うちの息子はたぶんゲイ(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『うちの息子はたぶんゲイ』とは、おくらによる日本の漫画作品である。スクウェア・エニックスとpixivによるWebコミックサイト『ガンガンpixiv』に掲載されている。この作品は、同性愛者であることを隠している青山浩希と、息子の隠し事に感付いている母親の青山知子の視点で物語が進んでいく。ゲイである息子にどう接すればいいのか、知子と浩希、そして家族や友人の葛藤や日常が描かれている。

知子のアルバイト先に勤めている男性。気さくで話しやすく、自身がゲイであることを隠さずに打ち明けてくれた。現在はパートナーの男性と同棲中で、職場にカミングアウトをしてからはパートナーとの生活についても自然に話すようになる。知子の良き相談相手である。

樋口(ひぐち)

知子のアルバイト先の同僚で、男性同士の恋愛漫画やアニメを好む腐女子である。遠野がゲイであるとカミングアウトする前は、パートナーの男性と一緒にいる様子を見て楽しそうにしていた。しかし、実際にゲイであることをカミングアウトされると、「好きになった人がたまたま同性である恋愛に萌える」だけで、最初から恋愛対象が同性とわかっているのであれば「普通の恋愛」と変わらないと言い落ち込んでいた。腐女子の感覚はよくわからない知子だったが、同性愛も異性愛も同じ恋愛で違いはないという価値観に知子は救われ、樋口自身も遠野に対し何の偏見もなく接し続けている。登場人物の中である意味「最もゲイに偏見のない」人物である。

『うちの息子はたぶんゲイ』の用語

筋肉美男子

浩希がこっそり読んでいる女性向けの本。男性の筋肉美がメインの写真集らしい。成人向けかと思われたが、書店で普通に売られていたため、単なる写真集であることが描かれている。

SOUP=SOUP(スープスープ)

浩希の好きな女性アイドルグループ。音楽番組を録画するほどにハマっている。

注視モード

浩希が好みの男性を見かけたときになる。目を見開いてジッと見つめているので、タイプの男性がすぐに分かってしまう。

恋メン

男性同士の恋愛を題材とした漫画が原作で、ドラマ化された作品である。樋口のおすすめ漫画であり、知子と浩希も読んだ。明義の職場では恋メンのドラマが流行っているという。

『うちの息子はたぶんゲイ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

青山浩希「いいよ将来食べたくなったら、料理が得意な彼氏に作ってもらうからー」

思わず本音をこぼす浩希

浩希の家では、カレーにコーンが入っている。他の家ではコーンは入れないと言われたらしく、知子はこれが我が家のおふくろの味だと話す。将来このカレーが無性に食べたくなる時が来るから、今のうちに作り方を覚えておきなと浩希に告げた。すると浩希は、「いいよ将来食べたくなったら、料理が得意な彼氏に作ってもらうからー」と嬉しそうにつぶやいた。少し間をおいて自分が「彼氏」と発言してしまった事に気づき、慌てて訂正する。知子はそれが浩希の本心であることに気づいているが、必死に隠す浩希を見て温かく見守ることにしたのだった。

青山知子「家の中だけでみんなこう違うんだから、『男ってこういうもの』だなんてそんなものはないのかもね」

固定観念にとらわれずに生きてほしいと願う知子(左)の気持ち

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