原始人彼氏(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『原始人彼氏』とは、北福佳猫による純愛少女漫画である。恋がしたい女子高生「神米美大」(かみごめ みと)は容姿に恵まれモテモテなものの草食系で軟弱なイケメン達にうんざりしている。そんなある日農業の女神であるスピカが現れ、婚活斡旋と称して美大をタイムスリップさせてしまう。行きついた先は巨大生物が往来する250万年前の地球、そこで出会った婚活相手はなんと猿人だった。運命の相手を追いかけ時を超えて恋を見つけるタイムスリップ婚活少女漫画であり、無骨な野性味と少女漫画的要素のさじ加減が魅力的な作品である。

美大「ナガコガネグモついてるよ」

美大は告白してきた男子の頭にナガコガネグモがついていたのを取ってあげたが、クモが苦手な男子は逃げ出してしまう。美大の女子力は無いが、人間力が高いことが窺がえるシーン。

美大「生きねば」

250万年前の地球にきて運命の人「ガルヒ」と出会ったもののいくら何でもグローバルすぎる婚活斡旋に今後の事が不安になる美大。ガルヒに心を許し始め原始の時代でとにかく生きなければと決意する。古代に来てしまったことを悲観することなく前向きな強さを見せたシーン。

美大「人は見た目だけで決まらないよ」

見た目を褒められた美大が珊瑚にいったセリフ。ガルヒは種族が違い異質である美大に対し歩み寄り優しさを見せ、美大もまた種族を超えてガルヒを想っていた。見た目という偏見に捕らわれず相手を見ることの大切さを読者に気付かせるシーン。

『原始人彼氏』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『原始人彼氏』ができるまで

たまたまテレビで原住民の人が都内にホームステイをする番組を見ていて、文化が違い過ぎて面白いと感じ、現代的な人と原始生活の人のカップルを新しく書いてみたいと思うもハードルの高さに断念した。そこに担当編集者からの電話があり原始人との恋愛ものの話をされ描くことを決意した。手先の器用な母が原稿を手伝うことがある。(第2話果物のトーン等)

『原始人彼氏』を描く上で、インスピレーションを受けた作品は『君の名は。』

「オタクコンテンツ」と「オタク」をテーマにしたニュース情報や既存メディアにはない切り口の記事を提供するニュースメディア『おたぽる』による作者と編集者インタビュー記事により、『原始人彼氏』を描く上で、インスピレーションを受けた作品は、『君の名は。』であり『君の名は。』みたいなシチュエーションで「都会人と原住民くらいかけ離れた二人が出会う話も面白いんじゃないかな」と思ったのが最初だと明かされた。

3学年合同課外学習で行った博物館のモデルは国立科学博物館

3学年合同課外学習で行った博物館は東京上野の国立科学博物館がモデル。資料などを探しに作者本人が訪れている。

イレスの家は弥生時代前期の住居がモデル

イレスの家は弥生時代前期の住居をモデルにしている。作者である北福佳猫が岡山県の津島遺跡に行き竪穴式住居の内部の勉強をした。

シラトカ達は現代でも親友

シラトカ達はコムイの害虫駆除でますます絆が深まり親友となったが、実は現代でもクラスメイトとして登場しており美大の結婚式にも出席している親友だとコミック第3巻で明らかになっている。

オナイと村の長は姉妹

オナイと村の長は実は姉妹であり性格は真逆でオナイはおっとりとしているが村の長は村の皆を守るため人当たりがキツくしっかりした性格である。村の長はコムイの害虫駆除が片付いた後は美大を受け入れており、病気がちなオナイを気遣うシーンから本来は優しい性格であると覗わせている。
姉妹だということは本編では明かされずコミック第3巻の作者のコメント欄で明かされた。

7kmasaki1225
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