2016年の大谷翔平の記録が少年漫画も真っ青な件!

ここでは2016年に「北海道日本ハムファイターズ」に所属していた大谷翔平の活躍・記録をまとめた。「5試合連続ホームラン」、「二刀流」など、少年誌のスポコン漫画も真っ青の活躍に何度も球場がどよめいた。

「こんな使い方はしていない」/栗山監督

出典: blog.livedoor.jp

栗山英樹監督のコメント。
「本当にすごいシーズンだった。野球の神様が頑張ってくれている人には、勝たせてくれる」。

最終戦セレモニーで「われわれには何もできませんが、元気と勇気を与えられる最高の試合をして、必ず日本一になります。4年前の忘れ物をみんなで取りに行きます」。

右手中指のマメをつぶした影響で先発ローテーションを一時離脱し、登板数が減った大谷については「もともとそれ(規定投球回)を考えるなら、こんな使い方はしていない。(タイトルよりも)もっとみんなが喜べる感動、涙、勇気を、北海道のみなさんに与えてくれたと思っている」。

監督は、大谷があと3イニング投げていれば規定投球回に到達し、最優秀防御率のタイトルを狙えたことにも言及。「たった3イニングだったんですけど、すごいのはそれに対して翔平は何にも言わないんですよね。僕も『そんなところでこだわってねぇよな』って一言、言ったきりだったんですけど」と、大谷の姿勢について評価。「こういう選手に出会えるっていうのは、まずないことなので。ホントに、2つできると僕は思ってる」と期待を込めた。

出典: www.sanspo.com

投手として140回 1.86 10勝4敗 174奪三振 打者として.320 22本 OPS1.004

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大谷がプロ入りした直後、私も含めたマスコミは投打二刀流に懐疑的な視線を向けたが、大谷はそれを力で封じ込め、少年漫画の世界でしかあり得ないような打者としての打率3割、100安打、20本塁打超え、投手としての10勝超え、防御率1点台を記録した。この大谷の活躍がなければ日本ハムの逆転優勝はなかったはずだ。

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金田正一を抜いて、投手の通算本塁打数記録を更新中。

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今季20号ホームランを打った時に、通算本塁打数は38本になり、これは投手の通算本塁打数としてはプロ野球記録と並ぶこととなった(9月29日現在は22本。通算40本)。それまでの記録保持者・金田正一氏は「ピッチャーで登板して打ったホームランと、DHで打ったホームランと区別して発表しなさいよ。中身が違う」と自分のホームラン記録のほうが価値が高いと異議を申し立てたが、ピッチャーの余技として打席に立つ選手と、指名代打として確実な成果を期待されて打席に立つ選手とでは、それに対する投手の心構え、本気度が違う。

もちろん、大谷の記録のほうが価値が高いと思う。

もはや「二刀流の是非」は意味が無くなった。

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技巧色が加わったピッチングがバッティングに好影響を与えているのか、奥行きを増したバッティングがピッチングに好影響を与えているのかわからないが、以前のような「二刀流の是非」で大谷の未来を占うような批評は意味をなさなくなった。
空想の世界では1シーズン投手で10勝、打者で100安打というのがあった。
しかし、それはあくまでバーチャルな妄想世界の話で、まさかそれを現実にしてしまう選手が現れるとは思わなかった。ある部分で大谷はイチローに匹敵するスーパースターと言っていい。

■ここからCS(クライマックスシリーズ)

2016年10月12日、CS第1戦 対ソフトバンク CSで「投手・8番」のリアル二刀流で先発

日ハムが大谷の二刀流で圧勝の完封リレースタート!

出典: thepage.jp

セ、パのクライマックスシリーズのファイナルステージが12日に開幕、日ハムは、札幌ドームで行われたソフトバンクとの第1戦に大谷翔平(22)を「投手・8番」のリアル二刀流で先発させた。大谷はソフトバンクを7回1安打無失点に抑える力投。打線も中田翔(27)の2ランなどで6点を奪う大量援護で応え6-0で圧勝した。アドバンテージの1勝を持つ日ハムは、2勝0敗でスタートを切ることになった。パの過去9年のCSデータを見ると初戦を取ったチームが100パーセントの確率でファイナルステージを制している。

大谷ワールド全開だった。

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初球は157キロのストレート。中村をショートゴロに打ち取ると、本多の2球目には、早くも162キロが出て空振りを奪う。本多もショートゴロ。右手で拳を握りしめた。気迫満点。柳田を四球で歩かせたが、4番の内川をセカンドゴロ。不安な立ち上がりを無失点で切り抜けると、2回、3回と一人の走者も許さない。4回一死から内川にスライダーをレフト線に運ばれて二塁打。初めて得点圏に走者を背負うが、長谷川を一塁ゴロ、二死三塁となって、松田をセンターフライ。長いイニングを意識しているのか、序盤はフォークを意識的に封印しての配球が印象的だ。

緊迫感あふれる投手戦にピリオドを打ったのは日ハムだった。

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5回、先頭の本塁打王、レアードがレフトフェンス直撃のヒットで出塁、大谷もセンター前に続き無死一、二塁。大野は、送りバント。だが、武田が処理にあせって“お手玉”。無死満塁の大きな先制機をつかんだ。ここで西川が前進守備の間を抜いてセンター前へタイムリーヒット。「なんのボールを打ったかも覚えていません」。緊張状態で打った一撃で、2者が生還、さらに無死一、二塁から中島が手堅くバントで走者を進め、近藤がショートの頭を超えるタイムリーで4-0とした。意気消沈する武田に4番の中田が、特大の2ランを左中間へ。「ボールがよく見えたし、しっかりと自分のスイングができた」。

大量得点をもらった大谷のピッチングにも余裕が生まれ、6、7回とパーフェクトピッチング。102球1安打6奪三振無失点でマウンドを降りた。

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「大量点を取ってもらい気持ち的に楽になりました。中田さんの2ランも出て、リズムを作ってくださった野手の皆さんに感謝したいです」

大谷の後を受けて、8回は谷元、9回は怪我から復帰のマーティンへとつないで、6-0の完封リレー勝利。日ハムは、レギュラーシーズン同様の持ち味を存分に発揮して先手を取った。

2016年10月12日、CS第1戦 対ソフトバンク リアル二刀流8戦8勝

≪投打で出場は8戦8勝≫
大谷(日)が「8番・投手」で出場し投げては7回1安打無失点、打っても1安打。DH制が導入された75年以降のパのプレーオフ とCSで、DHを使わず打席に立った投手は大谷が初めてになる。

出典: www.sponichi.co.jp

これで今季大谷はレギュラーシーズンと合わせ、投打で出場した試合で8戦8勝、防御率0.30、打率.391。6月12日阪神戦からはソフトバンク戦3試合を含む6試合で計45回を自責0と投打出場が投球にプラスに作用している。また、チームは継投で被安打1。プレーオフ、CSでは10年ファイナルS第2戦のソフトバンク(対ロッテ)、11年ファイナルS第2戦のヤクルト(対中日)の被安打2を下回る最少となった。

2016年10月12日、CS第1戦 対ソフトバンク プロ初バント

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