あかね噺(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『あかね噺』(あかねばなし)とは、破門させられた父の代わりに落語家を目指す高校生の少女の奮闘と成長を描いた、原作末永裕樹、作画馬上鷹将による漫画作品。
落語家の阿良川志ん太こと桜咲徹の娘である桜咲朱音は、父の落語が大好きだった。しかしその父は13年間真打に上がれず、ついには一門の長である阿良川一生に破門を言い渡されてしまう。納得できない朱音は、父の落語を世に認めさせようと決意し、阿良川一門のナンバー2である阿良川志ぐまに弟子入り。一癖も二癖もある先達を相手に、朱音の修行の日々が始まる。

阿良川あかね(あらかわ あかね)/桜咲朱音(おうさき あかね)

CV:山口茜

主人公。今風の軽く明るい少女だが、落語に対しては真剣かつストイック。父譲りの才能の持ち主で、言い渡された課題を次々とクリアし、落語家として成長していく。本名は桜咲朱音だが、作中では落語家としての芸名である阿良川あかねで呼ばれることが多い。
破門された父の無念を晴らすために落語家になろうと決意し、小学生の頃から志ぐまの下で6年間修業を積んできた。その才能に感動した魁生に抱き着かれた際には驚いて悲鳴をあげるなど、落語を別にすればごく普通の少女である。

阿良川志ん太(あらかわ しんた)/桜咲徹(おうさき とおる)

CV:山口勝平

朱音の父。志ぐまの下で13年間修業してきたが、生来の気弱さのせいで客の前ではなかなか実力を出せず、長年二ツ目に甘んじていた。完璧な芸を求める一生に「客の雰囲気によって実力を出せない落語家など不要」と判断されて破門されてしまう。

阿良川一門

阿良川一生(あらかわ いっしょう)/柏谷生そば(かしわや きそば)

CV:玉井勇輝

阿良川一門の長。落語家としては当代随一と評価される名人中の名人だが、自分の芸にも他人の芸にも厳格。自分たちが受け継いだ落語という素晴らしい芸道を今後も未来に伝えていくために“完璧な芸”を求めており、それができないと判断した徹を破門した。
作中では「阿良川一生」の名で呼ばれているが、かつては柏谷という一門の落語家で、「柏谷生そば」を名乗っていた。

阿良川志ぐま(あらかわ しぐま)/柏谷禄ゑん(かしわや ろくえん)

CV:斉藤拓哉

阿良川一門のナンバーツー。徹の師匠で、破門された彼に「他の落語家の弟子になる道もある」と勧めるが、「志ぐまの弟子でありたい」と語る彼に断られている。徹を止められなかったことを悔やんでおり、「父の無念を晴らすために落語家になりたい」と語る朱音の稽古に付き合ったのもこれが原因。後に彼女を正式に弟子入りさせ、師弟関係を結ぶ。
作中では「阿良川志ぐま」の名で呼ばれているが、かつては柏谷という一門の落語家で、「柏谷禄ゑん」を名乗っていた。

阿良川まいける(あらかわ まいける)

阿良川志ぐまの弟子。徹からすると弟弟子に当たる。「“見せたい”より“見たい”を選ぶ」ことを信条としている。
落語家としては二つ目で、現在の若手の中でも特にその実力を評価されている。徹の弟弟子として幼い頃の朱音に会ったこともあるが、朱音はそれをまったく覚えていない。

阿良川ぐりこ(あらかわ ぐりこ)

志ぐま一門の若手落語家で、あかねの兄弟子。年齢が近いため感性もあかねに近く、たびたび相談に乗っている。

阿良川こぐま(あらかわ こぐま)

あかねの兄弟子。志ん太にかわいがられていたため、あかねにも親身に接する。
「掘り起こし」という、長い時代の中で廃れていった演目をネタにすることを得意とする。

阿良川魁生(あらかわ かいせい)

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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