復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する』とは、斧名田マニマニによるライトノベル作品、及びそれを原作とする坂本あきらによる漫画。勇者として魔王を打ち倒したラウル・エヴァンスが、自分が命を懸けて救ったはずの人間達に裏切られ、全てを奪われ殺されたことから始まる壮絶な復讐劇を描く。復讐方法は極めて凄惨だが、その方法を敢えて選択した理由や、正義感に溢れ心優しかった勇者がいかにして復讐者へ変貌したのかが物語が進むにつれて判明していく。

ラウルとパーティを組んで魔王を倒した大魔導士。
見た目は爽やかな好青年だが、その本性は女好きで金と権力に強欲な外道。
自らが国の頂点に立つべくラウルに近付き利用し、ヴィクトリアからラウルを我が物にしたいという内容が書かれた手紙を受けて、簡単に彼を裏切った。
大魔導士の名にふさわしい魔法の使い手だが、魔力のない状態では戦闘能力は無いに等しい。

クリスティアナ

ラウルとパーティを組んで魔王を倒した聖女。
闇魔法に対抗できる聖魔法の使い手で、自らを「主に選ばれたこの世で最も聖なる存在」と名乗っている。
人々を救済するという名目で聖魔法をかけて欲望のタガを外し、凄惨な事態を招くきっかけを作っている張本人。
ヴィクトリアがラウルを捕らえて処刑するまでに至ったのも、彼女がヴィクトリアに聖魔法をかけたことが起因している。
裁判にかけられ処刑される際も、民衆の罪を自分の死をもって償うと宣言し喜々として受け入れるなど、その性格や価値観は恐ろしく歪んでいる。

クルツ王国の人物

ヴィクトリア

クルツ国の王女。王位継承権を持つ。
見目麗しく国民からは「国の宝」と言われているが、中身は傲岸不遜で非道な性格。
自身に少しでも盾突く人間には容赦がなく、ラウルを処刑に至らしめた首謀者の1人。
男児を産み玉座に据えて国の実権を握るという『大願』を成し遂げるために結婚し、同じく王位継承権を持つ親族達をサンドラを使って皆殺しにするなど、目的のためなら手段を選ばない。

サンドラ

クルツ国の王立騎士団の団長を務める女性。
魔法は使えないが、剣の実力は確かなもので、並の兵士では束になってかかっても相手にならないレベル。
ヴィクトリアに絶対的な忠誠を誓っており、彼女の命令でどんな非道な行為もしてきた。
ラウルの誘導尋問でヴィクトリアの悪事を民衆に明かしてしまい、怒りを買って捕縛され拷問を受ける。
それでもヴィクトリアへの想いを変えない、ある種狂信的な人物。

国王

クルツ国を統治する王。名は不明。
見た目は威厳のある精悍な男性だが、大量の生命維持装置に繋がられており、その力で若さと命を保っている様子。ヴィクトリア以上に冷酷で、自身の邪魔となるものには容赦がない。
娘であるヴィクトリアに対しても、「不要どころか目障りな存在」として簡単に見捨てるするなど、恐るべき国のトップである。
ラウルとは利害関係の一致から表面上は手を組んでいるが、裏では各々の目的のために策略を練って衝突することもしばしば。

ブラウン

クルツ国の将軍で、国で5本の指に入ると言われる実力の持ち主。
勇敢な戦士という風体を持つが、性格は残忍かつプライドが高く、自らが最強であることを疑わない。
ラウルの故郷を兵を率いて焼き討ちし、ラウルの母を凄惨に殺害した張本人。
戦の前に自身が殺した人間を使用人に調理させ、その肉を喰らうという歪んだ性癖を持っている。

民衆

クルツ国に住む人々。
国民性は低く、ラウルの処刑を物味遊山で見物したり、サンドラの処刑で自分達のストレスを発散しようとするなど、性根が歪みきっている。
ラウルはすぐに他人に扇動される彼等を嘲笑い蔑んでいる。

国立薬学研究所の人物

ダ・コスタ卿

貴族として裕福に暮らす老年の男性で、ブラウン将軍の妻の父親。
彼が不死身の兵士を作ることをリーネに相談したことで、多くの人間がモルモットとして犠牲になった。初登場時には既にラウルに殺害されており、魔法で彼に操られていた。
他人の命を何とも思っておらず、兵士も使い捨ての駒としか見ていない。

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