正反対な君と僕(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『正反対な君と僕』とは、阿賀沢紅茶によるラブコメ漫画。集英社のウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて2022年5月より連載を開始した。「次にくるマンガ大賞2022」のWebマンガ部門で第2位を受賞している。
周囲の目を気にしがちなギャル・鈴木みゆと、物静かだが自分の意見をきちんと言うことができる男子・谷悠介を軸に、物語が展開されていく。性格が正反対のみゆと谷の、付き合い始めたばかりの初々しい感じや、友人たちと青春する描写が堪らないと話題になっている作品である。

『正反対な君と僕』の概要

『正反対な君と僕』(せいはんたいなきみとぼく)とは、阿賀沢紅茶によるラブコメ漫画。集英社のウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて、2022年5月22日より連載開始した。性格が反対である主人公カップルを中心とした高校生達の日常を描いた作品。会話のノリやテンポが今風で面白く、その中に人間関係についてハッとさせられるような深いセリフが織り交ぜられており、セリフの深さや緩急の良さが評価されている。

連載初期には、「次にくるマンガ大賞2022」のWebマンガ部門で第2位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で第12位、「このマンガがすごい!2023オトコ編」で第9位、「マンガ大賞2023」で第3位、「第7回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で6位など、数々の賞を受賞している。また連載から2年以上が経過した2024年にも、「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2024」で男性部門賞を、「全国書店員が選んだおすすめコミック2024」にて2位を受賞するなど、連載が長期化してなお人気が衰えていない。

主人公の鈴木みゆ(すずき みゆ)は明るく元気な派手めな女子高校生。そんな鈴木は同じクラスの谷悠介(たに ゆうすけ)のことが好きだった。谷は鈴木とは見た目も性格も正反対。控えめで大人しい。そんな正反対な2人が付き合い始めたところから物語は始まっていく。鈴木と谷以外にも正反対な2人が何組か登場している。

『正反対な君と僕』のあらすじ・ストーリー

正反対な性格のカップル誕生

谷への気持ちを友人に話す鈴木みゆ

鈴木みゆ(すずきみゆ)は見た目は派手なギャルだが、周りの目を気にし、常に空気を読んで行動してしまう。そんな彼女は隣の席の物静かな谷悠介(たにゆうすけ)。彼はみゆとは正反対な性格をしており、軸がぶれない「自分」を持った男子だった。みゆはそんな谷に惹かれ、毎日何気ない会話を楽しんでいた。
そんな二人がひょんなことから放課後、一緒に帰ることになる。嬉しさのあまり話が止まらないみゆだったが、ふとした表紙にお互いの手が当たる。一瞬の間をおいて、谷がみゆの手を繋いだ。急な出来事にショート寸前のみゆだったが、家に着くと胸いっぱいに広がる幸せな気持ちを噛みしめいてた。
しかし翌日、昨日二人が一緒に帰っていたことを友人から聞かされたクラスメイトの山田(やまだ)に、谷と付き合っているのかと質問された。周りの目を気にするあまり、みゆは否定するが、そこに偶然谷がやって来て、みゆの発言をみみにしてしまう。谷からは、「昨日のこと忘れて」と言われたみゆは、自分の気持ちに正直になる決意をする。下校時、友人たちに谷に片思いしていることを伝えると、全力で谷を追いかける。彼に追いついたみゆは「好き」と告白。実は谷もみゆのことが気になっていたことが判明し、性格が正反対な二人は付き合い始めることになる。

距離を縮めていく二人

順調に付き合いを続けるみゆと谷は夏休みの間にデートを重ねる。映画デートでは、みゆの感想を聞いたことで、自分では気付かなかった作品の魅力を知ることができた谷。自分では絶対に選ばない場所や体験をみゆと一緒に体験できることを嬉しく思っていた。谷はその気持ちをみゆに正直に伝え、「自分の欲求を押し付けているのでは」と焦っていたみゆは彼の気持ちを嬉しく思うのだった。こうしたデート重ね、二人は少しずつ距離を縮めていく。
夏休みが明け、学校は文化祭を迎える。一緒に文化祭を回るみゆと谷だったが、そこでみゆの元カレである「りっくん」こと理人(りひと)と再会。「みゆ」と下の名前で呼ぶ理人の姿を見た谷は心にモヤモヤを感じるのだった。

そんな中、山田は谷と同じ図書委員の西(にし)が気になり始める。彼女は人と会話するのが非常に苦手で、かつ人見知り。そんな彼女がふいに見せた笑顔に心を奪われた山田は、西と距離を縮めようとする。しかし西は山田のような明るい男子が、なぜ自分と関わってくるのか疑問に思っていた。
しかしみゆは、山田が西に好意を抱いていることに気付き、彼女のことを谷に何度も尋ねるのだった。それに疑問を感じた谷は、友人の平(たいら)に相談するが、「浮気を疑われている」と言われ、驚いてしまう。次第に距離を縮める山田と西だったが、西は山田を意識しているのかどうか、自分の気持ちが分からずにいた。しかし、山田の笑顔にときめいた時、自分が彼に恋をしていることに気付く。

待ちに待った修学旅行

みゆと谷だけでなく、山田と西という新たなカップルの誕生を予感させつつ、待ちに待った修学旅行を迎える。一日を楽しんだみゆたちだったが、谷ともっと先に進みたいと悩むようになる。そんな時、谷の姿を見つけたみゆは二人で今日の出来事を話す。彼の部屋割りは山田と一緒で、常ににぎやかなグループに自分がいること、またその状況を楽しんでいることに驚いていると呟いた。自分を変えてくれたのはみゆであり、「会えてよかった」と気持ちを伝えた。この一言が胸に刺さったみゆは、焦らずに谷との関係を深めていこうと決意するのだった。
一方、西となかなか二人きりになれる機会がない山田は、思い切って西に連絡を取る。人目のないところに移動すると、時間も忘れて会話を楽しむ二人。別れ際、山田は顔を赤くしながら、修学旅行のあと二人だけで遊ぼうと、西をデートに誘った。西も顔を真っ赤にしながら、その誘いを受けるのだった。

『正反対な君と僕』の登場人物・キャラクター

主要人物

鈴木みゆ(すずきみゆ)

クラス:2年7組 → 3年7組

CV:篠原侑(公式PV)

本作の主人公。エネルギッシュで、誰とでも仲良くできるギャル系女子。周りの空気を読み、他人の目を気にしてしまう性格から、実は谷が好きであることを隠していた。しかし「好き」という気持ちをひた隠しにして生きていくのは間違っていると思い、友達に谷が好きなことを告白。谷本人にも告白して付き合うことになった。谷とは正確が正反対であり、本作のタイトル『正反対な君と僕』を象徴するカップルである。

谷悠介(たにゆうすけ)

クラス:2年7組 → 3年8組

CV:上村祐翔(公式PV)

物静かな男子高校生。自分をしっかり持っており、意見をはっきり言うことができる。人によって態度を変えるといったこともない。みゆと付き合い始めてから、交友関係が広くなり、今まで自分の視野がとても狭かったことに気づく。鈴木とは正確が正反対であり、本作のタイトル『正反対な君と僕』を象徴するカップルである。

谷と鈴木の友達

山田健太郎(やまだ けんたろう)

クラス:2年7組 → 3年7組

鈴木や谷を取り巻く友人の1人。明るく気さくな性格をしている。空気は読めないが、裏表がなく、みゆと付き合いだした谷ともすぐに仲良くなった。別のクラスの西のことが気になっており、徐々にアプローチをかけていく。結果、西と思いが通じ合い付き合うこととなった。西は引っ込み思案で控えめな性格であり、山田とは正反対。本作のタイトル『正反対な君と僕』を表す1組となっている。

西奈津美(にし なつみ)

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