推しが武道館いってくれたら死ぬ(推し武道)のネタバレ解説・考察まとめ

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』とは、平尾アウリによる漫画作品で略称は「推し武道」。『月刊COMICリュウ』(徳間書店)にて、2015年8月号より連載を開始した。女性地下アイドルグループたちと、その彼女たちを応援するファン・アイドルオタクたちとの様子や生き様を軽やかに描いたコメディ作品。2017年には「このマンガがすごい!2017」オトコ編第12位、第3回「次にくるマンガ大賞」コミックス部門第11位にランクインした。アニメ化やドラマ化などのメディア展開もなされている。

株式会社ルイファン・ジャパンが販売する電池式ペンライト「KING BLADE」の略称・通称。転じて、同種の電池式のペンライトの通称として用いることもある。

ファンサ

アイドルからファンを喜んでもらうためのファンサービスを略して「ファンサ」という。

レス

ライブ中にステージ上のアイドルがファンに対して目線を送ったり手を振る行為。主にオタクが「レスをもらった!」「レスが来た!」などと使う。

『推しが武道館いってくれたら死ぬ(推し武道)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

えりぴよ「金持ちの道楽でドルオタやってんじゃねぇんだぞぉ!!!」

単行本1巻の第6話、アニメでは3話で「金持ちの道楽でドルオタやってんじゃねぇんだぞぉ!!!」という覚悟の発言をしている。えりぴよとくまさはイベント情報の見間違いで別件のイベント会場に行ってしまう。この間違いにイベント開始時間すれすれで気づいた2人は走って本来のイベント会場に向かう。少し太り気味のくまさは途中でへこたれて、握手会には間に合うし、ライブは諦めようと言い出した時にえりぴよから言った名言。えりぴよがChamJamのオタクに人生を賭けている様が窺える。

えりぴよ「しかしなにしろ金がない。オタク全員金がない。」

アニメ4話にて、えりぴよから発せられた名言。えりぴよはつぎ込み過ぎるという考えが全くなく、それ故に「しかし何しろ金がない オタク全員金がない」のようなセリフをモノローグしたのだと言われている。このえりぴよのセリフは大きな話題となり、後にTシャツとして発売されたほどの名言である。

くまさ「会社員はね、休みが取れないんですよ 僕はそれで会社を辞めました」

単行本2巻の第8話での一幕。アニメだと4話でこの発言をしている。フリーターで何とかお金を稼ごうとしているえりぴよが「やっぱりフリーターはダメだな。会社員してた方が金銭的な余裕は…」とのセリフを口にする。この言葉への返しとしてくまさが言ったセリフが、「会社員はね、休みが取れないんですよ 僕はそれで会社を辞めました」である。この言葉を漫画やアニメではサラッと言っているが、ドルオタ活動の為に会社を辞めるなんてのはかなり勇気のいる行動である。実際にこの行動を取れる人は稀である。だが現実のドルオタは本当は会社をやめてドルオタに専念したいと考えている。そんなドルオタの本心を突いた名言。

『推しが武道館いってくれたら死ぬ(推し武道)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「推し武道」は岡山県岡山市が舞台

アニメの主題歌:「ずっと ChamJam」のCDジャケット

舞台は実在の岡山県岡山市となっている。作者の平尾アウリも岡山県倉敷市の出身である。そのため作中には、岡山県民は何かにつけてきび団子を人に渡したがるといった岡山県民あるあるネタなど、地元に密着した話題が多数登場する。それと岡山駅東口(後楽園口)の広場にある桃太郎像や岡山駅のコインロッカー前にある桃太郎のポストもアニメの中で忠実に再現されている。アニメの主題歌のジャケットも岡山駅東口(後楽園口)の広場にある桃太郎像のすぐ近くにある噴水をバックに描かれている。

作者の実体験をもとにして描かれた本作

作者の平尾アウリがインタビューにて、ほぼ実話ベースだと答えていた。例えばえりぴよが舞菜に興奮しすぎて鼻血出して倒れるシーン。あれは友達が実際に体験した出来事だそう。さらにえりぴよの失敗エピソードには、自分が今まで失敗した握手会での経験を入れている。「漫画に描いて昔の自分の経験を笑ってもらおうって。笑ってもらえれば私の失敗も良い方に昇華できると思ったんですよ。」とインタビューでは語っていた。ちなみに作者の平尾アウリは女性で作者自身もアイドルオタクである。

ChamJamの顔はベースの人物がいる

作中に登場するアイドルたち特にChamJam(ちゃむじゃむ)の顔は参考にしている人物がいる。例えば五十嵐れおは前田憂佳(元スマイレージ)、市井舞菜は女優の伊藤沙莉で、伯方眞妃はモデルの池田美優、水守ゆめ莉は長谷川愛里(元乙女新党)、寺本優佳は飯窪春菜(元モーニング娘。)を意識して描いていると作者の平尾アウリがインタビューで発言している。

『推しが武道館いってくれたら死ぬ(推し武道)』の主題歌・挿入歌

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