コーヒー&バニラ(コヒバニ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『コーヒー&バニラ』とは、2015年から朱神宝が小学館の『Cheese!』で連載している漫画作品。大学進学のため、田舎から上京した主人公の白城リサは、パーフェクトイケメン社長の深見宏斗と付き合うことになった。しかし、深見の過去やライバルの出現によって、甘い2人の関係に苦味が混ざっていく。リサのシンデレララブストーリーは、幅広い世代の女性の心を鷲掴みにする。2019年には毎日放送にて、福原遥主演で実写ドラマ化され、多くの反響を呼んだ。

婚姻届を提出しに行く途中、深見がリサに言ったセリフ。
幼い頃から母親が家に浮気相手を連れ込み、仕事第一の父親は家にいない、という環境で育った深見は、両親からの愛情を知らずに育った。また、深見の周囲にいたのは、FUKAMIホールディングスの跡取りに取り入って利益を得ようとする者ばかりで、深見は他人からの愛情を疑うようになった。そのため、「愛してる」という言葉も嫌悪し、リサにも1度も言ったことはなかった。しかし、リサが深見を心から愛しているのだと言ったのを聞いて、「愛してる」という言葉の尊さを実感した。「…ねぇ リサ 愛してる…世界で一番愛してるよ」と言葉にしてリサに伝えたことで、深見が愛情というものを信じられるようになったのだとわかる。また、深見はこのシーンで自分の過去に、気持ちの区切りをつけることができた。

『コーヒー&バニラ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

第1話は4日間で完成

本作の記念すべき第1話「1杯目 キス&ナイト」の原稿締め切り4日前まで、リサも深見もキャラクター設定は現在とは全く違うものになっていた。リサは高飛車な性格で、深見は気だるげな印象。しかし、編集担当者の助言によってキャラクター設定を練り直し、締め切りまでの4日間でネーム作成から原稿を完成させた。これは、朱神宝が漫画家として仕事をしてきた中でも、異例のスピードだった。

作者の気合いが入った深見のギャップ

キャラクターのギャップを描くのが好きな作者・朱神宝。本作でも特に気合を入れて描いたというのが、普段イケメン紳士で完璧な深見がダメになった時のギャップ。
誘拐されたリサを助けるため、深見は怪我を負った。そのことに責任を感じたリサは、深見に別れを告げて実家に戻った。そのことにショックを受けた深見は、ダメな姿を見せるのだ。普段の深見は、仕事も家事も何でも完璧にこなしてしまう。しかし、リサがいない間の深見は、仕事で失敗し、家事も疎かになるなど、普段の深見からは信じられないほど堕落していたのだ。
一回目のネームでは深見がより弱々しく描かれており、編集担当者を困らせてしまうほどだった。

3つになっていた深見の手

話題となったシーン。単行本では修正された。

雑誌掲載時の「43杯目 レッスン&リワード」の深見がリサを抱きしめるシーンでは、深見の手が3つになってしまうという修正忘れがあった。
雑誌読者がTwitterに投稿したことで、修正忘れが発覚。単行本では修正された。

『コーヒー&バニラ』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):GOOD ON THE REEL「YOU&I」

ED(エンディング):宮川愛李「メランコリック」

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