サウスパーク(South Park)のネタバレ解説・考察まとめ

『サウスパーク』とは、アメリカで制作され、コメディ・セントラルなどのメディアで主に放送されているコメディ中心のストップモーション・アニメ、またはその舞台作品。アメリカ合衆国コロラド州に所在する架空の町・サウスパークを舞台とし、主人公の少年4人組やその周辺人物が騒動を巻き起こす、または騒動に巻き込まれる様子を通じて、様々な社会情勢を痛烈に風刺する内容となっている。過激な描写も多く、日本ではR18作品に指定されている。トレイ・パーカーとマット・ストーンの2名で原作から制作までほぼ全てを手掛けている。

サウスパークとジェニファー・ロペスの逸話

出典: www.reddit.com

カートマンの手で表現された、ジェニファー・ロペスの偽物「ヘニファー・ロペス」

Five months [after we made the episode], we heard from some friends that were on a set of a Jennifer Lopez movie she was doing and they said that when she would walk by, some of the lower people like the PAs would say, 'Oooh tacos, I love tacos...' And that she got so mad and had to fire people...But she kept hearing it in the distance.

出典: imgur.com

シーズン7のエピソード5「世界の中心でタコス (Fat Butt and Pancake Head)」に関する逸話。
ある日、ラテン異文化交流会でカートマンがふざけて手に書いた歌手のジェニファー・ロペスの偽物「ヘニファー」が大うけする。
ふざけてヘニファーのPVをネットで公開したところ、本物のジェニファー・ロペスが所属するレコード会社は彼女をクビにして、代わりにヘニファーと契約を結ぶというめちゃくちゃな内容になっている。
このエピソードが放送された後日、撮影現場のスタッフの何人かが本物のロペス本人の前で「ん〜〜タコスタコス」とカートマンのモノマネをしたところ、彼女がブチ切れて彼らを解雇したらしい。

サウスパークとラッセル・クロウの逸話

世界中で暴れるラッセル・クロウ

Q:Have you seen the South Park episode?
Russell Crowe:Yes, I've seen it.
Q:You know these guys?
Russell Crowe:Yes, I do.
Q:You knew they were doing this?
Russell Crowe:Yes, I did.
Q:Did you cooperate with it?
Russell Crowe:Um, they didn't ask me to cooperate with it.
Q:And what do you think?
Russell Crowe:Um [pause] I think, um [pause] that they are very, very funny men and I wish them god speed and I hope they continue to do what they're doing.
Q:So you found a certain amount of humor in it?
Russell Crowe:You know, for me a lot of it's...If there's something for me to learn from it, it's, um, the analogist thing, you know? Cause I did think the whole thing was a fight. I did think my whole career was a struggle.

出典: imgur.com

シーズン5のエピソード6「The New Terrance and Phillip Movie Trailer」で描かれた過度に暴力的なラッセル・クロウ。
その様子を見た本人がインタビューに答えた際の様子を意訳すると下記のようになる。

Q:これまでにサウスパークを見たことはありますか? - 「うん、あるよ」
Q:では彼らが何者かも知っていますか? - 「うん、知っている」
Q:じゃあ彼らがこういう事をしているのも知っていましたか - 「それも知っていたよ」
Q:コラボしたんですか? - 「いやあ、彼らは声かけてくれなかったなあ」
Q:今の心境はいかがですか? - 「うーん...彼らは超面白いし、これからもっとこういうの作って欲しいなと思うね」
Q:ではあなたも”これは面白い”と感じたのですね? - 「まあ何か学ぶものがあったとしたら、類推と言えばいいのかな?僕は自分のキャリアを喧嘩じゃなくて”闘争”だと思っていたんだがね」

サウスパークとトム・クルーズの逸話

出典: www.youtube.com

主人公4人組の1人であるスタン(左)とトム・クルーズ(右)

シーズン9のエピソード12「Trapped in the Closet」は宗教団体のサイエントロジーをネガティブに描写した場面が多いと、同団体ら関係者から抗議を受けた。
またトム・クルーズと思わしきキャラクターが、登場人物の一人を団体の創設者であるL・ロン・ハバードの生まれ変わりだと信仰する軽蔑的な場面も当該エピソードでは表現されている。
しかもこのエピソードにおいてはトム・クルーズ自身の俳優としての資質に対する侮辱や、彼が同性愛者だとするメッセージも込められていると指摘された。
米国では”coming out of the closet”という表現が「自身を同性愛者だとカミングアウトする」という意味合いで使われている。
同エピソードのタイトルはその逆の意味とも考えられる”Trapped in the Closet”であったことから、トム・クルーズが懸念を示したとされている。
番組放送後にトム・クルーズ本人は「このエピソードが再放送されるようであれば、自身が主役を演じるミッション・インポッシブル3のPR活動をしない」と言ったそうだ。
またサウスパークの制作者であるマットとトレイに対しては法廷で訴えるとの脅迫があったともされている。
この事態を受けてサウスパークを放送しているコメディ・セントラルは再放送ならびに一部の放送を取りやめた。
しかし後に視聴者や制作者らの要望でこちらのエピソードは再放送・DVD収録さらに公式ホームページでの閲覧も可能となっている。

『サウスパーク』の主題歌・挿入歌

通常放送の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):『サウスパークの主題歌』

サウスパークの主題歌は定期的にアニメーションに変更があるが、基本的に同じ歌詞・曲のままである。

OP(オープニング):トレイ・パーカー(メインボーカル)『サウスパークの主題歌』(シーズン17 エピソード4)

シーズン17のエピソード4の時は、サウスパークの登場人物「ゴスキッズ」バージョンの特別な主題歌が流れた。

挿入歌:トレイ・パーカー『Let's Fighting Love』(シーズン8 エピソード1)

シーズン8のエピソード1「Good Times With Weapons」で挿入された、日本語の曲で使われる英語がめちゃくちゃであることを皮肉った曲。

映画の主題歌・挿入歌

挿入歌:テレンス&フィリップ『Uncle Fucka』

作中のカナダ人コメディアン・テレンス&フィリップが歌う、おならと下品な言葉が交わった挿入歌。

挿入歌:シーラ・プロブロフスキー『Blame Canada』

1999年に公開された『サウスパーク/無修正映画版』の挿入歌であるこちらの曲は、同年のアカデミー賞にノミネートされた。

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