デート〜恋とはどんなものかしら〜(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『デート〜恋とはどんなものかしら〜』とは、2015年にフジテレビ系「月9」枠で放送された古沢良太脚本、杏主演のラブコメディ。東大卒の超合理主義者・薮下依子と、自称「高等遊民」のニート・谷口巧という恋愛力ゼロの男女が、結婚を「契約」と割り切りデートを重ねる姿を描く。周囲を巻き込んだ四角関係を経て、不器用な二人が本当の恋に気づいていくプロセスが横浜を舞台にコミカルに描かれ、スペシャル版や海外リメイクも制作されるなど大きな反響を呼んだ。

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『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の概要

『デート〜恋とはどんなものかしら〜』とは、2015年1月19日から3月23日まで毎週月曜日21時から21時54分に、フジテレビ系の「月9」枠で放送された日本のテレビドラマである。『ALWAYS 三丁目の夕日』や『リーガル・ハイ』などを手がけた古沢良太(こさわりょうた)の脚本によるオリジナル作品であり、主演の杏は本作が月9枠初出演にして初主演、共演の長谷川博己も同枠初出演となった。
恋愛力および恋愛感情が完全にゼロである「どこか欠点のある男女」が織りなすラブコメディであり、神奈川県横浜市を中心に物語が展開される。同年9月28日にはスペシャルドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜2015夏 秘湯』が放送されたほか、2016年には中国でリメイク版ドラマが制作されるなど多大な反響を呼んだ。

内閣府の研究所で働く東大大学院卒の優秀な国家公務員であり、理屈っぽく結婚を「契約」と捉える薮下依子(やぶしたよりこ)は、父親に見合いを勧められるも恋愛経験の無さから失敗を続け、結婚相談所に登録する。一方、自身を文学や芸術にふける「高等遊民」と自負しつつも実態はニートである谷口巧(たにぐちたくみ)は、就労を願う幼馴染の島田宗太郎(しまだそうたろう)によって勝手に同じ結婚相談所に登録させられる。依子が巧のプロフィールに並ぶ数字が全て素数であることに興味を持ったことから、二人はデートをすることになる。恋愛感情を持たない理念だけの交際と割り切る二人だったが、依子に想いを寄せる鷲尾豊(わしおゆたか)や、宗太郎の妹である島田佳織(しまだかおり)が割り込むことで四角関係へと発展していく。ニートとリケジョという対極な二人が、不器用ながらも次第に互いを意識し合っていく姿がコミカルに描かれている。

『デート〜恋とはどんなものかしら〜』のあらすじ・ストーリー

リケジョとニートの出会い

内閣府経済総合研究所の横浜研究所に勤務する東大大学院卒の藪下依子(やぶしたよりこ)は、30歳を目前に控えて効率的な結婚という名の「契約締結」を目指していた。理詰めで四角四面な依子は、父親の藪下俊雄(やぶしたとしお)を安心させるためにも結婚相談所に登録する。一方、実態はニートでありながら自身を「高等遊民」と称して母親の谷口留美(たにぐちるみ)に扶養されている谷口巧(たにぐちたくみ)は、就労を願う幼馴染の島田宗太郎(しまだそうたろう)によって勝手に同じ結婚相談所に登録されていた。依子が巧のプロフィールに並ぶ身長や生年月日などの数字がすべて素数であることに興味を持ったことから、恋愛感情を排した理念のみの交際として二人のデートが始まる。

遊園地でのデートを重ねるものの、合理主義の依子とオタク気質の巧は噛み合わず苦痛を感じていた。その後、お見合いパーティーでの鉢合わせや、巧がニートであることを隠して登録していた事実の発覚を経て、一度は交際終了の危機を迎える。しかし、クリスマスイブに留美が主催するクリスマス会への参加などを通じて、二人は不器用ながらも徐々に交流を深めていく。

深まる関係と周囲の波乱

依子は自身の両親のプロセスを参考に、巧を自宅の官舎に招いて一晩を過ごす合理的な計画を立てるなど、肉体関係や結婚へのステップを冷徹に進めようとする。さらに、俊雄の発案で親戚が集まる新年会へ巧を連れて行く。巧は周囲に気に入られるよう努力し、二人の関係は次第に周囲へも開かれていく。

そんな中、巧の母・留美が胃潰瘍で手術を受けることになる。母の死をがんで亡くした藪下小夜子(やぶしたさよこ)の経験と重ね合わせ、うろたえる巧に対し、依子は現実的な将来を見据えた詳細な「結婚契約書」を提示して励ます。留美の病気も幸い大事には至らず、依子は自分に熱烈なアプローチを続けていた俊雄の剣道仲間・鷲尾豊(わしおゆたか)からのプロポーズを断り、巧との結婚を決意する。しかし、俊雄の希望で行われた結納の席において、形式にこだわる一同の緊張や進行の不手際から、依子は「仕切り直す」と言い放ち、結納は取り止めとなってしまう。

錯綜する想いとすれ違い

結納の破談後、依子は「本当の恋がどんなものか」を確かめるため、あえて直情的な好青年である鷲尾との交際を開始する。一方の巧も、自身に長年想いを寄せていた宗太郎の妹・島田佳織(しまだかおり)と付き合い始める。依子は巧の「ありのままでいけ」という助言通りにジャージ姿で鷲尾とのデートに臨み、もう連絡を取り合わないと約束したはずの巧と度々連絡を重ねてしまうなど、お互いに新たな恋人と向き合おうとしながらも、奇妙な繋がりを断ち切れずにいた。

誕生日の奇跡と「恋」の定義

依子が30歳の誕生日を迎えた当日、鷲尾も俊雄も仕事で会えないと告げられた依子は、一人路線バスに乗って横浜市内を巡る。そこへ偶然にも巧が乗り合わせ、二人はいつものように理屈っぽい激しい議論を展開する。その最中、佳織から「留美が倒れた」との連絡が入る。慌てて谷口家へ駆けつけた二人を待っていたのは、一同が仕掛けた依子のサプライズ誕生日パーティーだった。

パーティーの席上、鷲尾は依子に結婚指輪を渡そうとするが、バスの車内で巧に足を踏まれていた依子の薬指が腫れており指輪が入らない。さらに、依子が鷲尾に対して巧の愚痴ばかりを語っていたこと、鷲尾に促されて書き出した「巧の嫌なところ」がノート3冊分にも及んでいたことが露呈する。依子の頭が巧のことで満たされていることを痛感した鷲尾は涙ながらに身を引き、佳織たちも二人が互いに「本当の恋」をしていることを確信してその場を去る。

二人きりになった空間で、依子と巧はそっとキスを交わす。依子は恋について、単に幸せなだけのものではなく、幸せであっても不幸であっても「その人がいればいいと思えるもの」であると気づく。「そんな大変なことができるかな」と溢す巧に対し、依子は「無理でしょうね」と不敵に微笑み、二人は再び不器用な交際へと歩み出す。

『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の登場人物・キャラクター

主要人物

藪下 依子(やぶした よりこ/演:杏〈少女期:内田愛〉)

東大大学院卒のエリート国家公務員。理詰めの超合理主義者で、生活習慣や服装、食事に至るまで自身が定めたルールや数理モデルを厳格に守って行動する。数値に対する驚異的な記憶力を持つ一方、四角四面でデリカシーに欠けるため、周囲から「心が無い」と言われることも多い。結婚相談所で生年月日や身長などのデータがすべて素数である谷口巧に興味を持ち、国の少子化対策や共同生活の契約として結婚を目指しデートを始める。

谷口 巧(たにぐち たくみ/演:長谷川博己〈少年期:山崎竜太郎〉)

35歳の若年無業者(ニート)。自らを「高等遊民」と称し、母親の扶養のもとで読書や映画鑑賞に没頭する日々を送る。13年間の引きこもり生活ゆえに人混みが苦手でプライドが高いが、本質は繊細で心優しい。母親の老後を見据えて新たに寄生できる結婚相手を探すべく、幼馴染によって勝手に結婚相談所へ登録され、藪下依子と出会う。豊富な知識を持つ典型的なオタク気質。

依子の関係者

藪下 俊雄(やぶした としお/演:松重豊)

依子の父親で、区役所の都市計画課課長。妻を亡くして以来、一風変わった娘の依子を常に温かく気にかけている涙もろい性格。剣道仲間の鷲尾を気に入り依子の相手として応援する。当初はニートの巧に不信感を抱くが、次第にその人間性を認めていく。実は依子と同様に、亡き妻・小夜子の幻影が見えている。

藪下 小夜子(やぶした さよこ/演:和久井映見)

依子の母親で、将来を嘱望された優秀な数学者。依子が12歳のときに胃がんで他界。故人ではあるが、依子や俊雄の意識下に当時の服装で現れ、アドバイスを授けたり会話を交わしたりする。依子と同様に理論的な性格。

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