タブーなテーマばかりを歌うシンガーソングライター「ミドリカワ書房」とはいったい!?
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アコースティックギター片手に歌うシンガーソングライターと聞くと、しっとりと泣ける曲やラブソングを中心に歌っているようなイメージを抱きませんか?しかしソロアーティスト「ミドリカワ書房」さんは、タブーなテーマばかりを扱い発禁&契約解除を経験している問題児(!?)なのです。
ミドリカワ書房さんとは?
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アコースティックギター片手に活動するシンガーソングライター。
しっとりとしたメロディラインが魅力なフォーク、ジャキジャキと荒っぽいロックなど様々な楽曲を歌い分けます。
文学やその他カルチャーへの造詣も深く、「恍惚の人」などニヤリとしてしまうタイトルの楽曲も。
セカンドフルアルバムに収録される「恍惚の人」は、1972年に出版された有吉佐和子さんの同名タイトルと同じく認知症を思わせる歌詞・MVが話題を呼びました。
発禁&事務所解雇の理由とは…?
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ファーストシングル「みんなのうた」でソニーミュージックからメジャーデビューしましたが、セカンドアルバムにあたる「みんなのうた2」が規約に引っかかるとして発売禁止となり、所属事務所からではなくインディーズレーベルからの再販売を余儀なくされました。
「みんなのうた2」には、前述の認知症問題を題材にした楽曲「恍惚の人」のほか、万引きGメンをテーマにした「OH!Gメン」、爽やかさが引き立つ「恋に生きる人」、さらにブラックな問題曲も収録されていたのです。
問題曲1「ドライブ」
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「みんなのうた2」の4曲目(楽曲としては2曲目)に収録された「ドライブ」は轢き逃げをしてしまった男女の背徳感に駆られる様子が描き出されています。
決して轢き逃げを肯定するような内容でなければ、助長を促してもいないのですが、不謹慎なテーマゆえ、倫理的でないとの判断から発売禁止の判断を受けたのかもしれません。
問題曲2「母さん」
アルバムの最後に収録された、しっとりしたナンバー「母さん」。
こちらは、母親思いの息子が母に当てた手紙の内容が歌詞となっています。
一見、泣ける曲のようにも思えるのですが、歌詞をよく聞いていくと死刑囚となった息子が母へ当てた手紙であることが徐々に明らかとなります。
ミドリカワ書房……その姿、まるで文豪!?
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社会的、政治的、倫理的タブーを暴き訴える……ミドリカワ書房さんのその姿は、まるで歴代の文豪たちのようです。
近代文学に比べ、現代の出版業界は規制もさらに厳しくなり社会情勢や政治に対する批判が許されづらくなっています。安全な身辺について書く作家が増えている中、ミドリカワ書房さんが音楽畑からそのムーブメントに「待った」をかけてくれるかもしれません。