バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ(BTTF)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)』とは、1985年に1作目、1989年に2作目、1990年に3作目が作られた、高校生の少年と老科学者による時代を超えた冒険を描くアメリカ映画。公開当時、全米で『フューチャー現象』と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットしたSF作品。監督は視覚効果の匠で高い評価を受けるロバート・ゼメキス。“Back To The Future”(未来へ戻る)など真逆の言葉を組み合わせて特徴的な単語を作りだすなど印象深いセリフが多い作品。

マーティ「ああ、そうだよ。僕を未来に送ってくれた。でも、戻ってきたんだ。未来から戻ってきたんだ」ドク「なんてこった」

part1で未来に無事マーティを送り返したドク。無事に未来へ送り返して喜んでいたドクの元へ、再びマーティが登場する。「君を未来に送り返したばかりなのになんでここにいるんだ」と驚くドクへ、「ああ、そうだよ。僕を未来に送ってくれた。でも、戻ってきたんだ。未来から戻ってきたんだ」と返すマーティ。そして、未来のドクからの手紙を受け取りその内容を見てドクは「なんてこった」と言って驚きの余り気絶してしまう。part1とpart2のつながりが見える上にドクの気苦労に思わず笑ってしまう場面。

マーティ「”メイド・イン・ジャパン”は最高だよ」 ドク「信じられん」

1885年のドクが隠したデロリアンをマーティと1955年のドクが鉱山の中で発見した際に日本製の意味について1955年と1985年では大きく違っていることがよくわかるシーン。1955年の段階では日本製の品質と言えば、信頼できるほどのものではないことがわかり、30年後では日本製と言えば故障しにくいなど信頼に足る品質へと成長していたという歴史的背景がよくわかる場面。

ビュフォード・タネンとの対決

ドクにつけてもらった馬の蹄鉄が外れたことを理由に、代金を払っていないにもかかわらずドクに逆恨みしたことがきっかけで、ドクを殺そうとする。しかし、マーティが1885年に来たことで、未来が変わりドクは殺害されずに済んだ。しかし、それ以降マーティはタネンに恨みを買うこととなる。祭りの夜に、ドクを銃で撃ち殺そうとするものの、マーティがフリスビーの要領で投げ飛ばしたパイ皿が銃を持つ手に当たってしまい殺害失敗。怒って、マーティと1対1の銃での決闘を申し込む。決闘当日、戦う気がないことをマーティはアピールするが、タネンは聞く耳を持たずに発砲。マーティを殺したかと思ったが、マーティはストーブの鉄板を身に着けていたために生きており、反撃を受けて最後は肥やしの中に突っ込むこととなる。この対決により、マーティは「腰抜け」と言われて初めて怒ることをやめ、より柔軟に困難に相対する術を学んだ。本物の決闘という命のかかった勝負に直面したマーティが、ただ負けん気を発揮して向かっていくだけでなく、より柔軟に聡明に困難を乗り越えていく術を学ぶ大きなきっかけとなった出来事であり、Part3ではマーティとタネンの決闘は見ごたえのあるシーンの一つ。

ドク「君の未来にはまだ何も描かれていないということさ。みんなそうだ。君らの未来は君らが作り上げる。2人で良いものにするんだ」 マーティ「そうするよ、ドク」

1885年から1985年に戻ってきた際、デロリアンは電車と衝突し粉々になってしまう。二度とタイムトラベルもできないし、ドクにも会えないと落ち込んでいるマーティとともにジェニファーは衝突現場の線路を訪れた。その際、機関車をタイムマシンに改造したドクがクララと子供を連れてやってきた。ジェニファーとドクは、part2で描かれていたマーティが将来会社からクビを宣告された紙を持ってきたのだが、その用紙は白紙に戻る。というのも、今までは「腰抜け」と煽られるとどんな無謀な勝負も受けて来たマーティ。しかし、今回は「腰抜け」と煽られても無謀な車レースには参加しなかった。この勝負に参加するとマーティは事故に遭い後遺症で将来の職を失うという未来になってしまっていたが、挑発を受け流したことでその未来は消え去った。その理由は、タイムスリップから得た経験で安い挑発には乗らないと成長をしていたため。ドクは白紙の用紙を見て未来が変わったことに気が付き、「君の未来にはまだ何も描かれていないということさ。みんなそうだ。君らの未来は君らが作り上げる。2人で良いものにするんだ」 とマーティとジェニファーに告げマーティ「そうするよ、ドク」とうなずく。その後ドクは「Back To The Future」と言い放ちまたタイムトラベルへと戻っていく。物語のラストにふさわしいシーン。

エメット・ラスロップ・ブラウンの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「1.21ジゴワットだと?」

タイムマシンを動かすには、1.21ジゴワットという莫大なエネルギーが必要と分かったときのドクが驚いた一言。実はもともとの脚本には「ギガワット」と書いてあったのだが、現場のミスで「ジゴワット」と読んでしまい、これが「ドクが独自に発見した特殊な科学用語のように聞こえる」とスタッフから好評だったことからそのまま採用されたもの。

「次の土曜の夜、君を未来に送り返してやる」

マーティを未来へ送り返す方法が見つかった際にドクがマーティに向けて「次の土曜の夜、君を未来に送り返してやる」と宣言する。英語のセリフでは“Next Saturday night, we're sending you back to the future”と言っており、本作の題名である「Back To The Future」の意味を回収している決め台詞。

「気づいたんだ。”それがなんだ?”って」

1955年のドクは、未来を変えることを良いと思っていなかったために、マーティが未来の話をするたびに聞かないようにしていた。しかし、マーティは1985年にドクが射殺されることを知っているために、ドクにそのことを知らせて死ぬ未来を回避させたい。しかし、マーティが未来へ帰る日までドクは未来の話を聞いてくれなかったために、未来の出来事を書いた手紙をこっそりドクの上着のポケットへ入れたが、帰る直前にドクに見つかり手紙は破かれてしまう。そのまま未来へと戻ったマーティはまたドクが射殺される場面に出くわしてしまう。ところが、ドクは防弾チョッキを着ていたために死ぬ未来は回避されることとなった。ドクは驚くマーティにとある手紙を見せる。それは、マーティが未来の出来事を書いてドクが破いてしまった手紙であった。その手紙はセロハンテープで貼り合わせられており、マーティが記した未来を手紙によって知ったドクは自分が殺される未来を変えるために防弾チョッキを着用していたのであった。「未来の出来事を捻じ曲げるとか言ってたのはなんだったのさ?時空連続体だっけ?」と文句を言うマーティに「気づいたんだ。”それがなんだ?”って」と返したセリフ。「元の時代に帰る」、「両親の仲を取り持つ」と共に、マーティにとってどうしても果たしたかった「ドクを死の運命から救う」という目的が大逆転で果たされた、『BTTF』1作目の集大成ともいえるシーンである。

ドク「30年後にまた会おう」マーティ「待ってるよ、ドク」

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