ミドリカワ書房とは、日本のシンガーソングライター、小説家である。1998年に活動を開始し、2005年にメジャーデビューした。アコースティックギターを手に演奏するスタイルでありながら、認知症や死刑などの社会的タブーを題材にしたストーリー性の高いブラックな歌詞を特徴とする。ほのぼのとしたジャケットと対照的な過激な作風により発禁や契約解除を経験する一方、児玉裕一によるPVや物語が展開する続編形式の楽曲などで根強い支持を得ている。
「顔2005」
「顔2005」はミドリカワ書房の2005年リリースのフルアルバム『みんなのうた+α』に収録された楽曲。
整形手術を繰り返す女性の心理を描いた楽曲。MVは映像作家の児玉裕一が監督を務め、曲の展開に合わせて徐々に不穏さとシュールさが漂う短編映画のような構成となっている。
楽曲が持つブラックなユーモアと切なさを表現した作品であり、ミドリカワ書房の独創的な世界観を決定づけた代表作の一つである。
「恍惚の人」
「恍惚の人」はミドリカワ書房の2007年リリースのフルアルバム『みんなのうた2』に収録された楽曲。
1972年に発表された有吉佐和子の同名小説を彷彿とさせる、認知症(老親の介護)をテーマにしたストーリーソングである。切なくもリアリティのある歌詞と、その世界観を丁寧にすくい取ったミュージックビデオ(MV)が大きな話題を呼んだ。社会的タブーや人間の生の現実を独自の視点で描く、ミドリカワ書房の真骨頂とも言える代表曲の一つである。
「恋に生きる人」
「恋に生きる人」はミドリカワ書房の2007年リリースのフルアルバム『みんなのうた2』に収録された楽曲。
社会的なテーマやブラックな楽曲が多く並ぶ同アルバムのなかで、一際異彩を放つ爽やかなメロディラインとポップなアレンジが引き立つ曲である。ミドリカワ書房ならではのキャッチーな音楽性とメロディセンスが発揮されており、作品全体に豊かな起伏を与えるアクセントとなっている。
「母さん」
「母さん」はミドリカワ書房の2007年リリースのフルアルバム『みんなのうた2』に収録された楽曲。
死刑執行を間近に控えた受刑者が母親へ宛てた手紙という、きわめて重厚かつタブー視されるテーマを扱った楽曲。歌詞の過激さからリリース時に物議を醸した問題作であり、MVもまたその強いメッセージ性とストーリーを際立たせる映像表現がなされている。聴き手・観る者に強い衝撃を与える作品である。
ミドリカワ書房(ミドシン)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
アルバム『みんなのうた2』が規約違反により発売禁止に
ミドリカワ書房はファーストシングル『みんなのうた』でソニー・ミュージックレコーズからメジャーデビューを果たしたものの、2ndアルバム『みんなのうた2』の収録内容がレーベルの社内規約に抵触し、発売禁止(発売延期および契約終了)となった。
過激な歌詞や社会的タブーを扱った楽曲群が問題視された結果、当初予定されていたメジャーレーベルからのリリースは撤回。最終的に、インディーズレーベル(ドリーミュージック・アーティストマネージメント)からの再リリースを余儀なくされた。
問題曲1「ドライブ」
『みんなのうた2』の4曲目(トラック上の楽曲としては2曲目)に収録された「ドライブ」は、不測の事故でひき逃げを起こしてしまった男女が、背徳感と恐怖に苛まれていく様子を描いたストーリーソングである。
楽曲自体はひき逃げという行為を肯定・助長する意図を持つものではないものの、そのあまりにリアルで重い不謹慎なテーマ性が倫理的な問題とみなされた。こうした、社会通念上タブーとされる領域へ踏み込んだ描写が、大手メジャーレーベルにおける倫理規定や表現のガイドラインに抵触したと考えられている。
問題曲2「母さん」
『みんなのうた2』の最後に収録された「母さん」は、母親思いの息子が母へ宛てて書いた手紙の内容で構成された、しっとりとしたバラードナンバーである。
一見、親思いの感動的な「泣ける曲」のように聴こえるが、歌詞を聴き進めるにつれて、その手紙が死刑執行を目前に控えた死刑囚によるものであることが徐々に明らかとなっていく。美しく叙情的なメロディとあまりに重厚で衝撃的なストーリーの対比が強烈な印象を残す楽曲である。
目次 - Contents
- ミドリカワ書房(ミドシン)の概要
- ミドリカワ書房(ミドシン)の活動経歴
- 音楽活動の開始とメジャーデビュー
- 表題曲を巡る騒動とレーベル契約解除
- 主催イベント「ミドフェス」の立ち上げ
- 徳間ジャパンコミュニケーションズにてメジャー復帰
- ミドリカワ書房(ミドシン)のプロフィール・人物像
- ミドリカワ書房(ミドシン)のディスコグラフィー
- オリジナルアルバム
- 『みんなのうた』
- 『みんなのうた+α』
- 『みんなのうた2』
- 『みんなのうた3』
- 『みんなのうた4"ever"』
- 『愛にのぼせろ』
- 『東京十景』
- 『おつかれさまです』
- 『屁のような』
- ミニアルバム
- 『家族ゲーム』
- ミドリカワ書房(ミドシン)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 「顔2005」
- 「恍惚の人」
- 「恋に生きる人」
- 「母さん」
- ミドリカワ書房(ミドシン)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アルバム『みんなのうた2』が規約違反により発売禁止に
- 問題曲1「ドライブ」
- 問題曲2「母さん」
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