ダーリンは生モノにつき(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ダーリンは生モノにつき』とは、女性漫画雑誌『プチコミック』にて連載されていた漫画家・吉原由起のラブコメディー漫画である。主人公で不感症の村崎世津子は、父親が経営するオカマバーで医師の田辺恭介と出会い、初めて女性としての喜びと幸せを手に入れる。夫婦の営みシーンが満載だが、ギャグや二頭身表現が多いなどラブコメディー調になっているため、多くの女性から支持される作品である。吉原由起の作品としては『はあはあ』や『お・ぼ・れ・た・い』なども多くの女性から人気となっている。

九段大学病院(くだんだいがくびょういん)

恭介と東海林、梓が勤めている大学病院。世津子が骨折した際や世津子の父が倒れた際に入院していたこともある。

丸菱商事(まるびししょうじ)

世津子が庶務課で働いている会社。恭介も嘱託医として一週間のうち数日勤務している。

『ダーリンは生モノにつき』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

恭介が世津子にプロポーズしたシーン

不感症が原因で男性にフラれ続けていた世津子が、たった一度恭介に触れられた時の快感が忘れられず、恭介に振り向いてもらいたい一心で猛烈にアプローチをし始める。
初めは呆れていた恭介だったが、周囲の人から身を固めるように言われる機会が多かったこともあり、世津子の想いに答える決意をする。
恭介を狙っている会社の女性たちに「抜け駆けするな」と目の前で責められ始めた世津子を守りつつ、恭介が世津子にプロポーズをするシーン。

快感から失神してしまう世津子と初めて初夜を迎えようと恭介が決断したシーン

交際0日で恭介と結婚した世津子だったが、結婚式から何日たっても初夜を迎えることができずにいた。たまにスキンシップを取ってくる恭介だったが、恭介の背中を流すなど自分から積極的にスキンシップを取る努力をする世津子の行動を見て見ぬふりをしてしまう。
初夜を迎えられないことを世津子が悩んでいたことを知った恭介が積極的にスキンシップを取り始めると、今度は強い快感から世津子が3分も経たずに気を失ってしまうようになる。試行錯誤を繰り返して何とか初夜を迎えようと努力する恭介と世津子だったが、何日経ってもその願いは叶えられずにいた。やけ酒を浴びるように飲む世津子の姿に、恭介は気を失ってもいいから世津子と愛し合うことを決意したシーンである。

世津子の父が経営するオカマバーの助っ人として恭介が初めて女装をしたシーン

世津子の父が倒れてしまった際に、恭介が女装をしてオカマバーの助っ人としてお店に出ることになる。周囲が見とれてしまうほど美女に変わった恭介は、嫌々ながらも病院の仕事とお店の助っ人を何とかこなしていた。たまたまお店を訪れた世津子の後輩の松島という男性社員が、女装をした恭介に一目惚れをしてしまい恭介にキスをしてしまう。
キスをした相手が嘱託医として会社に出入りしている恭介だと知った松島が怒り出してしまうが、この件がきっかけとなり松島は会社を辞め世津子の父の店でキャストとして働くようになる。

村崎世津子「ぱんつのニオイでーす」

仕事から帰った恭介(上)から自分のどこが好きかと聞かれた世津子(下)が胸を張って恭介の好きなところを答えているシーン。

恭介の好きなところはどこかと恭介から質問された世津子は胸を張って「ぱんつのニオイでーす」と答えてしまい、恭介を呆れさせてしまう。恭介と世津子の仲の良さがよくわかるセリフであり、この作品の代表的なセリフともなっており、作品中によく登場している。

『ダーリンは生モノにつき』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者は漫画家歴30年以上のベテラン

作品中に掲載されている吉原由起の似顔絵

『ダーリンは生モノにつき』の作者である吉原由起(よしはらゆき)は、東京都出身のベテラン漫画家であり、2019年にはデビュー30周年を迎えている。以前は吉原由杞として活動していた。

小学館から出版されている少女雑誌の『別冊少女コミック』(1988年1月号)に掲載された『シャネルのささやき』がデビュー作となっている。その後も代表作として知られている『お・ぼ・れ・た・い』シリーズや『蝶よ花よ』などの連載の他、短編作品も数多く手掛けている。

ilikenuko5
ilikenuko5
@ilikenuko5

目次 - Contents