iコンタクト(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『iコンタクト』とは、2021年より伊賀大晃(いがひろあき)、月山可也(つきやまかや)が『週刊少年マガジン』で連載を開始した漫画。「電脳」「覚醒」「現実サッカー」がコンセプトになっている。50m走5秒7の快足という武器を持ちながらも、ここぞというチャンスをものにできず、万年補欠の主人公、桜坂獅子(さくらざかれお)。そんな桜坂が謎のゲーマー、サマバケに出会い、オンラインサッカーゲームを通じてリアルのサッカーを学び成長していく物語。ゲームとサッカーを掛け合わせた新感覚のサッカーが描かれる。
日本代表A監督、筧重徳(かけいじゅうとく)が10年後の日本を強くするという名目でジュニア世代のトップクラスを集めた。世界中で活躍する日本国籍を持つ総勢200人が集められ、最後に残った6人のことを超常世代と名付けた。6人の中には西久保中の蒼木、暁皇中の天王寺涯、白神学院の神崎、木村、U-17代表の結城真琴(ゆうきまこと)、U-17代表の須藤マテウス武蔵(すどうまてうすむさし)が選ばれている。
『iコンタクト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
橘「レオ、おかえり」
このセリフは大会に出場するレギュラーを決める紅白戦での橘のセリフである。小学校時代は持ち前の俊足で他を寄せ付けなかった桜坂だったが、中学に上がり周りのフィジカルが強くなったり、シュートをふかしてしまうようになり補欠に落ちてしまった。橘にとって憧れだった桜坂が、サマバケから指導を受け日に日に上達し、復活を遂げた。紅白戦の終盤、橘がかつてのように桜坂しか追いつけないパスを出し、桜坂は見事にそのパスをゴールに決める。その時に橘は「レオ、おかえり」と言う。かつてのヒーローの復活を待ち続けた橘の思いがこもった一場面である。
才川「もっとみんなとサッカーを続けたい」
このセリフは西久保中対日東大附属中の試合での才川のセリフである。0対4で前半を終え、試合の雰囲気が暗くなっている時に、サマバケこと蒼木が現れることで、チームの雰囲気が少し明るくなった。そしてゲーム同好会でただのサッカーオタクと思われていた才川が本性を現わし、過去の怪我を乗り越え「もっとみんなとサッカーを続けたい」と言い、日東大附属中の5人をかわし、最後はGKの股抜きで一点を返し、チームの雰囲気を明るくしていく。どちらかというと暗めなキャラだった才川が実はかなりの実力者であることを知り、ギャップを感じる一場面である。
桜坂「誰だって変えていけるんだ自分を、世界を」
このセリフは西久保中対白神学院の決勝での桜坂のセリフである。U-15日本代表選手が3人、そのほかの選手も全国トップクラスの強豪校である白神学院に対して西久保中は蒼木から学んだサッカー戦術を用いて善戦する。万年補欠だった桜坂が蒼木との出会い、上達して身につけたことを回想しながら「誰だって変えていけるんだ自分を、世界を」と言い、シュートを放つ。このシュートが決勝点になり西久保中は全国優勝を果たす。どんなに周りに下手くそだと言われても、大好きなサッカーを諦めず、何度も壁を乗り越えた桜坂の成長も相まって感動する一場面である。
『iコンタクト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
元日本代表中村憲剛の特別インタビューが大公開
『iコンタクト』1巻発売記念として、元日本代表の中村憲剛へのインタビューが行われた。『iコンタクト』を読んだ第一印象を問われると「サッカーゲームとリアルサッカーの親和性の高さについては、僕自身のサッカー人生においても、ずっと体感してきたことでした。実際、大学時代から現役を引退するまでの間、ある種のトレーニングも兼ねて、サッカーゲームはやり続けていました。なので、今までにないテーマのサッカー漫画だなと感じながらも、個人的にはすんなりと内容の入ってくる作品でしたね」と語った。
Twitter公式アカウントにてメインキャラクターのプロフィール公開
『iコンタクト』のTwitterアカウント「iコンタクト公式」では、キャラクターの一問一答を行っており、誕生日や好きな食べ物、嫌いな食べ物などストーリーの中では語られなかった情報が公開されている。
原作・伊賀大晃が使い分けている複数のペンネーム
原画を担当する伊賀大晃(いがのひろあき)は作画を担当する月山可也(つきやまかや)とは『エリアの騎士』以来のタッグである。そんな伊賀は複数のペンネームを持っている。調べて出てくるだけでも8つのペンネームがあり、有名なものを挙げると、天樹征丸(あまぎせいまる)名義では『金田一少年の事件簿』、龍門諒(りゅうもんりょう)名義では『BLOODY MONDAY』などドラマ化された人気作品の原作も務めている。
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目次 - Contents
- 『iコンタクト』の概要
- 『iコンタクト』のあらすじ・ストーリー
- 15分間のチャンス
- サッカーIQ
- 2軸のキック
- 魔法の薬
- レギュラーをかけた紅白戦
- 大会スタート
- 勝てない呪い
- 破れないディフェンス
- 最強のストライカー
- 超常決戦
- 『iコンタクト』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 桜坂獅子(さくらざか れお)
- 主人公の家族
- 桜坂水(さくらざか あくえ)
- 桜坂羊(さくらざか ありえ)
- 桜坂星子(さくらざか せいこ)
- 西久保中学サッカー部
- 橘良太(たちばな りょうた)
- 若尾龍之介(わかお りゅうのすけ)
- 今井定治(いまい さだはる)
- 才川瑛人(さいかわ えいと)
- 高嶋貴志(たかしま たかし)
- 富田富康(とみた とみやす)
- 久我雄大(くが ゆうだい)
- 蒼木夏(あおきなつ)/サマバケ
- 日東大附属中サッカー部
- 秋月太陽(あきづき たいよう)
- 暁皇中サッカー部
- 天王寺涯(てんのうじ がい)
- 愛垣順正(あいがき じゅんせい)
- 白神学院(しらがみがくいん)
- 神崎奏多(かんざき かなた)
- 来栖海人(くるす かいと)
- 木村勲道(きむら くんどう)
- 『iコンタクト』の用語
- チャンピオンズ・イレブン
- サッカーIQ
- 2軸のキック
- 超常世代(パラノせだい)
- 『iコンタクト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 橘「レオ、おかえり」
- 才川「もっとみんなとサッカーを続けたい」
- 桜坂「誰だって変えていけるんだ自分を、世界を」
- 『iコンタクト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 元日本代表中村憲剛の特別インタビューが大公開
- Twitter公式アカウントにてメインキャラクターのプロフィール公開
- 原作・伊賀大晃が使い分けている複数のペンネーム