ささやくように恋を唄う(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ささやくように恋を唄う』とは、作者・竹嶋えくによる女子高校生の恋愛を描いた百合漫画作品。一迅社の『コミック百合姫』に2019年4月号から掲載されている。単行本は韓国版も発行されており、国内だけでなく国外にも親しまれる作品。漫画の略称は「ささこい」である。
高校一年生の木野ひまりが、新入生歓迎会で行われたバンドのライブでボーカルを務める先輩・朝凪依に一目惚れをする。ひまりと依のすれ違う気持ちから始まる、女の子同士の恋愛を描いた百合作品である。

料理研究部

部活でクッキーを作る百々花

里宮百々花と幽霊部員二人(うち一人は泉志帆)の三人で活動していたが、ひまりも入部。基本的に百々花とひまりの二人で活動している。具体的な活動日は決められておらず、自由に活動している。作るのはお菓子系で、クッキーやケーキなどが多い。

『ささやくように恋を唄う』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

木野ひまり「わたし、一目ボレしました」

依(左)の歌に感動した気持ちを伝えるひより(右)

ひまりが初めて依の歌を聞き、一瞬で心を奪われてしまう。下駄箱で偶然依と遭遇したひよりは、感動を伝えたい一心で「わたし、一目ボレしました」と伝えた。ファンとして、という意味だったが、依は告白だと勘違いしてしまう。この告白が二人の関係を深めるきっかけとなった。

水口亜季「依、あたしがもらっちゃってもいいの?」

気持ちのハッキリしないひより(左)に隠してきた本音を伝える亜季(右)

ひまりが依の告白を保留にしていると聞き、都合よく「キープ」しているようだとモヤモヤした気持ちを抱えていた亜季。偶然家に遊びに来ていたひまりと遭遇し、本人に直接気持ちを確認する。やはり煮え切らない回答のひまりに対し、亜季は「依、あたしがもらっちゃってもいいの?」と今まで隠してきた依への気持ちをひまりにぶつけてしまう。いつも空気を読み周囲に気を遣う亜季が初めて自分の本音をぶつけたセリフである。

朝凪依「あたしは、木野さんのだから」

不安になるひより(左)を安心させようと声をかける依(右)

依のバンド活動が増え、歌を聴く機会が増えたことに喜ぶひまり。だが同時に、他の人も依の歌を耳にすることに対し嫉妬してしまう。悩むひまりを見て依は「あたしは、木野さんのだから」と声をかけた。依のひまりを想う気持ちが伝わるセリフである。

泉志帆「知ってるんだから、亜季が朝凪さんのこと好きってこと」

隠してきたはずの気持ちを志帆(右)に見透かされ動揺する亜季(左)

亜季に自分たちの演奏の感想を迫る志帆。複雑な気持ちを抱えながらも「良かったよ」と素直な感想を伝えた亜季だったが、志帆は「そんな言葉は聞きたくない」と言う。戸惑う亜季に志帆が聞きたかったのは、「亜季の好きな子より上手かったか」ということだった。志帆の目線の先には依がいた。動揺しながらも隠そうとする亜季に対し志帆は「知ってるから、亜季が朝凪さんのこと好きってこと」と言い放つ。誰にも気づかれなかった亜季の本音を見透かした志帆のセリフである。

『ささやくように恋を唄う』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

なかなか決まらなかったひまりのキャラクターデザイン

ギリギリまで決まらなかったひよりのキャラクターデザイン

『ささやくように恋を唄う』を描くにあたって作者・竹嶋えくは、依のキャラクターデザインはすぐに決まったものの、ひまりはかなり悩んだという。ひまりのデザインが決まってからはスラスラと進んだと語る。

『ささやくように恋を唄う』の舞台は岡山県

依の方言を感じるセリフ

『ささやくように恋を唄う』の舞台は岡山県で、作者が岡山出身で取材がしやすいという理由で決まったという。Twitterでファンから「ささこいのキャラが西日本っぽいしゃべり方してる」というツイートを見たが、作者本人は無意識だったと語る。方言を感じるセリフは主に依で「構わんけど」「知らんかった」「離さんでね」等である。作者が漫画を描いているのも岡山なので、編集と普段の打ち合わせは電話で行っているという。

コミックス3巻は「恋の実り」を表現した表紙

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