妖しく美しい少女たちの映画作品3選

「少女」は儚く美しいもの。そんな「少女」を妖しく美しく描いた映画作品を、3作ご紹介します。可愛いだけじゃない、めくるめく少女の秘密の花園へようこそ。

ヴァージン・スーサイズ

中流家庭で不自由なく育っていたはずの5人姉妹が次々に自殺してしまう――というのが物語のあらすじです。
どうして彼女たちが自殺するに至ったのか、その理由が明確に描かれることはありません。それは姉妹の中の一人が口にしたこのセリフに集約できるのかもしれないとも考えられます。
「だって先生は13歳の女の子じゃないもの」
原作は『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』というタイトルの小説です。こちらは自殺してしまった姉妹たちの周囲にいた少年たちの視点から描かれた物語です。映画と合わせて読むとより楽しめておすすめです。

闇のバイブル 聖少女の詩

「ゴシック&ロリータ映画」とも称される作品「闇のバイブル 聖少女の詩」です。
全体的に退廃的かつ耽美な雰囲気のある作品で、ホラーテイストもありますが、所謂ホラー映画とは少々趣を異にしています。
詳細な説明やわかりやすい伏線などといったものが存在しないので、一見わかりにくさを覚えるかもしれない作品でもあります。
ですが雰囲気を楽しむだけでもおすすめなので、DVDジャケットにピンときた方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

エコール

隔離された世界で生きる、無垢な少女たちの物語です。
この作品では、明確な言葉で多くのことが語られることはありません。ですが幻想的で儚い雰囲気の本作は、言葉にならない部分に、「少女」というものの本質が現れているように感じられます。「少女」というものが丁寧に、そして繊細に描かれている作品です。
原作はフランク・ヴェデキントの『ミネハハ』という小説。ちなみにこの小説を原作とした映画には「エコール」ほかに「ミネハハ」というタイトルのものもありますが、内容や雰囲気が大分異なっており、完全に別作品といった雰囲気です。双方を比較して楽しむのもありかもしれません。
また長い間絶版状態でしたが、2016年に改めてDVDが発売されるようです。

いかがでしたか?

「少女」の世界を堪能できる映画作品を3作ご紹介しました。
どれもわかりやすいストーリーではないですし、明確な謎解きやすっきりとした結末が待っているわけでもありません。
ですがとにかく雰囲気と描き方が秀逸なので、一度見てみていただきたい作品ばかりです。すこしでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

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