SMASH(海外ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『SMASH』とは、2012年2月よりアメリカ合衆国で放送開始されたテレビドラマ。ミュージカル制作の裏側を描いた、ショービズ・サバイバル・ドラマである。劇中では数々のヒット曲のカバーの他、魅力的なオリジナル楽曲が多数登場する。過酷なショービズ界の裏側を描きつつ、登場人物たちの恋愛模様も楽しめるのも魅力的である。主人公のカレンは、マリリン・モンローを題材とした新作ミュージカルの主演オーディションに挑む。落選はしたが、高い歌唱力が審査員の目にとまり、アンサンブルとして稽古に参加することとなる。
デイジー(演:マーラ・ダヴィ)
アナのライバル。デレクを利用して、ディーバ役を手に入れようと画策する。
『SMASH』の用語
『ボムシェル』
マリリンモンローを題材にした新作ミュージカルのタイトル。金髪美女を意味する"Blonde bombshell"が由来。
『ヒット・リスト』
第2シーズンに登場する、もう一つの新作ミュージカル。ジミーが作曲をし、カイルが作詞、デレクが演出を担当する。
トニー賞
アメリカン・シアター・ウィングおよび、全米劇場プロデューサー連盟より授与される、アメリカ合衆国の演劇およびミュージカルに関する賞。
作中では『ボムシェル』が12部門、『ヒット・リスト』が13部門でノミネートされ、第2シーズンの最終話で授賞式が行われる。
『SMASH』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
オーディションシーン
第1話の、カレンとアイヴィーのオーディションシーンは、2人の圧巻の歌声が楽しめる。実際のオーディションは別々で歌っている設定だが、「Let Me Be Your Star」は2人が火花を散らすデュエット形式で、視聴者は楽しむことができる。オーディション当日、カレンとアイヴィーはそれぞれマリリンになりきって自宅から会場へと向かう。マリリンの特徴的なほくろをメイクで演出したり、セクシーなドレスを着たりと、2人のこの役にかける思いや気合がオーディション開始前から感じられる。それぞれタイプの違う2人だが、見事にマリリンとして歌い切るところで、シーズン1の第1話は幕を閉じる。このドラマの今後の展開が、非常に楽しみに感じられるスタートである。
デレク「芸術は個人の問題を解決するセラピーじゃない。どれだけ傷つこうとそれを利用し、昇華するんだ。」
ボストンでのプレビュー公演2日目に、レベッカの降板によってカレンは急遽、主役を演じることとなった。極限状態でもなんとかリハーサルをこなしていくカレンであったが、アイヴィーから渡された婚約指輪をきっかけに、恋人の裏切りを知り、パニックに陥ってしまう。デーブとアイヴィーの浮気にショックを受け、リハーサル途中で逃げたカレンに対してデレクがかけた言葉が、「芸術は個人の問題を解決するセラピーじゃない。どれだけ傷つこうとそれを利用し、昇華するんだ。」である。この言葉をかけられたカレンはマリリン役を最後まで演じることを決意し、再び舞台へと戻る。カレンの強さに魅力を感じるとともに、どんな状況下でも役を演じ切らなくてはいけない、女優の過酷さがわかる言葉でもある。
デレク「この先何があっても自分を疑うな。君はスターだ。」
急な代役にもかかわらず、カレンは順調に本番の舞台をこなしていく。そして、急遽加えた新しいラストシーンに向かう直前に、デレクがかけた言葉が、「この先何があっても自分を疑うな。君はスターだ。」である。この言葉で、カレンはラストシーンの舞台へと向かう。覚悟を決めたカレンに対して、背中を押す言葉でもあり、オーディションのときからカレンの才能を見抜いていたデレクの、カレンへの信頼が感じられる一言である。他人に対して厳しいデレクの、本来持っている優しさに心を打たれる。
感動のラストシーン
初日のプレビュー公演を経て、急遽追加したラスト1曲、「Don’t Forget Me」をカレンが歌うシーン。マリリンが最期を迎えるシーンの次に追加され、悲劇的な終わり方ではなく、純粋で愛情深いマリリンの思いが伝わる終わり方となった。カレンの圧倒的な歌唱力と演技力で、観客からは喝采が沸き起こる。
ドラマ『SMASH』第1シーズンの締めくくりとしてもふさわしく、これからのカレンの活躍が楽しみに感じるラストシーンである。
『SMASH』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
目次 - Contents
- 『SMASH』の概要
- 『SMASH』のあらすじ・ストーリー
- 第1シーズン
- 新作ミュージカルの制作と主演女優のオーディション
- 難航する稽古とそれぞれが抱える人間関係の悩み
- アイヴィーの不調と新たな主役候補
- それぞれが更なるトラブルに直面
- 新作ミュージカル『ボムシェル』のボストンでのプレビュー公演
- 喝采(スマッシュ)
- 第2シーズン
- もう1つのミュージカル
- 『ボムシェル』と『ヒット・リスト』
- カイルの死
- トラブルの中で迎えるトニー賞授賞式
- 『SMASH』の登場人物・キャラクター
- 『ボムシェル』関係者
- カレン・カートライト(演:キャサリン・マクフィー)
- アイヴィー・リン(演:メーガン・ヒルティ)
- ジュリア・ヒューストン(演:デブラ・メッシング)
- トム・レヴィット(演:クリスチャン・ボール)
- デレク・ウィルズ(演:ジャック・ダウェンポート)
- アイリーン・ランド(演:アンジェリカ・ヒューストン)
- エリス・ボイド(演:ハイメ・セペロ)
- マイケル・スウィフト(演:ウィル・チェイス)
- レベッカ・デュバル(演:ユマ・サーマン)
- サム・ストリックランド(演:レスリー・オドム・Jr)
- ボビー(演:ウェズリー・テイラー)
- ジェシカ(演:サバンナ・ワイズ)
- デニス(演:フィリップ・スパース)
- スー(演:ジェニー・ラロッシュ)
- リンダ(演:アン・ハラダ)
- その他の登場人物
- デーブ・サンダラム(演:ラザ・ジャフリー)
- フランク・ヒューストン(演:ブライアン・ダーシー・ジェームズ)
- レオ・ヒューストン(演:エモリー・コーエン)
- リー・コンロイ(演:バーナデット・ピータース)
- ジェリー・ランド(演:マイケル・クリストファー)
- ケイティ・ランド(演:グレース・ガマー)
- ニック・フェルダー(演:トーステン・ケイ)
- ランディ・コブラ(演:テレンス・マン)
- ライル・ウエスト(演:ニック・ジョナス)
- RJ(演:タラ・アッシュ)
- 第2シーズン
- ジミー・コリンズ(演:ジェレミー・ジョーダン)
- カイル・ビショップ(演:アンディ・ミータス)
- アナ・バーガス(演:クリスタ・ロドリゲス)
- ヴェロニカ・ムーア(演:ジェニファー・ハドソン)
- デイジー(演:マーラ・ダヴィ)
- 『SMASH』の用語
- 『ボムシェル』
- 『ヒット・リスト』
- トニー賞
- 『SMASH』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- オーディションシーン
- デレク「芸術は個人の問題を解決するセラピーじゃない。どれだけ傷つこうとそれを利用し、昇華するんだ。」
- デレク「この先何があっても自分を疑うな。君はスターだ。」
- 感動のラストシーン
- 『SMASH』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 本作の撮影場所はニューヨーク
- ケネディ大統領のために歌われた「Happy Birthday To You」
- 36歳で亡くなったマリリン・モンロー
- 『SMASH』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:カレン・カートライト、アイヴィー・リン「Let Me Be Your Star」
- 挿入歌:カレン・カートライト、コーラス「The 20th Century Fox Mambo」
- 挿入歌:アイヴィー・リン、コーラス「I Never Met a Wolf Who Didn't Love to Howl」
- 挿入歌:アイヴィー・リン「The National Pastime」
- 挿入歌:カレン・カートライト「Never Give All the Heart」
- 挿入歌:アイヴィー・リン、マイケル・スウィフト「Mr. and Mrs. Smith」
- 挿入歌:アイヴィー・リン、マイケル・スウィフト、コーラス「History is Made At Night」
- 挿入歌:アイヴィー・リン、コーラス「Let's Be Bad」
- 挿入歌:アイヴィー・リン、マイケル・スウィフト、コーラス「On Lexington & 52nd Street」
- 挿入歌:カレン・カートライト「Touch Me」
- 挿入歌:コーラス「(The Higher You Get) The Farther The Fall」
- 挿入歌:トム・レヴィット、コーラス「Don't Say Yes Until I Finish Talking」
- 挿入歌:カレン・カートライト、デープ・サンダラム、コーラス「A Thousand and One Nights」
- 挿入歌:アイヴィー・リン「Secondhand White Baby Grand」
- 挿入歌:カレン・カートライト「Don't Forget Me」
- 挿入歌:ジミー・コリンズ「Broadway Here I Come」
- 挿入歌:カレン・カートライト「Caught in the Storm」
- 挿入歌:ジミー・コリンズ、カレン・カートライト「Heart Shaped Wreckage」