻繁に言い合いの喧嘩をしていた。ある日突然、桃太郎機関から鬼として襲われてしまう。助けに来た剛志はその戦闘で致命傷を負い倒れてしまう。血の暴走で何とかその場を切り抜けたが、倒れた剛志は最後の言葉と鬼と桃太郎の希望を四季に言い残すと亡くなってしまった。このシーンで血のつながりだけでない親子の関係に感動するシーン。

一ノ瀬四季「お前の未来を俺は応援してんぞ!!」

芽衣にかける、四季の思い

四季が守る力を欲した時に炎鬼の力が目覚め、唾切を1度は追い詰める。突発的に発動した力が消えると、唾切と真中に追い詰められる。鬼が心を持つことも、幸せになることを考えることも必要ないと唾切は四季に言い放つ。芽衣は唾切の言ったことをずっと前から思っていて、改めて言われたことにショックを受けその場で呆然としていた。だが四季が「お前は幸せになっていい」「お前の未来を俺は応援してんぞ!!」と芽衣に叫ぶと、芽衣が感動し四季に応援を送ると、四季が炎鬼の力を振り絞り唾切を倒す。四季が桃太郎との戦いで覚悟をし、鬼を守ると決めた言葉。

一ノ瀬四季「未来のために今頑張ろう!」

京都で桃太郎機関との激闘を終えて、傷が癒えた四季たちが羅刹学園に戻る日。桃太郎から逃げる生活をし、襲撃してきた桃太郎に両親を殺された芽衣が、悲しい過去じゃなく未来の希望のために今を必死に生きることを決めた。初めて見る芽衣の笑顔に見送られて四季が「未来のために今頑張ろう!」と帰りの船の中で挫けないことを決めた言葉。

無陀野無人「弱者の話を聞いてくれる程世界は優しくできていない」

策略により神門との関係性が壊れ、神門に話を聞いてもらえないことに四季は無人や淀川の対応に詰め寄るが、無人から桃太郎と鬼の戦いの本質について聞くと「弱者の話を聞いてくれる程世界は優しくできていない」と桃太郎と戦うことで話し合いの席に座らせるためであると戦うことの重要性を四季に諭した言葉。

一ノ瀬四季「ハハハ!気にすんなって。また会おうぜ!」

練馬で出会った同じ趣味で気の合う友人となった青年は、桃太郎機関で副隊長をしている桃寺神門であった。様々な策略や互いの理想と目的の違いで、鬼と桃太郎の激しい戦闘を繰りひろげた。鬼神の力が暴走した自分を殺すように頼むなど、互いの心を成長させるきっかけとなった戦いが終わり学園に帰る四季に謝りに来た神門。そんな神門に「ハハハ!気にすんなって。また会おうぜ!」と鬼と桃太郎の関係を越えた親友にかけた言葉。

無陀野無人「仲間を作りともに戦う。この羅刹学園は心を育む場所でもある」

無人組が修行をクリアし四季たちの評価をすると、矢颪は評価の事で「みんな仲良く一丸に」することが大事なのかと無人に詰め寄る。その答えとして「仲間を作りともに戦う。この羅刹学園は心を育む場所でもある」と羅刹学園の意義と、鬼として強くなるために必要な心を育てることの重要性を教えることで、四季たちの意識を変えた重要なシーン。

『桃源暗鬼』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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