アオイホノオ(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アオイホノオ』とは漫画家の島本和彦が小学館の漫画雑誌『ゲッサン』に連載している青春コメディ漫画と、それを原作としたドラマ作品である。1980年代の大阪を舞台に漫画家を目指す大学生、焔燃(ほのおもゆる)が若者特有の様々な誘惑や葛藤の中、プロの漫画家としてデビューし活躍する姿を描く。また1980年代当時の漫画やアニメが実名で登場している。2014年には柳楽優弥主演でドラマ化された。

ホノオときっちゃんが小学館の次に持ち込んだSA社の週刊少年ジャンプの編集者。北斗の拳のような風貌のヘビースモーカーでホノオからは「これぞ編集者だ」と思われる。その時はホノオたちの作品を特には評価していなかったが、のちにホノオに「あれから何か書きあがったものがあれば見せてくれないか」と電話をかけてき、ホノオのやる気に火をつける。
ホノオの新作の漫画が熱血漫画を描くことの照れからギャグへ逃げていると判断し、「車田先生のベタを見習え」とアドバイスを送るが、ホノオは誤解して受け取りそれ以来連絡を取らなくなってしまう。

ホノオの周りの女性たち

みつえちゃん

ホノオが漫画の参考にするべく通い始めた空手道場の先輩となる女子高生。彼女が事務所のコピー機を使っているのを見て入門を決めた。
バトル漫画と学園漫画どちらが好きかとホノオに問われ学園漫画と答えたことでまた一つ自信をつけるホノオだった。

岩瀬順(いわせ じゅん/演:市川由衣)

ホノオが自動車免許を取りに教習所に通っていた時に知り合った女性。三原じゅん子似のツッパリ系女子。ホノオとほぼ同時期に入所したが仮免で一度落ちたためにホノオが先に卒業してしまうと寂しがる。しかしホノオが3回連続で本免試験に落ちたためホノオを憐みの目で見ながら、先に卒業していく。

尾東君子(びとう きみこ)

ホノオの地元である北海道の大学に通う女子大生。大学の漫研サークルで会長をしている。ホノオが漫画家デビューし、実家で締め切りに追われていた時にアシスタントとして手伝ってくれた。
漫画やアニメの話にも詳しく、ホノオの言葉をすべて理解し肯定してくれる女神のような女性。その後も実家で作業する時には手伝ってくれるようになる。

知丹新生(ちたんにうむ)

ホノオが佳作を取った小学館の新人賞で入賞を取った女性。受賞作に続く作品が描けないことに悩んでおり、ホノオにアドバイスを求める。

『アオイホノオ』の用語

大作家芸術大学

「おおさっかげいじゅつだいがく」と読む。大阪府南河内郡河南町にある大阪芸術大学がモデル。名前こそ異なるが最寄り駅が喜志駅だったり、トンコ先輩のバイト先が富田林のダイエーだったりすることからほぼ一緒だと思われる。
原作漫画では名前が変えられていたが、テレビアニメではそのまま「大阪芸術大学」となっていた。

DAICON3

正式名称は日本SF大会だが、開催地にコンベンションのコンをくっつけた愛称で呼ばれている。第20回日本SF大会は大阪で行われた3回目の大会だったためDAICON3と呼ばれていた。
SF作家やSFファンが年に一回集まり、テーマ別交流会や作家とのお茶会、仮想ショーやステージイベントなどが行われる。あの手塚治虫も毎年楽しみにしていたといわれる。
DAICON3のオープニング用に庵野たちが作ったアニメは人気が高く、現在でもYouTubeなどで見ることができる。

『アオイホノオ』の名言・名ゼリフ/名シーン・名場面

「この物語はフィクションである。」

コミックスを開くとまず目に入る1ページ目。

コミックスの1ページ目に大きく必ず表記されている「この物語はフィクションである。」という文言。さんざんあだち充や高橋留美子、庵野秀明たちの実名を出しているにもかかわらず、あくまでもフィクションだと言い切る、作者の責任逃れの姿勢が表れているように見える。

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@momomo6275

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