電撃デイジー(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『電撃デイジー』は、最富キョウスケ作の少女漫画である。2007年から2013年にかけて漫画雑誌『ベツコミ』に連載されていた。主人公の女子高生、紅林照と、照を「下僕」と呼ぶ不良校務員、黒崎祐、そして謎の人物「DAISY」を中心に、照の兄の死の裏に隠れた大きな事件の謎にせまる。少女漫画でありながら、恋愛、コメディー、友情に加えてバトルあり、サスペンスありとさまざまな要素が織り込まれ、2010年には同雑誌が誇る4大作品「BIG4」にも選ばれた人気作である。

照の学校の元情報教師である。教師だったときには生徒会の顧問も兼任しており、玲奈と付き合っていた。学校の金を不正利用し、玲奈にも隠蔽に協力させていた。しかし、照を通じて玲奈がDAISYに助けを求め、それに応じた黒崎の働きで不正がばれてクビになった。黒幕の人物に利用され、偽DAISY事件に関わる。学生に他人のアドレスを盗ませてそれを買い取る闇サイトを立ち上げるも、再び黒崎に邪魔をされて失敗する。偽DAISY事件の主犯格のぬれぎぬを着せられたまま殺されそうになったところを黒崎たちに救われ、その後改心して事件の解決に協力した。

森園一輝(もりぞのかずき)

26歳。玲奈の婚約者である。玲奈の父親の仕事の取引相手の若社長で、会社の業績を順調に伸ばしている有能な人間であるが、裏では数々の悪事に手を染めている。周りの人間を見下していて、玲奈や照に対しても馬鹿にしたような態度をとることが多かった。照たちには「モリゾー」と呼ばれている。
偽JFを所持していて、玲奈との婚約パーティーで高額で売ろうと目論んでいた。「人間は『利用する側』と『利用される側』の2種類に分けられ、どちらに属するかは生まれながらに決まっている」という持論をもつ。森やアントラとつながりがあり、森園本人は自分が利用する側だと思っていたが、実際は利用されていただけだった。

その他の人物

竹田 真澄(たけだ ますみ)

DAISYの元仕事仲間である。メガネをかけ、仕事中は髪をオールバックにしている。甘党で、和洋問わず甘いものの店に詳しく、照曰く「女子力が高い」。コーヒーを入れるのが上手い。薫子という柴犬を飼っており、溺愛している。
新井の退職後、情報管理の臨時講師として照の学校に赴任してきた。黒崎とマスター曰く、「一方的にネチネチしゃべる人」であり、実際にそのような場面が多くみられる。仕事が出来そうに見えて実際はあまり出来ず、黒崎には「小物」と言われていた。奏一朗のソフトを狙っていて、プロの窃盗団を雇って照の家でソフトを探すが見つからなかった。その後、DAISYによって犯行を手引きしたことが明らかにされ、一度は照の学校から姿を消した。その後再び現れ、携帯を調べる事に成功したが、望みのソフトは見つからなかった。当初は照たちと敵対していたが、途中から味方になり、黒崎たちが「Mの遺言」を探す計画にも自ら加わって尽力した。

一之瀬ちえみ

玲奈の継母である。怒ると怖い。玲奈が婚約を望んでいないことに気づき、婚約を断ってもいいから自分の気持ちを一番大事にするようにと言っていた。美容に関心が深いようで、森園の事件の後の慰労パーティーでは理子と意気投合していた。

玲奈の父親

会社を経営し、学校にも多額の寄付をしている。玲奈を心から愛し、森園に囚われていた玲奈を救出する計画にも自ら加わって会場に潜入した。森園がつかまった後、森園の元会社の再建に尽力した。

縁川秀雄(みどりかわひでお)

大学教授。既に亡くなっている。情報学の権威で奏一朗と黒崎の父親孝弘は教授の元ゼミ生だった。清の愛読書『コンピュータ暗号入門』の著者である。国の機密暗号「雷電」に関する審査委員会の委員長をしていた。情報管理分野の専門家として招かれた研究室で被験体になっていたアキラと出会ってその扱われ方に驚愕し、アキラを引き取って孫のように育てていた。アキラを救おうとするも志半ばで殺され、「Mの遺言」を遺した。アキラの幸せを心から願っていた。かなりの音痴である。

黒崎孝弘(くろさきたかひろ)

黒崎の父親で、官僚として働いていた。緑川教授の元ゼミ生で、幼少時のアキラとも面識があった。教授が「雷電」に関する慎重派として孤立していた際には教授を励まして支えた。行方不明になったアキラの情報を得て緑川教授に伝えようとするも、果たさぬままに翌日事故死した。

三浦 佳介(みうらけいすけ)、三浦 ユキ(みうらゆき)

ユキ(左)、佳介(右)

剣橋電機で奏一朗のチームのメンバーであった。ユキは理子と仲が良い。佳介とユキはメンバーだったときから付き合っていて、奏一朗が大学研究室に入るためにチームを去ったのと同じころに結婚して独立し、会社を立ち上げた。チームのメンバーとは現在でも交流を持っていて、理子や黒崎は時折手伝いに駆り出されている。

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