聖女の魔力は万能です(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『聖女の魔力は万能です』とは2016年より小説投稿サイト「小説家になろう」で連載開始した橘由華の異世界召還ファンタジーWeb小説と、それを原作としたライトノベル、漫画、アニメなどメディアミックス作品である。魔法が存在する異世界に主人公セイとアイラが日本から召還された。しかし王国の第一王子カイルはアイラだけを聖女として扱い、セイを無視してしまう。元の世界に戻ることができない中、セイは自分の居場所を見つけ「聖女」としての力を発現させてゆく。女性が主人公のほのぼのとした異世界召還ストーリーである。

CV: 福山潤

スランタニア王国の第一王子で、年齢は15歳である。
父親似の赤金色の髪をもつ美男子で、真面目で情に厚い反面、思い込みが激しく直情的な性格だ。優秀と言われている第二王子の弟に対して劣等感があり、焦りからほぼ独断で「聖女召還の儀」を取り仕切り実行した。儀式で召還されたアイラを「聖女」であると判断し、アイラを自分の保護下におき行動を共にするようになる。
同時に召還されたセイについては、小説版ではカイルは全く気付いていない。アニメ版では、セイのその地味な見た目からアイラの乳母か侍女かだと思ったと語っている。

臣下たちや婚約者エリザベスからの忠告も聞かず、周囲とたびたび衝突している。アイラこそが聖女であると信じ、セイの聖女としての活動及び功績については国王が用意した「偽聖女」であると発言し問題になる。様々なことが重なり、最終的には父親である国王から謹慎を言い渡される。この際、聖女関連の責任者はカイルからレインに変更になった。

アニメ版やアイラ主人公のスピンオフ漫画『聖女の魔力は万能です ~もう一人の聖女~』ではただの我侭王子ではなく、アイラの立場を守るために自身が悪役となることを選び演じきる姿が描かれている。カイルは全て愚かな自分が原因だと示すような目立つ騒ぎをあえて起こし、問題の矛先を自分に向けて責任を負い謹慎を受け、カイルに祀り上げられただけのアイラはお咎めなしという形で収拾を図った。カイルの真意は国王やエリザベスも察している。

レイン・スランタニア

CV: 市川蒼

スランタニア王国の第二王子で、カイルの弟である。
物腰がやわらかく、カイルより優秀とも言われている。

カイルやカイルの側近達と行動を共にしていたアイラが学園内で孤立している事を、エリザベスと共に気にかけていた。
カイルが聖女関連の事柄から外されてからは、聖女関連の責任者としてセイ、アイラ両名を気にかけている。責任者になった際には父親である国王に対し、アイラには「同性のエリザベスが身近に付いていた方がよいかと存じます」と進言し、アイラが学園内でこれ以上孤立しないように先手を打っている。

その後、エリザベスと婚約した。

ダミアン・ゴルツ

ダミアン・ゴルツ(画像右)

CV: 石谷春貴

現在の宰相の子息で、カイルの幼馴染で側近である。
カイルといつも行動を共にしており、カイルと同様にアイラのことを気にかけている。

マリー

CV: 磯辺万沙子

スランタニア王国の宮殿で働くメイド長で、セイのお世話を担当してくれている。
セイがダンスレッスンを受ける日や、国王に謁見する日などドレスを着る必要があるときにはドレスの準備から着替えなどを手伝っている。

薬用植物研究所

ヨハン・ヴァルデック

CV:江口拓也

スランタニア王国の宮廷薬用植物研究所所長で、研究員であるセイの上司にあたる。
召還後に放置されてしまったセイを研究員として快く受け入れ、セイの後見人的存在となった。
国王や宰相にセイの能力について報告する一方で、セイを守るため様々な面倒な事柄について断るなど裏で動いてくれている。

ヴァルデック伯爵家の次男で、茶髪にヘイゼルの瞳を持っている。家柄も顔も良いため貴族令嬢やご夫人にも人気があるが、本人は貴族社会に興味が無い。
若くして所長を務めるだけの実力があり、とても有能な人物だ。土属性魔法の使い手でもある。

セイの想い人である第三騎士団団長のアルベルト・ホークとは同じ年齢で、幼馴染の親友である。セイとアルベルトの恋愛模様を一番近くで楽しみながら見守っている。

ジュード

CV:八代拓

緑の髪を持つ、薬用植物研究所の研究員である。

セイが最初に出会った薬用植物研究所の研究員で、セイに研究所を案内した。セイが研究所で働くきっかけとなった人物だ。セイが研究員になった後も教育係として面倒をみるなどしており、セイと行動を共にしている。面倒見がよく人懐っこい性格で、よくセイがつくる手料理をつまみ食いしている。

王宮第三騎士団

アルベルト・ホーク

CV: 櫻井孝宏

スランタニア王国の第三騎士団団長である。実直で真面目な性格で、騎士としての実力も高く部下からの信頼も非常に厚い。
金髪とブルーグレーの瞳を持つクールな美貌のイケメンで、騎士らしく186cm・87kgのしっかりとした体格をしている。

希少な氷属性の魔法をあやつり、セイ以外の女性の前では常に無表情なことから「氷の騎士様」とも呼ばれている。
ホーク辺境伯の三男で、2人の兄を持つ。幼い頃から、美貌や家柄目当てで一番上の兄に群がるご令嬢達を見ていた為、女性不信の傾向があった。

第三騎士団が西の森に魔物討伐へ向かった際に、本来西の森にはいないはずのサラマンダーと遭遇し、瀕死の重傷を負う。その際セイが作った高性能なポーションを飲んだことで、奇跡的に回復し一命をとりとめた。その出来事がきっかけとなり、セイと出会い互いに惹かれあう。恋愛経験が少ないセイに対して、ゆっくりとだが積極的にアプローチを続けてきた。セイを守るための魔法付与を施した高価な髪飾りをプレゼントしたり、様々な場面でスマートにエスコートしたり、ダンスの練習相手に名乗り出るなどしている。セイの前ではとても表情豊かである。
セイとは恋人未満のふわふわとした関係性が長く続いていたが、セイがユーリと噂になったことがきっかけとなり、正式に求婚し婚約者となった。プロポーズの際にはセイから聞いていた日本の"イルミネーション"を魔法で再現し、セイを驚かせた。

ヴォルフ

ヴォルフ(画像左)

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