ハイパーインフレーション(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ハイパーインフレーション』とは、日本の漫画家・住吉九による経済バトル漫画。2020年に集英社の『少年ジャンプ+』にて連載を開始し、2023年に完結した。経済とバトルがかけ合わさった異色の作品。経済の歴史や仕組みが学べる内容になっており、高度な頭脳戦やその合間に挟み込まれるギャグ要素の絶妙なバランスが読者に多く支持されている。
主人公のガブール人の少年・ルークは、ヴィクトニア帝国の奴隷狩りで攫われた姉・ハルを助けるために、精巧な贋札(ハイパーノート)を身体から生み出す能力を使って戦っていく。

ヴィクトニア系ガブール人。ヴィクトニア帝国の秘密諜報部に所属している。レジャットはコードネームであり、本名は不明。ガブール人の救世主伝説を信じており、幼い頃に自身が救世主になろうとしたが、痛みに耐えきれず挫折。以降、「”自分が”世界を変える」ことに異様なこだわりを持つようになる。頭の回転が大変早く、格闘術や銃の扱いにも長けた人物。ルークの策を先へ先へと読んで対応した。しかし最後はルークに上を行かれてしまう。ショタ気質があるのか、ルークだけが好きなのかは不明だが、作中では度々危ない発言をしており、ルーク自身も別の意味で身の危険を感じている。

グレシャム

グレシャム商会を起ち上げた大商人。「大きな赤ちゃん」という異名を持ち、金や儲け話に対しては、異常なほどに純真無垢な顔を見せる。年齢はもうすぐ60歳というところ。商才や判断能力に優れた切れ者。洞察力に優れており、人やモノを無意識に鑑定して金額で判断する癖を持つ。そしてともかく金に汚い。金のためなら自身が大怪我を負うことも厭わず、数秒前に手を組んだ相手でも平気で裏切る。小太り体型で醜い容姿をしており、何度も主人公のルークを裏切るが、全くブレない己の思想、信念や、その優れた判断能力や商才から、読者から高い支持を得ている。

ハル

主人公・ルークの姉。奴隷として捕まる前は、ガブール人のいくつもの村を取り仕切る巫女をしていた。奴隷としてゼニルストン自治領へ売られてからも、その力を発揮し、自治領の奴隷をまとめあげる。カリスマ性、統率力に優れた女性。

ルークの関係者(救世主チーム)

フラペコ

グレシャムの部下であり、右腕的存在。敵から認知されないほど存在感が薄く、見た目も地味。しかし恐ろしく手先が器用で、裁縫、料理、修理、ハンドサインと様々な技能を持っている。コレットの拳銃を一瞬で分解して見せた回は、読者から絶賛されている。過去に祖国が経済破綻したことから、お金の価値を信用していない。また金よりも命が大事という考え方を持っている。グレシャムのことは崇拝しており、グレシャムもまたフラペコを信頼している。

ダウー

ガブール人女性。大きな身体と高い身体能力を持っている。生まれた時から野生で育った。そのため初登場時は、全裸で言葉も話せない「怪物」だった。ルークやハルと出会い、ハルの自動人形から母性を学び、ルークを愛するようになった。言葉も喋れるようになり、服も着て、しだいに人間らしくなっていく。

クルツ

ヴィクトニア帝国で金貸しをしているガブール人男性。元はゼニルストン自治領の奴隷で、救世主創造実験と称して酷い拷問を受けていた。ルーク達に娘を助けてもらったことをきっかけに協力をするようになる。裏社会にも通じており、裏切り者の処刑や潜入捜査など、ルークには秘密裏で様々な汚れ仕事をしていた。最期はルークを逃がす時間を稼ぐために、レジャットと戦い、死亡した。

ビオラ

ルークの贋札作りに手を貸した職人の一人。元は優秀な画家だったが、憧れの画家「贋札殺し」と技術などの格の違いに絶望し、画家を引退。ルークから贋札作りに勧誘されるまでは娼婦をしていた。テンションが上がると、「粋~!」と唸る癖がある。「贋札殺し」のことは心から尊敬しているが、「贋札殺し」のほうからはその才能を疎まれている。

ヴィクトニア帝国政府

コレット

ヴィクトニア帝国秘密諜報部の女性。レジャットの部下。二丁拳銃使いで、射撃の腕は超一流。自身が女性で体格も小柄なため腕力が他者より劣る。それを補うために銃の腕を磨いた。腕力がないことに対してコンプレックスを抱いている。

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