タイフウリリーフ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『タイフウリリーフ』とは2022年1月5日より茂木ヨモギ(もぎよもぎ)が『週刊少年サンデー』で連載を開始した野球をテーマにしたスポーツ漫画。主人公は慎重でなかなか感情を表に出さないクールな兄、日鷹風(ひだかふう)と感情のコントロールが苦手な天真爛漫な弟、日鷹大陸(ひだかたいりく)。2人は兄弟だが別々の家で暮らす不思議な関係。凸凹な兄弟が互いの武器を活かして初の甲子園出場を目指す過程を描く。性格が真反対だからこそ互いに刺激を受けていく兄弟ならではの魅力が詰まった作品。

風と大陸の父親。ピアノ演奏者をしており、元妻の美都とは大学時代に出会う。ピアノ演奏者として結果が大きな結果を残せず離婚した。離婚後の美都との関係は良好であり、大陸と共に暮らしている。

美都(みと)

風と大陸の母親。自宅でピアノ教室を開き先生をしており、元夫の幸一郎とは大学時代に出会う。幸一郎がピアノ演奏者として結果が大きな結果を残せず離婚した。離婚後の幸一郎との関係は良好であり、風と共に暮らしている。

『タイフウリリーフ』の用語

三羽烏(さんばからす)

関東大会優勝後に風(左)、雷雲(真ん中)、大陸(右)がクールダウンしている場面。

風、大陸、雷雲が柊学園中等部にいた時に3人を総称してつけられた名。関東大会を3人で優勝に導き、名を轟かせていた。3人が揃えば柊学園高等部の初の甲子園出場も夢ではないと言われていたが、雷雲が天川高校に行ったことで三羽烏は解散した。

柊学園(ひいらぎがくえん)

新1年生の自己紹介で大陸(真ん中)が夢を語る場面。

中等部と高等部がある中高一貫校。中等部からエスカレーターで入学する内部生がほとんどだが、中等部を指揮した鴎が高等部の監督に就任し、甲子園を目指すため全国屈指の実力者をスカウトしたことで外部生も充実している。

天川高校(あまかわこうこう)

柊学園との練習試合を控え、ブルペンで雷雲が調整をしている場面。

甲子園常連の強豪校。三羽烏の1人、鷲尾雷雲が入学したことで甲子園出場を磐石のものにしている。全国から実力者が入学するため、スタメン以外の控えのメンバーも強者が揃っている。

『タイフウリリーフ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

大陸「お前も一緒に熱くなってねーと、つまんねーだろーがっ」

ビビって勝負から逃げようとする風(右)に対して大陸(左)が怒鳴る場面。

このセリフは柊学園と天川高校の練習試合で雷雲を相手に風がビビっている姿を見た大陸が言ったセリフ。1試合に50球までしか投げられない恩田に代わりマウンドに立った風だったが、雷雲の威圧感に圧倒されてしまう。大陸はチームのために戦う恩田に刺激を受け感情が昂ってきたが、それに対して俯いている風に「お前も一緒に熱くなってねーと、つまんねーだろーがっ」とげきを飛ばす。この言葉をきっかけに風は積極的なピッチングで雷雲と真っ向勝負を仕掛けていく。風が一皮剥けるきっかけとなる熱いセリフだ。

大陸「チームのためにつなげてぇんだよ」

チームのために大陸が塁に向かって全力疾走する場面。

このセリフは柊学園と天川高校の練習試合でチームのために戦う恩田に刺激を受け、自分1人の勝利ではなく、チームとしての勝利を望むようになった大陸のセリフ。自分の前に出塁した風をさらに進塁させるためにも懸命に打席に立つ。相手の甘い球を狙い撃ちにするものの、バットの芯に当たらずボテボテの当たりになった時に「チームのためにつなげてぇんだよ」と言い、ヘッドスライディングをした。自分のことだけしか考えなかった大陸が大きく成長し、チームに貢献していく過程を感じられる場面。

小犬丸「後輩2人、還してえんだ。ちゃんとしたトコ、放ってくれるか」

リードできるチャンスを迎え、小犬丸(左)がバッターボックスに立って相手を威圧する場面。

このセリフは柊学園と天川高校の練習試合で1点をリードされている中、風と大陸が進塁しチャンスの場面での小犬丸のセリフ。風も大陸も試合を通じて目まぐるしく成長していく中でいい場面を見せられていない小犬丸が後輩の期待に答えるべく打席に立ち「後輩2人、還してえんだ。ちゃんとしたトコ、放ってくれるか」と言った。疲れを見せている相手にさらにプレッシャーを与え、甘い球がきたところを狙い撃ちし、3ランホームランで逆転する。小犬丸の先輩としての意地を感じられるかっこいい場面。

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