アブデラティフ・ケシシュ監督・脚本・製作による2013年のフランスの恋愛・ドラマ映画。
その大胆なセックスシーンがとても有名だが、日本版DVDではだいぶカットされている模様。
第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、最高賞であるパルム・ドールを獲得。
男性が好きなのか、女性が好きなのか。精神と肉体と通して確かめていく本能の愛。アデルの若い女性としての心の揺れ動きや、愛を確かめてゆく過程に甘酸っぱさを感じる。
異性愛も同性愛も、「愛」を感じ、それを失ってしまうかも、失いたくないとおびえてしまう危うい感情は一緒なのですね。
2001年のカナダの映画。
カナダ・トロントで実際に起きた事件を基に書かれている。
思春期の二人。寄宿舎生活をしているボーリーとトリー。
互いの距離を縮め、愛し合う2人。2人を脅かしてゆくのは「自身達の隠さねばならない愛」が表沙汰にされ、ポーリーはそれでも愛を貫き、トリーは男性へと目を向けポーリーから離れてゆく。
若さ故のポーリーの自暴自棄と自己を貫いていく姿勢は彼女を孤立させ、それでも彼女は「真の愛」を伝えるために…。
「若さ」という強さと脆さ。貫けない苦しみ。痛い程に伝わってきます。泣けます。
もはや説明不要!?アメリカを、そして日本を始めとする世界中をざわつかせ、世界中のレズビアンの注目を浴びたアメリカのテレビドラマ「L Word(Lの世界)」。なにせ登場人物が皆、美女。そしてキャリアウーマン。
舞台はロサンゼルス。ほぼ実話を元に制作されているとか。
映画「フラッシュダンス」で主役を務めたジェニファー・ビールスが、本作品の中心人物を務めていますが、その美貌にもくらくらします。
登場するのはほぼ皆レズビアン。ロスってこんなにも奔放に生きさせてくれる地なのかー!?と最初はピックリします。
登場人物のキャラクターがハッキリ別れているので、「この人がタイプ!」というキャラクターを、特に女性は発見できてしまうのではないでしょうか。
異性愛者として当たり前に過ごしてきている世界中の多くの女性に、「オアシス」を見つけさせてしまったドラマかもしれません。
1998年1月31日にアメリカのケーブルテレビネットワークHBOで放送されたテレビ映画。
アンジェリーナ・ジョリー主演。スーパーデル:ジア・キャランジを演じる。
ジアは麻薬に溺れ、若くしてHIVに感染。HIVで感染し死亡した最初の著名人であり、モデルとして花を咲かせたあと、その病魔に教われ死んでいくまでを追っていく。
ジアはバイセクシュアルであり、初めての撮影の後、その撮影のメイクを担当していたリンダと一夜を共にした後、リンダを最愛の人と愛し、その叶わぬ思いを胸に孤独に苦しみ、麻薬に溺れていく。
「レズビアン作品」ではないが、愛を求め、正直にまっすぐ生きるが故に、自分を見失っていく姿、アンジェリーナの迫真の演技はまるでGIAの生き写しののようである。
アネット・ベニング ニックとジュリアン・ムーアが、レズビアンカップル役・主演。
カリフォルニアに住むレズビアンカップル。彼女達には提供された精子による2人の子供がいる。
ある日彼女たちは、父親は誰なのかと思い始め、父親を捜しあてる。
探し当てた父が家族の一員になる…?
カップルとして安定していた生活を送っていたはずが、「男性」の存在に…。
男と女という「性」。おそらく子供にとっては両方とも存在していて欲しい「性」なのだろうな、と感じました。しかし、愛のかたちはそれぞれ。2つの性が共存できる終着点。それを考えさせられます。
1961年、1972年、2000年の3つの時代からなる3話のオムニバス形式。異なる時代のレズビアン・カップルのエピソードを描いている。各エピソードは、それぞれ違う監督・脚本家により製作。
セクシュアルマイノリティを囲む社会の「閉塞感」の変遷が観れる映画、とも言えるこの作品。
社会に「言えない」関係であること。「家族」として認められない現実。でもそこで人はしっかり生きているし、愛を育んでいる事。
人の個々の生き方を、社会が受け止めていくことの重要性を感じます。
2010年以降の「現実」も続編として制作して欲しいです。