HITMAN 2(ヒットマン2)のネタバレ解説・考察まとめ
『HITMAN 2』とは、「暗殺」をテーマにしたステルスアクションゲームである。発売元はワーナー・ブラザース・エンターテインメントであり、本作は『HITMAN』シリーズの第7作目となる。本作の主人公は伝説の暗殺者「エージェント47」だ。「エージェント47」の目的は「暗殺」ただ一つ。プレイヤーは太陽光が焦げ付く街中、危険な熱帯雨林などのサンドボックス型のステージを舞台に暗躍する。「エージェント47」だからこそできる変装、潜入、工作、攪乱を駆使した多種多様な暗殺方法でターゲットを仕留めることが可能。
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ゴーストモードとは、シリーズで初登場となるオンライン対戦モードである。まずはじめに、各プレイヤーは全員同じ場所から同じタイミングでゲームがスタートする。勝利条件は、ランダムに選ばれるターゲットの中から、先に5人を暗殺することだ。しかし、暗殺の瞬間を他のNPCに目撃されると暗殺としてカウントされない仕様になっている。また、標的以外のNPCを暗殺してしまうとポイントが減点となる。
このモードでは、他のプレイヤーがどのような行動をとっているかを自分の画面から確認できる。そのため、他のプレイヤーが今どのような変装をしているのかも確認できるようになっている。また、対戦相手の行動が自分に影響を与えることはないため、プレイヤーそれぞれの暗殺アプローチを取ることができる。
このモードでは、他のプレイヤーがターゲットの暗殺に成功した後も、ターゲットの暗殺を続行する一定時間の猶予が与えられる。与えられた猶予時間内にターゲットを暗殺することが出来れば自分もポイントを得ることができる。もし失敗した場合は、ポイントは入らず次のターゲット暗殺へと移行する。
『HITMAN 2』の登場人物・キャラクター
シリーズを通しての重要人物
エージェント47
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エージェント47は、『HITMAN』シリーズを通しての主人公である。見た目の特徴は禿げ頭であり高身長。彼の後頭部には「640509-040147」という番号の刺青が入っている。性格は寡黙で無感情である。
エージェント47の生い立ちは、オットー・ヴォルフガング・オルトマイヤーによって47番目に作られたクローン人間である。彼は、オルトマイヤーの数十年に及ぶ遺伝子増強の秘密研究の結晶であり、遺伝改良を重ねられた末に生まれた超人である。彼はルーマニアの少年矯正施設で「プロヴィデンス」の暗殺員として育成された。ある日、少年たちの脱走に加わり反抗的な態度をとったことから、少年時代の記憶をまるごと消去される。
エージェント47の名前の由来は「被検体47番(サブジェクト 47)」と呼ばれていたことに由来する。しかし真の由来は、47という数字自体がオルトマイヤーがクローン研究において47個の染色体の秘密を紐解いて完成させたことに由来したものである。
エージェント47は現在、伝説的な存在として恐れられている暗殺者である。並外れた身体能力、知識・技術、また変装術、特殊能力によって数多くの暗殺を成功させた経歴を持つ。そのような過去を持つことから「サイレントアサシン」の異名を持ち、裏社会では伝説的な存在として恐れられている。現在は、ICAと呼ばれる組織に所属している。
ダイアナ・バーンウッド
ダイアナはエージェント47の唯一のオペレーターとして、すべてのストーリーにおいて重要な役割を担う人物である。彼女はエージェント47に対して、依頼主や暗殺ターゲットに関する詳細な情報を提供している。見た目の特徴は、身長175センチ、目の色は茶色、やせ型であるが運動選手のような筋肉質の身体を持つことである。性格は、思慮深さと冷静さを併せ持っており、常にてきぱきとした態度を取っている。
ダイアナは、幼少の頃に両親が暗殺されるという悲しい過去・忘れられない過去を持っている。ダイアナの両親は「プロヴィデンス」の構成員が引き起こした不祥事を追及していた。そのことを知った「プロヴィデンス」が陰謀によってダイアナの両親を暗殺したのであった。ダイアナはこの事件の真相を知るためにあらゆる情報を集めている。
ダイアナは優れた家系の生まれであり、かつ学校の成績も極めて優秀であったためにICAに注目される存在となる。ダイアナの秀でた才能に注目したICAは、ダイアナをICAのオペレーターとして採用した。採用後、ダイアナはICAによる特殊テストで90%を上回るスコアを獲得するなどといった非常に優秀な成績を示した。また、ダイアナはICAの集中訓練において、秘密工作の分野で平均をはるかに上回る成績を上げて注目される存在となった。ダイアナの上司であるベンジャミン・トラヴィスはダイアナを「上流階級人のおつむの中に存在する一流の知性」と評価した。
ダイアナは本作においてもエージェント47の右腕となり活躍する。そしてその一方で自分の両親の暗殺した犯人の真相を突き止めるための動きを取っている。
ルーカス・グレー(=影のクライアント)
ルーカス・グレーは「影のクライアント」と呼ばれる人物であり、本作の途中からエージェント47達と協力関係を築くことになる。グレーは前作から「影のクライアント」として登場しているが、エージェント47達にとっては正体が誰なのか分からない存在であった。しかし本作でエージェント47達は「影のクライアント」がグレーであることを暴き接触に成功する。接触後、グレーが過去についての真実を話したことによりエージェント47の微かな記憶が蘇ったことでグレーと協力関係を築く。グレーの見た目は、灰色の髪を後ろに束ね、青い目と灰色の無精髭を持つ年配の白人男性である。
ルーカス・グレーは「プロヴィデンス」に暗殺者として育成されたが、ひどい仕打ちを受けたことで次第に復讐心が芽生え、「プロヴィデンス」の根絶を計画するようになる。グレーは幼少期、オルトマイヤーに少年矯正施設で「プロヴィデンス」の暗殺者サブジェクト6として育成されていたが、エージェント47と同じように少年矯正施設からの脱走に加わり失敗してしまう。ここでエージェント47達は記憶を消去されてしまうがグレーは記憶を削除されなかった。なぜグレーが記憶を削除されなかったかは不明である。その後、グレーは再度施設からの脱走を企て成功し世界各地で傭兵として活動することになる。傭兵活動中、グレーはコブと呼ばれる人物の警備責任者となり、コブが「プロヴィデンス」の構成員であることを知る。そして、自分たちが「プロヴィデンス」に悪用されていたこと、ひどい拷問を受けたことに対する恨みが湧きあがり、グレーは「プロヴィデンス」の根絶を決心する。グレーは本格的なテロ活動を行い「プロヴィデンス」に対して攻撃を仕掛けた。また、ICAを通してエージェント47達にプロヴィデンスの構成員暗殺の依頼をかけるようになる。
ルーカス・グレーは現在、ICAやプロヴィデンスに匹敵する戦力を手に入れている。グレーは世界中のテロリスト、カルテル、民兵とのコネクションを構築しているだけでなく、「プロヴィデンス」の構成員、重要人物の詳細な情報を持っている。そして、彼自身の「プロヴィデンス」に対する強い執着心と、暗殺者として育成されたことによる高い身体能力も兼ね揃えているため、「プロヴィデンス」の脅威となる存在である。
オリヴィア・ホール
オリヴィア・ホールはルーカス・グレーに信頼を置かれたアシスタントであり、天才的なハッキング技術を持つ女性である。日ごろから音声通話によってグレーの行動を支援する役目を担っている。オリヴィアは大学在学中、「デルリエゴ」という偽名を使用して数多くの企業のハッキングに成功しており、少なくとも12件のサイバー破壊行為の主犯であったことが知られている。
ヤヌス
ヤヌスは「プロヴィデンス」の初代コンスタントとしてエージェント47を苦しめてきた張本人である。ヤヌスはKGBの上級役員であったが引退後、米国に亡命していた。その後「プロヴィデンス」の考え方を知り、組織の方針に共感したことがきっかけで「プロヴィデンス」の初代コンスタントを務めることになる。ヤヌスはコンスタント時代、「プロヴィデンス」の暗殺部隊を作るためにオルトマイヤーに指示して少年矯正施設を作る。その少年矯正施設で発生したエージェント47やルーカス・グレーを含めた少年たちの脱走事件の際に、ヤヌスは捕らえた少年たちの記憶消去をオルトメイヤーに指示し、エージェント47から記憶を奪い去った。
ヤヌスは冷戦時代にKGBに所属しており、傑出した能力により伝説のスパイとして暗躍していた。格闘技、銃器、爆発物、秘密工作、監視、潜入、尋問などに精通しており、自他ともに認める天才であった。また、自らが拷問と尋問を受けたとしても耐えられるように訓練されている。ヤヌスの出自に関しては謎に包まれており、ヤヌスの過去を的確に知るものはいない。これはヤヌスが意図的に自分の過去の記録を消去したためである。
ヤヌスは晩年になると秀でた能力も劣ってきており、バーモンド郊外にある自宅でエージェント47に暗殺された。
アーサー・エドワード
アーサー・エドワードは「プロヴィデンス」の現行コンスタントであり、エージェント47やダイアナに関する全ての真実を知っている唯一の人物である。今作では影のクライアントによる「プロヴィデンス」への攻撃を阻止するために動いている。エドワードは、ICAに所属する構成員のリストを入手しダイアナに接触することに成功する。エドワードはダイアナに対して自分のみが知っているエージェント47の過去に関する真実を報酬として、エージェント47に影のクライアントの関係者及び「プロヴィデンス」の離反者の暗殺を依頼する。しかし、ルーカス・グレーがエージェント47の記憶を蘇らせたことで状況が一変し、エージェント47とグレーによって捕らえられてしまう。
オルトマイヤー
目次 - Contents
- 『HITMAN 2』の概要
- 『HITMAN 2』のあらすじ・ストーリー
- これまでのあらすじ
- ナイトコール
- フィニッシュライン
- 三首の蛇
- 雲を掴むような話
- 帰郷
- アナザーライフ
- アーク・ソサエティ
- 『HITMAN 2』のゲームシステム
- 基本的な流れ
- 変装システム
- インスティンクト
- 『HITMAN 2』で実装された新システム
- ミニマップ
- 監視カメラ
- ステルス機能
- ピクチャー・イン・ピクチャー
- ミッションストーリー
- チャレンジ
- 暗殺スコア
- マスタリーレベル
- ゲームモード
- ストーリーモード
- ワールド・オブ・アサシネーション
- スナイパーアサシンモード
- ゴーストモード
- 『HITMAN 2』の登場人物・キャラクター
- シリーズを通しての重要人物
- エージェント47
- ダイアナ・バーンウッド
- ルーカス・グレー(=影のクライアント)
- オリヴィア・ホール
- ヤヌス
- アーサー・エドワード
- オルトマイヤー
- エージェント47の暗殺ターゲット
- アルマ・レイナード
- ロバート・ノックス
- シエラ・ノックス
- リコ・デルガド
- アンドレア・マルチネス
- ホルヘ・フランコ
- ワジール・カレ
- ヴァーニャ・シャー
- ダウッド・ランガン
- 『HITMAN 2』のアイテム
- 遠距離武器
- ICA19
- Sieger 300 Ghost
- Druzhina 34
- Bartoli 12G
- Bartoli 12G Short H
- Bartoli 75R
- コウモリ型の手裏剣
- 近接武器
- ブリーフケース
- ツールボックス
- カーバッテリー
- ハンマー
- 消火器
- ファイバーワイヤー
- イヤフォン
- ネックレス
- ロボットの腕
- アンピュテーション・ナイフ
- カーブドナイフ
- 理容師用のカミソリ
- 野球バット
- バトルアックス
- 砂糖袋
- 便利系
- 使い捨てスクランブラー
- コイン
- リンゴ
- アプリコット
- 爆破物
- コンカッショングレネード
- 火薬袋
- 薬品
- ボツリヌス毒素
- 催吐用注射器
- 『HITMAN 2』の用語
- 組織
- ICA(International Contract Agency)
- プロヴィデンス
- KGB
- 『HITMAN 2』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 発売元がスクエアエニックスからワーナー・ブラザース・エンターテインメントに変更
- エージェント47の特殊な脱出方法
- イルカに乗って脱出
- スポーツカーに乗って脱出
- 空を飛びながら脱出
- 傘を使って脱出
- 木のイカダに乗って脱出