にしな(nishina)の徹底解説まとめ

にしなとは、Sony Musicが主催する「the LESSON」の4期生に合格し、「ヘビースモーク」「青藍遊泳」などの注目曲を発表する日本のミュージシャンである。2017年からライブ活動をはじめ、アコースティックセッションユニット「ぷらそにか」のメンバーとしても活動を広げた後、川谷絵音が主催した新曲を作ってプレゼントする企画の『美的計画』のボーカルに選ばれたことで注目を集めた。情景を想像させる歌詞と、切なさを感じさせる歌声が多くのファンを魅了する注目のアーティストである。

代表曲「ヘビースモーク」をYouTube企画「THE FIRST TAKE」で披露した。1発撮りだからこその表現力がにしならしさを引き出す。

『青藍遊泳』

「THE FIRST TAKE」では2曲目となった「青藍遊泳」。ピアノだけのシンプルなアレンジで、にしなの感情がより伝わる構成となっている。

にしなの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)

代表曲「ヘビースモーク」

にしなの代表曲は「ヘビースモーク」である。2018年、YouTubeに投稿された動画は110万回再生を超す。タバコを吸う男性に行好意を寄せる女性をテーマに、儚く消えていく煙と自分を重ねた意味の歌詞に、にしなの歌声が切なさを増幅させる。「彼女ができたらやめる(タバコ)」という歌詞から、付き合っていない男女の関係が浮かぶ。サビ部分では、「たばこではなく私で満たしてほしい」という気持ちや、男性に合わせてタバコを吸ってみようという女性の想いの強さを感じさせる。また、「煙みたいな女にあなたは依存する」という歌詞からは、男性の好みは私ではない、この恋は実らないとわかっている女性の切なさが詰まっている。にしなが作り出す独特な雰囲気と表現力、情景をはっきりと感じさせる歌詞が聴くものを魅了する1曲となっている。

ソロとしての旅立ち「青藍遊泳」

青藍色がにしなの中の空と海の色であり、青春のイメージでもあるという意味を込めてタイトルをつけたという。冒頭の歌詞「門出の夜に忍び込んで、青いプール金魚を放とう」という歌詞には、「宇宙に投げ捨てられたお魚さん見たな気持ち」「だだっ広い中を、すごく小さな存在として、悲しい意味じゃなく、自分が他者に与える影響が少ないからこそすごく自由」という意味が込められている。ソロとして活動していくことを決めた彼女の‘‘寂しい‘‘気持ちをサビの中で「さらば友よ忘れてしまえよ」と歌っている。ソロのアーティストとして活動していくにあたっての想いや、仲間との別れを寂しがる素直な感情が感じられる曲となっている。また、この曲にはもう1つの意味が込められている。グループとして活動していた時期に、メンバーが未来を見据えて話をしている姿がまぶしく見えたという。そんな彼女の「自分もいつか、頑張っている、輝いている」と思ってもらいたいという気持ちを込めていると語っている。これらの意味が込められている「青藍遊泳」は、にしなにとって覚悟の1曲となっているのではないだろうか。

独特な世界観に引き込む「ケダモノのフレンズ」

にしな本人が不思議な世界観だという楽曲「ケダモノのフレンズ」。この曲は、アメリカの絵本作家の絵本『かいじゅうたちのいるところ』がコンセプトになっている。歌詞の「Where the mild things are」という歌詞は、この絵本の原題である。歌詞中には、醜さ、孤独、などのネガティブな言葉が多く使用されており、孤独なケダモノが抱える妬みのような感情を表している。にしなはこの曲に対し、「結局1人ひとりは孤独だけど、みんな孤独なんだなと思ったら繋がることができる感じがして。」と語っている。つまり、孤独で終わるのではなく、孤独であることに気づけたものたちは、手を取り繋がれることが描かれた楽曲となっている。歌詞中の嫉妬、妬みが目立つが、蓋を開けてみれば優しさ溢れる曲であることに、心が温まる。また、ネガティブを表現する歌詞とはギャップのあるリズミカルなメロディーが耳にするものを虜にする。

にしなの名言・発言

「誰が誰を好きになってもいい」

にしなはとあるインタビューで「誰が誰を好きになってもいい」と発言した。なぜ女性が男性を、男性が女性を好きじゃないといけないかと考えたという。その理由の1つとして子孫繁栄を考えたが、そのために人を好きになるわけでないとの結論から、誰が誰を好きになってもいいと思っていると語った。その思いから書き上げた楽曲が、「夜になって」である。「自分を愛したいからこそどんな形の人も愛すべき存在」だと語るにしなは、「仏になりたい」と思っていたという。そう考えている中で、「人間はデコボコの方が人間味があって可愛い」と思うようになった。にしなの楽曲には、切ない恋愛を描いた曲がいくつかある。その背景にもにしなの愛が詰め込まれており、自分を傷つけた人とも分かり合いたいと考えるにしなの内にあるメッセージを感じることが出来る。しかし、にしなには「概念にとらわれることが嫌い」という思いがあるため、これらの楽曲の背景やメッセージを「自由に理解してほしいし、理解しなくてもいい」と語る。変わったものが好きだというにしならしさや、にしなならではの愛の形を、楽曲を通し深く感じることが出来る。

「無駄はないよ」

にしなはch FILESのインタビューで、独自の世界感について、「自分の好きなものを集めて行って、自分なりの形にしている」と答えた。音楽だけではなく、ファッションや写真など、好きなものすべてが今の自分に繋がっている。好きだった色や、ボタンがすきで集めていた時期のことでさえ無駄ではなかったと語る。たくさん遊んで、余分なものにもたくさん触れることで自分という形が出来上がってくる。中高生のころは自身のアイデンティティにすごく悩んだというにしなだからこそ伝えられることは、「無駄はないよ」というメッセージであると語った。

にしなの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

音楽活動を隠していた高校時代

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