重版出来!(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『重版出来!』とは2012年から松田奈緒子が小学館『月刊!スピリッツ』に連載中の青年漫画。週刊コミック誌『バイブス』の編集部を舞台に、主人公の漫画編集者・黒沢心が一癖も二癖もある漫画家たちや出版業界に関わる様々な業種の人々と一冊の本を生み出すため奮闘するお仕事漫画。2016年には黒木華主演でTBS系列にてドラマも放映。脚本は映画『図書館戦争』シリーズなどで知られる野木亜紀子。後に『逃げるは恥だが役に立つ』、『アンナチュラル』などのヒット作も手掛ける。
『バイブス』編集部の編集長。作家からの信頼が厚い。無類の阪神タイガースファンで自身のツイッターには漫画の宣伝より阪神のことばかり書いている。廃刊した漫画雑誌『FLOW』の元副編集長でもあった。
壬生平太(みぶ へいた)(演:荒川良々)
『バイブス』編集者。モヒカンに巨漢と目立つ体格をしている。肉好きで後輩である心とは食の好みが共通で、一緒にラーメンを食べることもある。担当漫画家は成田メロンヌ。
安井昇(やすい のぼる)(演:安田顕)
『バイブス』編集者。細面でひょろりとした体格。休刊した『FLOW』にも所属。現在は土日祝はしっかりと休みをとり、家族サービスに勤しむ。「ツブシの安井」で知られ、新人作家には厳しいノルマを課すこともある。
菊池(きくち)(演:永岡佑)
『バイブス』編集者。元々興都館の編集者であったが、雑誌が休刊後、フリーに転身。温厚だが情熱家。現在の担当は八丹カズオ。
興都館 営業部
岡(おか)(演:生瀬勝久)
興都館の営業課長。和田編集長とは同期。部数決定会議の時は、売れる本にしか部数を上乗せしない徹底ぶり。しかし誰よりも本を売るための努力はおしまない。
小泉純(こいずみ じゅん)(演:坂口健太郎)
興都館の営業担当。仕事にやりがいを持てず書店員からは「ユーレイ」のあだ名をつけられたことも。心と仕事を共にしたことで、仕事への情熱に目覚める。
その他の興都館関係者
駒井(こまい)
興都館のWeb漫画事業部の電子書籍化の担当者。心とともに牛露田獏の『タイムマシンにお願い』の映画化及び電子書籍化の仕事に奔走する。
久慈勝(演:高田純次)
興都館の社長。荒れていた若い頃、謎の男に諭されて改心。その後、友人から借りた宮沢賢治の詩集に感銘を受け、一念発起し、興都館を受験した。営業畑からスタートし、社長となってからは入社面接の時に清掃員に扮し受験生の動向を見守る。最終面接の際、黒沢心のぶれない体軸に興味を抱き、箒で襲い掛かるも、心に投げ飛ばされてしまう。だが、心が臆することなく対峙し、なおかつその場にいる面々を守ろうとする態度から、心の合格を後押しする。
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目次 - Contents
- 『重版出来!』の概要
- 『重版出来!』のあらすじ・ストーリー
- 黒沢心参上!
- 漫画界重鎮の葛藤
- 本を売るということ
- 一筋の道
- 電子書籍の波
- 新人作家ができるまで
- 『重版出来!』の登場人物・キャラクター
- 興都館『バイブス』編集部
- 黒沢心(くろさわ こころ)(演:黒木華)
- 五百旗頭敬(いおきべ けい)(演:オダギリジョー)
- 和田編集長(演:松重豊)
- 壬生平太(みぶ へいた)(演:荒川良々)
- 安井昇(やすい のぼる)(演:安田顕)
- 菊池(きくち)(演:永岡佑)
- 興都館 営業部
- 岡(おか)(演:生瀬勝久)
- 小泉純(こいずみ じゅん)(演:坂口健太郎)
- その他の興都館関係者
- 駒井(こまい)
- 久慈勝(演:高田純次)
- 漫画家
- 三蔵山龍(みくらやま りゅう)(演:小日向文世)
- 八丹カズオ(はったん かずお)(演:前野朋哉)
- 高畑一寸(たかはた いっすん)(演:滝藤賢一)
- 大塚シュート(おおつか しゅーと)(演:中川大志)
- 東江絹(あがりえ きぬ)(演:高月彩良)
- 中田伯(なかた はく)(演:永山絢斗)
- オーノヨシヒト
- 成田メロンヌ(なりた めろんぬ)(演:要潤)
- 牛露田獏(うしろだ ばく)(演:康すおん)
- 古舘市之進(ふるだて いちのしん)(演:ティーチャ)
- 加藤了(かとう りょう)(演: 横田栄司)
- 山縣留羽(やまがた るう)(演:内田淳子 )
- 恩田桂二(おんだ けいじ)
- 三蔵山龍のアシスタント
- 沼田渡(ぬまた わたる)(演:ムロツヨシ)
- ネットに三蔵山の悪口を描いたアシスタント(演:松嶋亮太)
- 書店員
- 河(かわ)(演:濱田マリ)
- 木俣(きまた)(演:中江有里)
- 漫画家関係者
- 後田アユ(うしろだ あゆ)(演:蒔田彩珠)
- 牛露田獏の妻(演:赤江珠緒)
- 三蔵山時枝(みくらやま ときえ)(演:千葉雅子)
- 梨音(りんね)(演:最上もが)
- 東江絹の母(演:中島ひろ子)
- その他の登場人物
- ミサト(演:野々すみ花)
- 沙羅(さら)(演:武田梨奈)
- 田町(たまち)(演:トレンディエンジェル斎藤)
- 見坊我無(けんぼう がむ)(演:明和電機 土佐信道)
- 謎の男(演:火野正平)
- 『重版出来!』の用語
- 初版(しょはん)
- 重版(じゅうはん)
- 重版出来(じゅうはんしゅったい)
- 絶版
- 装丁(そうてい)
- 単行本(たんこうぼん)
- 取次(とりつぎ)
- コマ割り
- ネーム
- アオリ(あおり文句)
- 台割(だいわり)
- 持ち込み(もちこみ)
- コミカライズ
- 棚さし(たなさし)
- 平台(ひらだい)
- 『重版出来!』の名シーン・名場面
- 出張編集部にて心が初めて中田伯の作品を見た時、拙い絵なのに恐ろしく惹かれていく
- 「中田君は天才ではありませんよ。怪物(モンスター)です」とベテランの三蔵山に言わしめる中田伯
- 中田が自身の作品『ピーヴ遷移』で初めて連載を取れた瞬間
- 現実は厳しいかも知れないが、夢を持ち、なりたいものになろうとする煌めきを抑えられないアユ
- 挫折から這い上がり、自分の力で前を向いていこうとする東江絹
- 中田伯の圧倒的なネームに飲み込まれる沼田
- 『重版出来!』の名言・名セリフ
- 興都館社長 久慈勝「自分が関わった書籍はすべてヒットしてほしい。本を愛する人々に貢献したい」「なぜならば、本が私を人間にしてくれたからです」
- 興都館 岡「『売れた』んじゃない。俺たちが売ったんだよ!!!」
- 東江絹「努力を重ねている人たちに、恥ずかしくない自分でいたいんです」
- 五百旗頭「作品に触るな」
- 『重版出来!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者・松田奈緒子 デビュー前の苦労話が『重版出来!』の新人漫画家たちを彷彿とさせる
- ドラマ版『重版出来!』の漫画作品は、原作者他多彩な漫画家が参加
- 『重版出来!』の主題歌・挿入歌
- ドラマ版主題歌:ユニコーン『エコー』