ヴァンパイア騎士(ナイト)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヴァンパイア騎士(ナイト)』とは2005年から2013年まで樋野まつりが『LaLa』で連載していた吸血鬼を題材とした学園ラブストーリー漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。
全寮制の「黒主学園」を舞台に起こる人間と吸血鬼の共生に対する問題や、吸血鬼同士の争い、そして主人公・黒主優姫の秘密や過去が明かされていく。
ゴシック感あふれる世界観に、見目麗しい登場人物、少女漫画ながら悲恋もののため、読んでいて切なくなるが、先の展開が読めず、ハラハラドキドキのストーリーとなっている。

吸血鬼を狩るための銃。現在は錐生零が使用している。
吸血鬼に対して有効な銃弾を打つことができ、夜間部にいる際は夜間部の生徒である吸血鬼たちへの牽制のために使用されていた。

狩りの女神(アルテミス)

吸血鬼を狩るための棒。現在は黒主優姫が使用している。
貴族級の吸血鬼にも有効な力を発揮することができ、夜間部にいる際は夜間部の生徒である吸血鬼たちへの牽制のために使用されていたが、優姫自身、粛清のために使用したことはない。

黒主学園内

黒主学園

黒主灰閻が理事長を務める全寮制の学校で中等部と高等部が存在。
元は灰閻が玖蘭樹里との約束を果たすべく創立した学校で、吸血鬼と人間の共存を目指した施設となっている。
普通科高等部と夜間部とで昼夜に分けて同じ校舎を使用している。

守護係(ガーディアン)

表向きは風紀委員として、学園の最大の秘密「夜間部の生徒全員が吸血鬼であること」を自分たち以外の普通科生徒に知られないようにするために活動している。
所属しているのは理事長の娘である優姫と錐生零の二名のみ。
夜間部の生徒に普通科生徒が近づくことが無いように、昼夜問わず見回りをしている。その二人の活動により、普通科生徒は夜間部の秘密に気付いていない。

普通科(デイ・クラス)

黒主学園で人間が通っているクラスで、寮の名前は「陽の寮」。
優姫や零もこの普通科に通っており、普通科内で夜間部の秘密を知るのは優姫と零以外にはいない。
制服は白シャツに黒のブレザーで赤いネクタイ(女子はリボン)をつけている。

夜間部(ナイト・クラス)

黒主学園で吸血鬼が通っているクラスで、寮の名前は「月の寮」。
通っているのは皆、純血種である玖蘭枢の名の下に集った貴族級の吸血鬼のみで、人間との共存に賛同した者たちだけが通っている。
彼らが吸血鬼であることは守護係にのみ知られており、その他の普通科の生徒たちからは美形のエリート集団と思われている。
制服はネクタイ・リボン以外は普通科と異なっており、黒のシャツに白いブレザーである。

『ヴァンパイア騎士』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

枢「長い長い時を、僕と共に生きる?」

優姫がまだ人間として暮らしていた頃。純血種である枢は優姫に吸血鬼になるか?と問いかける。
愛しい優姫が恋人となったが、優姫は「枢は吸血鬼で自分は人間だから」と劣等感に近い感情を持ち、区別しようとする。そんな優姫が自分と同じ吸血鬼となってくれれば、種族のことで悩むこともなく、また自分と長い時間を共に生きることができると思いでた言葉であった。

吸血鬼たちからは一目を置かれ、欲しいものはなんでも手に入る純血種の枢。
そんな枢がたった一人の大切な女の子である優姫にかけたこの言葉に、枢ファンの読者からは自分もこんな風に大切にされたい、こんな言葉をかけられたいという声が多く挙げられてる。

壱縷「僕の血をあげるから、死なないでください」

瀕死の状態である閑のもとへ駆け寄って言った壱縷の一言。
大好きな閑に自分の血を飲んで回復してほしい、死なないでと願った末の言葉であった。

あまり感情を表に出さない錐生兄弟だが、特に登場場面が少ない壱縷がどれだけ閑を思っていたのかがわかりやすく描かれていることから、名場面の一つとしてあげられることが多い。

優姫「私の知っている零は”仕事中”ならちゃんと自分の仕事します。」

初めて純血種として夜会に参加する優姫は枢からその日の警護にあたるのが零だと聞かされる。
優姫は零がハンターとして仕事をしている間ならば、自分に危害を加えないことをわかっていた。
昔から零を見てきて、零の性格を知っているからこそ出た言葉であった。

黒主灰閻「夜間部が普通科を守ってくれている。その夜間部を守るのが僕の仕事だ」

復活した李土によって襲撃された黒主学園。学園内にはもちろん人間である普通科の生徒たちが多くいる。
その普通科の生徒たちを必死に守る夜間部の生徒を守るため、ハンター武器を手に、襲撃してきた吸血鬼たちの粛清を行うことを決めた灰閻であった。

枢「必ず僕が用意してあげる。優姫が恐がらずにいられる場所を」

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