幼稚園WARS(ウォーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『幼稚園WARS』(ようちえんウォーズ)とは、集英社のWeb漫画配信サービス『少年ジャンプ+』の漫画作品。作者は日本の漫画家・千葉侑生。『ジャンプルーキー!』で公開され、「2022年4月 ジャンプ+連載争奪ランキング」で1位を獲得。2022年秋から『少年ジャンプ+』でインディーズ連載を開始し、その後、通常連載に移行している。
世界の金持ちの子供が通うブラック幼稚園。そこで働く特殊教諭達はほとんどが元犯罪者。彼らは1年間子供達を守り切るという極秘任務を全うすれば、晴れて自由の身になれるのだった。

お遊戯会は順調に進んだ。多少の殺し屋の侵入などはあったが、ルークの訓練の甲斐もあって、リタ達は保護者にバレずに殺し屋を処理できている。しかしプログラムがライラのクラスになった時に異変が起きた。お掃除ロボット型の兵器が大量に投入され、メイド服に身を包んだ5人姉妹の殺し屋が現れる。ルーク、リタ、ダグ、ハナは、ステージの侵攻をシルビアに任せて、5人姉妹とお掃除ロボットを幼稚園の地下へと招いた。地下であれば銃も使うことができる。5人姉妹とリタ達の戦いが始まった。それぞれは別れて戦い、リタ達は姉妹を1人ずつ倒していく。ハナは5人姉妹の内、2人と戦った。2人を相手にしてもハナのほうが優勢だったが、ほんの少しの油断から形成逆転され、ハナはピンチに陥る。それを助けたのは浅草で戦った金魚屋・ナツキだった。ナツキとハルオは「新世界秩序(ニューワールドオーダー)」のレオの襲撃により死亡したかと思われていたが、秘密裏に園長エリナに救われていた。園長はハルオを人質に取り、ナツキに幼稚園で子供達を守るために戦うように脅迫する。ナツキはそれに従い、幼稚園の用務員兼戦闘サポートとして働くことになったのだ。

ナツキのサポートもあり、5人姉妹を倒すことに成功したリタ達。一方でお遊戯会は順調に進んで、保護者にトラブルを感づかれることなく無事に終了するのだった。

仲間の死

お遊戯会が無事終了し、教諭達は打ち上げを開く。しかし宴もたけなわになったところで、再び「新世界秩序(ニューワールドオーダー)」がブラック幼稚園を襲撃してきた。教諭達は総出でライラを守るために戦う。一番戦闘が激しかったのは、ルークと「新世界秩序(ニューワールドオーダー)」が雇った殺し屋丹羽アオバ(にわ あおば)の戦闘だった。アオバは殺し屋組織「八咫烏(やたがらす)」に所属している殺し屋で、上野代表の実力を持ち、「百刀流のアオバ」という異名で恐れられていた。背中に背負った大量の日本刀を駆使してルークと戦い、ルークはついに利き腕を切り落とされてしまう。大量の失血。ルークの脳裏にはかつて守れずに死なせてしまった恋人のティナと過ごした出来事が駆け巡る。重症を負ったルークはそれでもなお戦い、アオバに重症を負わせることに成功した。分が悪いと踏んだ「新世界秩序(ニューワールドオーダー)」は即時撤退。しかしルークはそのまま帰らぬ人となってしまった。ルークの死を目の当たりにしてリタは涙を流す。幼稚園で子供達を守りきり、いつか自分は自由になって”普通”の生活をしたいと願っていた。今まで人の死をなんとも思ったこともない殺し屋時代。”普通”になるということはとても寂しく、悲しいことを、リタは知るのだった。

横浜中華街にて

夏が来て、ブラック幼稚園は死んだルークの後任の特別教諭を迎えることになった。元きく組の教諭だが、再教育施設に送られた池田ヨシテル(いけだ ヨシテル)を迎えに行くため、リタ、ダグ、ハナ、シルビア、ナツキは横浜の中華街に向かう。無事にヨシテルと合流することはできたが、横浜中華街では何か事件が起こりそうな不穏な空気に包まれていた。ヨシテルは中華マフィア「緑幇(りゅうばん)」の元構成員で、前ボスだった男に拾われて育てられた。しかし1年ほど前に育ての親であるその男と、中華マフィア「緑幇」の構成員のほとんどを皆殺しにした過去がある。「緑幇」の新たなボスに就任した張蘭(ちょうらん)は、前ボスだった父親を殺したヨシテルを恨んでおり、ヨシテルの現場復帰を機に殺そうとしていたのだ。

一行は「緑幇」のアジトに潜入。ヨシテルは張蘭との決着をつけるために1人でボスの部屋に向かった。ヨシテルは張蘭の銃を喰らい、致命傷を負う。張蘭は最後に何故父を殺したのかとヨシテルに問うた。ヨシテルは答えなかった。ヨシテルが死を覚悟した瞬間、助けに現れたのはリタだった。リタは銃口を張瀾に向ける。しかし味方であるはずのヨシテルに邪魔された。ヨシテルは張瀾を守るためにリタと戦う。自分を守るために戦うヨシテルを見た張瀾は、何故ヨシテルが父であるボスを殺したのかを察した。張瀾は殺しの才能がなく、実の父親であるボスに囮として利用され殺されるところだった。それを知ったヨシテルは張瀾には何も言わずにただ「緑幇」を滅ぼした。心の優しい張瀾には、父親に売られかけていた事実を知らせたくない。ヨシテルはただ張瀾の憎しみを受け入れ、張瀾に殺されることを願っていた。しかし張瀾はヨシテルの行動から父親に愛されていなかったことをついに悟ってしまった。

リタとヨシテルの戦いは激しさを増す。リタはヨシテルにとどめを刺そうとした。それを止めたのは遅れてやってきたダグだった。ダグのおかげで手を止めることができたリタは、ダグと共にヨシテルを回収。張瀾に戦意がないとして、見逃そうとした。そこへ現れたのは、先日ブラック幼稚園を襲撃してきたアオバだった。アオバは「新世界秩序」に本格的に所属し、張瀾を殺しにやってきたのだ。「緑幇」は「新世界秩序」から殺しの依頼を受けていたが、心の優しい張瀾は標的の女子供を秘密裏に逃がしていた。それがバレたため、アオバは制裁にやってきたのだ。張瀾はアオバが振り上げた刀を見て、死を覚悟する。その脳裏にはヨシテルと楽しく過ごした幼少の思い出が映っていた。

ヨシテルを連れ、リタ達はやっとのことでブラック幼稚園に帰ってきた。そこで突然園長に夕涼み会があることを告げられる。夕涼み会は園児だけでなく、保護者もやってくるため、お遊戯会同様、大変なことになるのは目に見えていた。疲労困憊の体に鞭打って全員で警戒態勢を取っていたこともあって、殺し屋の襲撃を受け流しつつ夕涼み会はクライマックスの花火に向かう。そこで前々からリタに惹かれていたダグはようやくリタと結ばれ、一方ではハナとナツキが少しイイ雰囲気になっていた。

新たな教諭ヴァン・ブラックウッド

ある日、ブラック幼稚園に新しい教諭がやってきた。きく組を担当する新しい教諭の名前はヴァン・ブラックウッド。シルビアの元カレで、昔はシルビアの妹・ローレルと3人で運び屋チームを組んでいた時期もあった。

『幼稚園WARS』の登場人物・キャラクター

主要人物

リタ

囚人番号:999
年齢:20歳
誕生日:4月4日
身長:156cm
体重:秘密
血液型:O型
星座:おひつじ座
利き手:右
好きなもの・こと:イケメン
嫌いなもの・こと:泳ぐこと
好きな食べ物:ラーメン
嫌いな食べ物:パクチー
今好きな人:不明
告白されたこと:不明
告白したことは:不明
付き合った人数:不明
好みのタイプ:黒髪イケメン
苦手なタイプ:たくさんいる

愛銃:M92F(口径:9mm✕19、全長:217mm、装弾数:15)

『幼稚園WARS』の主要人物の一人。ブラック幼稚園のたんぽぽ組を担当する特殊教諭である。伝説の殺し屋、魔女などの異名を持つ凄腕の殺し屋。銃や刃物の扱いはもちろん、持ち前の怪力で手近にあるものを何でも武器にして戦う。身のこなしも抜群。本当は殺しなどしたくない心の優しい女性であり、ただ誰かに愛されることを切に願っている。イケメンに目がなく、幼稚園にやってきた殺し屋でもイケメンであれば、ドギマギしてしまう。しかしいつも見解の不一致で殺してしまう。

ブラック幼稚園での任務を全うして自由のなった暁には、イケメンの恋人を作ることが目標。

ダグ

囚人番号:318
年齢:23歳
誕生日:9月18日
身長:180cm
体重:77kg
血液型:A型
星座:おとめ座
利き手:右
好きなもの・こと:タバコ
嫌いなもの・こと:ホラー映画
好きな食べ物:ガリガリ君
嫌いな食べ物:なし
今好きな人:NO
告白されたこと:YES
告白したことは:YES
付き合った人数:不明
好みのタイプ:なし
苦手なタイプ:なし

愛銃:P99(口径:9mm✕19、全長:180mm、装弾数:16)

『幼稚園WARS』の主要人物の一人。ブラック幼稚園のたんぽぽ組を担当する特殊教諭である。凄腕の詐欺師であり、スリの腕もある。甘いマスクで金持ちの女性を口説き、金品を騙し取ってきた。
幼い頃から過酷な環境で育ってきたため、誰も信じず、自分だけを信じ、一人で生きてきた。最初はリタのことをからかって遊んでいたが、リタに助けられた時にリタのことを好きになってしまう。以来、リタの前ではやや挙動不審になることが多い。ハナのことは「2号」と呼ぶ。

ブラック幼稚園での任務を全うして自由のなった暁には、タバコを1日2箱吸う生活を送りたいと思っている。

ハナ・ブラッドリー

囚人番号:829
年齢:18歳
誕生日:2月22日
身長:153cm
体重:45kg
血液型:B型
星座:うお座
利き手:右
好きなもの・こと:兄
嫌いなもの・こと:父(すごく大嫌い)
好きな食べ物:寿司
嫌いな食べ物:熱いもの
今好きな人:NO
告白されたこと:NO
告白したことは:NO
付き合った人数:0人
好みのタイプ:兄さんみたいな人
苦手なタイプ:父さんみたいな人

愛銃:なし(主な武器は爆弾)

『幼稚園WARS』の主要人物の一人。ブラック幼稚園のたんぽぽ組を担当する特殊教諭である。殺し屋一家ブラッドリー家の末女であり、主に爆弾とバットを用いて戦う。任務の失敗=死という厳しい家庭で、落ちこぼれだったハナは兄のショウが唯一、心の拠り所だった。ブラック幼稚園に配属になった時、ショウを父親に人質に取られて、リタやダグを一度は裏切るは、最後はリタに助けられて仲良くなる。ショウは自首して罪を償うことを決め、ハナもまた自身が殺してきた人の分まで園児を守り抜くことを誓う。ダグに助けられてからダグを好きになってしまうが、ルークに風邪だと言われて、恋だということがわかっていない。

ブラック幼稚園での任務を全うして自由のなった暁には、罪を償ったショウと再会することを願っている。

ブラック幼稚園の教員

エリナ・ウィンクラー

愛銃:デザートイーグル(口径:.50AE、全長:269mm、装弾数:7)

ブラック幼稚園の園長先生。元軍人。一人だけメイド服を着ている。リタも恐れる実力者であり、笑顔で無理難題な任務を言う。

ゴードン・Z・スカイ

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