ハーメルンのバイオリン弾き（ゲーム）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2023.04.14

『ハーメルンのバイオリン弾き』とは、渡辺道明が手掛けた同タイトルのファンタジー漫画をゲーム化したスーパーファミコン専用のアクションゲームである。エニックス（後のスクウェア・エニックス）により1995年9月29日に発売された。ヒロインを投げるといったコミカルな一面と壮大なクラシックのBGMが特徴。
物語は魔物に襲撃を受けた村に勇者ハーメルが現れ村人を救う場面から始まる。村を救うためヒロインのフルートと共に旅に出る。

『ハーメルンのバイオリン弾き』の用語

『ハーメルンのバイオリン弾き』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

ラスボスとの決戦

最終決戦は仲の悪いライエル（右下）と共にサイザー（右上）に立ち向かう

本作のラスボスであるサイザーとの闘いは、他のボス戦と異なり幼馴染であるライエルと協力して挑むことになる。日頃はいがみ合っている2人だが、この時だけは力を合わせて立ち向かう姿勢が最終局面であることをプレイヤーに感じさせる名シーンとなっている。

村人「ぶきももたずに音楽で魔物を倒す…それが勇者ハーメルである」

勇者ハーメルの登場に驚くフルート。

オープニングでハーメルが初登場する際に、フルートの住む町の住人が「ぶきももたずに音楽で魔物を倒す…それが勇者ハーメルである」と言う。勇者ハーメルが何者であるか、そして武器を使わずに敵を倒すという斬新な特徴について触れている点が印象に残るセリフである。

オーボウ「ホウ、あのハーメルがやさしいところをみせるとはのう…」

本作でフルートをさんざんこき使うハーメルが唯一フルートに対して優しさを見せるシーン。

魔物のファゴットとの戦いの帰路、疲弊しているフルートをハーメルが背負って歩く姿にオーボウが「ホウ、あのハーメルがやさしいところをみせるとはのう…」と言う。物語後半に見られるカットシーン。疲れているであろうフルートを気遣う姿が珍しく、ほっこりする場面である。

『ハーメルンのバイオリン弾き』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

原作との違いはストーリーの終着点

漫画でもゲームでもヒロインのフルート（手前）が雑な扱いをされるところは共通している

本作は原作である漫画のストーリーを元に制作されており、主人公がヒロインを雑に扱う設定や登場人物の背景は同様である。しかし、合計37巻ある漫画の内およそ4巻までのストーリーしか描いていない。そのため、原作と本作の最終話に登場する敵キャラが異なる。また、漫画ではハーメルの過去や野望等を描いているものの、ゲーム版ではハーメルを始め登場人物の背景等の説明はほとんどない。

ちなみに、漫画を元に1996年から1997年にかけて放映されたテレビアニメ版は漫画の世界観とは大きく異なり、シリアスな世界観がベースとなっている。よって、テレビアニメ版も本作とはストーリーや世界観が大きく異なる。