腸よ鼻よ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『腸よ鼻よ』とは、島袋全優による闘病コミックエッセイである。コミック配信サイト「GANMA!」にて2017年6月よりWEB上で連載を開始。2019年に行われた「第五回次にくるマンガ大賞 Web漫画部門」にて3位にランクインした。本作の主人公であり著者でもある島袋全優は、19歳の時に潰瘍性大腸炎を発症する。23歳で大腸を全摘出するまでの壮絶な体験を描く。過酷な闘病生活を題材にしながらも、悲壮感を出さないコメディタッチなストーリーが話題を呼んだ。
全優の父
パッチリ二重で目がキレイ。煙草をやめたことで一気に太ったが、若いころは痩せていたしハンサムだったとのこと。今はその見た目からゴリラと称されることも多い。全優が病気になってしまったのは自分の不幸体質のせいだと思っている節がある。職業は料理人。好きなものは釣りと食べ飲み放題。
全優の母
我が子が何より大事で心配性な母。全優が難病であると発覚した際は、一瞬悪い夢でも見ているのかと思ったと話していた。家族で一番寄り添って闘病に付き合ってくれている。好きなものは油淋鶏と草野マサムネ。夫婦の記念日は忘れるほう。
全優の兄
作中で一番似ている作画の兄。全優とは4歳違い。お気楽な性格をしているが一応妹思いである。独身だった頃は全優とよく遊びに行っていたが、今は結婚して幸せそうなので心配はないとのこと。全優が入院している土日にお見舞いに来て3~4時間談笑して帰ることが多い。好きなものはかつ丼と酒。
全優の姉
1歳違いの全優の姉。全優が難病になった際は死ぬほどびっくりしすぎて逆にリアクションがなかった。本人は否定しているが周りからはシスコンだと思われている。全優の入院中に原付がおしゃかになるほどの単独事故を起こしたにもかかわらず本人は無傷であった。「全くん」と呼ぶのは姉だけである。好きなものはアメコミとひき肉料理とおにぎり。
全優の祖母
単行本1巻の書き下ろし漫画に登場。長く生きてきた勘が働くのか、全優が入院したことを告げられていないにもかかわらず、孫の入院に気付いていた。コミュニケーション時は沖縄弁で話すが、ネイティブすぎて全優でも聴き取れない。
医療関係者
第一の担当医
全優が最初にかかったいわゆるヤブ医者である。治療開始当初、全優に対して腸炎であるとの誤診断を行い、下痢止めの処方のみを行っていた。また、セカンドオピニオンに必要な内視鏡写真を白黒で提出するなど様々な医療ミスを起こす。尚、作者曰く実在する人物をモチーフにしており、受けた治療や発言について一切盛っていないとのこと。
ドクターZ
全優が大腸全摘出手術をすると決めた際の担当医師。患者の話をよく聞いて励ましてくれる優しい先生である。痩せこけた頬や咳のひどさから、逆に健康が心配されるのが玉に瑕。
クデケン
大腸全摘出後、パウチをつけた全優に対して保護剤や自分に合ったパウチがどれなのかをクイズ形式で出題していた。不気味な出で立ちだがれっきとした看護師で、黒マントの下に看護服を身につけている。
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目次 - Contents
- 『腸よ鼻よ』の概要
- 『腸よ鼻よ』のあらすじ・ストーリー
- 難病発覚
- 闘病生活開始
- 単行本化決定
- 大腸の全摘出
- 『腸よ鼻よ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 島袋全優(しまぶくろぜんゆう)
- S先生
- 山田先生
- 島袋家
- 全優の父
- 全優の母
- 全優の兄
- 全優の姉
- 全優の祖母
- 医療関係者
- 第一の担当医
- ドクターZ
- クデケン
- 看護師Kさん
- 編集部
- 編集M
- 編集K
- その他登場人物
- マスター
- ボブ
- スーさん
- 『腸よ鼻よ』の用語
- 潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
- UC
- 大腸内視鏡検査
- 白血球除去療法
- レミケード
- ストーマ
- 『腸よ鼻よ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 島袋全優「あたし 大腸が無いの」
- 島袋全優「どっちも肛門カテゴリだからいいじゃない」
- S先生「うぉぉぉぉおのれダイエットコーラァ」
- 『腸よ鼻よ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 腸に優しいレシピブックとしても楽しめる本作
- 執筆のきっかけは担当者からの声かけ
- 本人とまったく似ていない主人公の島袋全優