とんでもスキルで異世界放浪メシ(とんスキ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『とんでもスキルで異世界放浪メシ』とは江口連により小説投稿サイト「小説家になろう」で2016年より連載を開始した、異世界グルメ作品である。同年、オーバーラップノベルズより書籍化もされている。ある日、異世界に召喚された社会人ムコーダと、地球の料理に惹かれてやってきた伝説の魔獣フェンリル達と共に、異世界を気ままに旅していくストーリーだ。

レイセヘル王国の隣国。周辺諸国の中で人種差別の無い平等主義の国。レイセヘル王国を脱出したカイト、カノン、リオが拠点とした国。

レオンハルト王国

大陸東部にある国。平等主義の国で国内にはムコーダが拠点を構えるカレーリナの街がある。従魔のフェルやゴン爺を歓迎しムコーダと良好な関係を築くことで他国へのけん制にもしている。

エルマン王国

大陸東部にあり、レオンハルト王国の北にある平等主義の国。レオンハルト王国とは同盟関係にある。

ルバノフ神聖王国

宗教国家。人族至上主義を掲げ他を邪教として排斥する過激な国。ルバノフ教の総本山がある国でもある。後に創造神デミウルゴスの怒りを買い、総本山は壊滅して国の悪行の数々は世界中に露見する。

魔族領

レイセヘル王国の北部にある国だが、作中で国名は登場していない。難破船に乗っていた魔族が住み着き、今の形をとる。魔族は、レイセヘル王国の喧伝により悪いイメージが強いが、見た目こそ人間とは違うものの温和な性格で付き合いやすい種族。レイセヘル王国の弾圧に耐えかねて、マルベール王国と共にレイセヘル王国を滅亡させる。

小国群

小さな国々が国境を挟み競り合っていることから、これらを総称して小国群と呼んでいる。国名については作中では登場していないが、小国群にあるロイカイネンの街にある超高難易度ダンジョンを目指してムコーダは小国群を訪れている。

スキル

特定の個人のみが扱える固有の能力。作中において、スキルを所持しているのはムコーダと松本和希の二人のみ。それぞれ「ネットスーパー」と「深遠」というスキルが登場するが、いずれも本人のみしか扱えていない。「ネットスーパー」は地球の食料品や生活用品等を、金と引き換えに取り寄せる能力で、「深遠」は高度な魔法も短時間で習得できるような、魔法に対する理解力を高めるスキルである。

加護

神から与えられる付与効果。神によって加護の種類は異なり、風の女神ニンリルの加護を得たムコーダは、状態異常無効化という効果を得ている。また、加護を授かる者により、向き不向きもある。水の加護の適正の無いムコーダは水の加護を持っておらず、スイに与えられている。創造神デミウルゴスの加護を与えられたムコーダは、その寿命を1500年まで伸ばしている。

『とんでもスキルで異世界放浪メシ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

創造神デミウルゴス「おぬしたちは神だというのに、見守るべき地上の民に集るとは何事じゃ!」

原作7巻、WEB版286話のセリフ

エイヴリングのダンジョンを攻略後。いつもの様に、ムコーダは神様達に異世界のお菓子や酒等を貢いでいた。すると、そこに登場したのは神達の上位存在である創造神デミウルゴス。神達が騒いでいることが気になってやってきたデミウルゴスは、女神ニンリルより事の次第を説明される。神ともあろう者が、神の加護を引き換えに異世界の物を貢ぐよう命令したことに激怒するデミウルゴスは「「おぬしたちは神だというのに、見守るべき地上の民に集るとは何事じゃ!」と怒鳴ったのだ。加護を引き換えに物を要求すること自体間違いであること。そんな正論を言いながらも、その後ちゃっかりと異世界の日本酒をムコーダに求めるデミウルゴスの、意外にもしたたか姿が描写されているシーンである。

ロッテ「おおきくなったら、むこーだのおにいちゃんのおよめさんになってもいい」

原作10巻、WEB版閑話「勉強会での一幕」のセリフ。

カレーリナの街で、ムコーダに買われたアルバン一家の長女ロッテ。いまだ幼いロッテは、日々の仕事の合間に同じ奴隷の元冒険者タバサの勉強会に参加していた。奴隷という身分にも関わらず、まともな食事に住いを提供してもらっているムコーダに感謝する両親。勿論ロッテ自身もムコーダに感謝しているのだが、それ以上に好意を抱いていた。そんなロッテが、勉強会で書いた自分の文章を読み上げている時に「おおきくなったら、むこーだのおにいちゃんのおよめさんになってもいい」と発したのだ。女運の無いムコーダが、女性からの好意が描かれている唯一のシーンなので必見だ。

フェル「彼奴も我らも暇じゃないのだ。あまり手間をかけさせるな」

WEB版537話のシーン。

小国群にあるロイカイネンの街のダンジョン攻略後。レオンハルト王国の国王に謁見することになったムコーダは、フェル達従魔とカレーリナの冒険者ギルドマスターヴィレムと共に王城を訪れた。下手をすれば反逆罪という状況に、ガチガチに緊張するムコーダに対し、食べ物のことしか頭に無い従魔達の不遜な態度に気が気でないムコーダ。いざ、国王との謁見が始まり、ダンジョンで発見した宝飾品を献上するムコーダ。その中で業を煮やしたフェルが「彼奴も我らも暇じゃないのだ。あまり手間をかけさせるな」と発言した。あまりに不遜な発言に「無礼者!」と激怒する臣下達。しかし、伝説の魔獣フェンリル以下、強力な従魔達が凄むことで一様に黙り込む。国王すら黙り込む。以降、謁見は事も無く進む中であまりの緊張と従魔達の態度に白目を剥いて気絶するムコーダ。ついにやらかした従魔達と気絶するムコーダが非常に愉快なので取り上げた。

伝説の魔獣フェンリル、異世界の料理に触れる

Hiro44Smh6
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@Hiro44Smh6

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