After the Rain(そらいろまふらー・そらまふ)の徹底解説まとめ
After the Rain(アフター・ザ・レイン)は、日本の男性歌手「そらる」と「まふまふ」の2人組ユニット。
2014年より活動開始。
当初は「そらる×まふまふ」名義で活動。通称「そらいろまふらー(そらまふ)」。
2016年よりユニット「After the Rain」として活動。
その魅力は、ソロのアーティストとしても活躍している2人が、それぞれの声質を生かして見事なハーモニーを奏でるところにある。
個性的な楽曲を数多くリリースし、日本のみならず世界中の若者の心を捉えている。
この時はまだユニット名は決まっておらず、「そらる×まふまふ」名義でのライブであった。
この時のツアータイトル”After the Rain”が、後にユニット名となる。
Zepp Nagoya(2015年12月20日)、なんばHatch(12月21日)、Zepp Fukuoka(12月26日)、東京ドームシティホール(12月31日)の4ヶ所で開催。チケットは即日完売。
12月20日より愛知、大阪、福岡と各地でライブを繰り広げてきたそらるとまふまふ。今回のツアーではステージ上に石柱やレンガ調の壁面がセットとして用意され、「After the Rain」の告知ビジュアルで描かれていた世界観を再現した演出でオーディエンスを楽しませた。
大歓声に包まれる中ステージに登場したそらるとまふまふは、「ベルセルク」で勢いよくライブをスタートさせる。彼らは「仇返しシンドローム」「生に縋りつく」といったアップチューンを畳みかけて会場内のテンションを一気に引き上げていった。ソロステージでは、そらるが「文学少年の憂鬱」「ユラユラ」といったミドルテンポのナンバーをしっとりと歌唱し、ファンを魅了。一方でまふまふは、自身の書き下ろし曲「夢花火」「鏡花水月」をピアノ伴奏で情感豊かに歌い上げた。
ライブ中盤に2人は、まふまふがオーダーメイドしたという魔法使い風の衣装に着替えてライブを再開。そらるによる「嘘つき魔女と灰色の虹」、まふまふによる「命のユースティティア」などそれぞれがソロのパフォーマンスを繰り広げていった。「ここからはノンストップで!」という掛け声のあと「林檎花火とソーダの海」「敗北の少年」といった人気曲を歌唱して、フロアの熱気をどんどんヒートアップさせていく。「セカイシックに少年少女」では、そらるとまふまふが声を合わせて心地よいハーモニーを客席に届け、ライブ本編の幕を閉じた。
アンコールで白い猫耳を付けたそらるとまふまふが登場すると、フロアには「かわいい!」といった黄色い声援が飛び交う。2人は衣装に合わせて「すーぱーぬこわーるど」を熱唱し、オーディエンスのテンションに再び火を点けた。まふまふの「1月に向けていろいろ作っています」というひと言から、未発表曲「桜花ニ月夜ト袖シグレ」が披露されるとこの日のライブはフィナーレへ。最後にはオーディエンス全員にジャンプを要求し、最後まで息の合ったパフォーマンスを繰り広げた2人のツアー最終公演は大盛況のまま幕を閉じた。
出典: natalie.mu
After the Rain 両国国技館2016 ~モーニンググロウ アフターグロウ~
2016年7月16日~17日開催。
正式に「After the Rain」として活動を始め、1stアルバム「クロクレストストーリー」をリリース後の初のライブ。
2日間でのべ12,000人を動員。
ライブの幕開けを飾ったのは、アルバム「クロクレストストーリー」の1曲目に収録された楽曲「桜花ニ月夜ト袖シグレ」。演奏が始まるや否や客席のペンライトがピンク色に灯り、会場内が幻想的なムードに。その後「盲目少女とグリザイユ」「生に縋りつく」を立て続けに歌ったそらるが思わず「疲れたー」とこぼしたところに、まふまふが「まだ3曲!」とすかさずツッコミを入れると、場内は笑いに包まれた。
その後はそらる、まふまふそれぞれのソロステージが展開された。そらるが「待ちぼうけの彼方」を情感たっぷりに歌い上げれば、まふまふはVOCALOID曲「ゴーストルール」のカバーを歌唱。それぞれの持ち味を生かした選曲でオーディエンスを喜ばせる。再び2人がステージにそろった「林檎花火とソーダの海」では、そらるとまふまふが夏らしく浴衣姿で登場。その後展開されたアコースティックコーナーでは、赤い和傘の下に置かれた縁台に2人が座り、「いかないで」「さえずり」の2曲を届けた。
まふまふによる「心做し」、そらるによる「愛のサンプル」など、ソロ曲を織り交ぜながらライブは終盤へ。まふまふが「楽しくいきましょーう!」と声をかけたあとに、2人は「ネバーエンディングリバーシ」を披露してオーディエンスのテンションに火を点ける。大盛況の中、彼らはアルバムのラストを飾る楽曲「アイスリープウェル」でライブ本編の幕を閉じた。
アンコールでは2人が猫耳と肉球のグローブを身に付けて登場。盛大な黄色い歓声が上がる中、まふまふが制作した楽曲「すーぱーぬこわーるど」「すーぱーぬこになりたい」の2曲を熱唱し、ファンを大いに沸かせた。最後に両国国技館という大舞台でライブを開催できたことへの感謝の気持ちを伝えた彼らは、ラストナンバー「セカイシックに少年少女」を声を合わせて歌い上げ、両国国技館2DAYS公演をフィナーレに導いた。
出典: natalie.mu
After the Rain TOUR 2016 -WINTER GARDEN-
当初、2016年12月18日から12月31日にかけてZepp Sapporo、Zepp Namba、Zepp Tokyo、Zepp Nagoya、TOKYO DOME CITY HALLの5会場で公演することになっていたが、そらるの体調不良のためTOKYO DOME CITY HALL公演は2017年2月23日に振替となった。
あけましておめでとうございます。そらるです。
昨年は皆さんのおかげでとても充実した一年を過ごすことができました。ありがとうございました。
本当に充実していた、今までで最高の1年間でした。
ただ、一年の締めくくりである12月31日に行われた After the Rain TOUR 2016 -WINTER GARDEN- と After the Rain COUNTDOWN PARTY 2016-17 の二公演に、体調不良のせいで出演することが出来ませんでした。
カウントダウン公演に関してはまふまふをはじめ、バンドとゲストの皆が自分がいなくてもステージに立つという選択をしてくれたおかげで公演を行うことが出来ましたが、ウィンターツアーの最終公演に関しては公演を延期することになってしまいました。
それだけでなく予め体調不良のことをアナウンスし、早い段階で皆さんにお伝えするべきだったのに、自分がギリギリまで悩んでしまっていたため開演後の告知になってしまいました。
全ては自分の体調管理の甘さ故に起きたことで、すべての責任は自分にあります。それなのにステージに立ち、歌うことができず皆さんに頭を下げステージを降りたまふまふの気持ちを考えると悔やんでも悔やみきれません。
本当はギリギリまで公演を行うつもりでした。開演時間間近になるまでセットリストや内容の調整をし、なんとか公演を行えないか考えていました。どうなってもいいからなんともない顔をしてステージに立ちたかった、それが叶うなら終演後に倒れてもいいと思っていました。
ただどうしても高熱が収まらず、何より扁桃腺、声帯が腫れて喋ることすら満足にできなくなっていました。声を出していけば歌えるようになることがあるのでギリギリまで歌い、声を出そうとしていました。結果として悪化するだけで歌えるようにはなりませんでした。
自分がギリギリまで決断を出来なかったせいでアナウンスが遅れてしまい、結果として来ていただいた皆さんはもちろん、まふまふ、バンドメンバー、自分たちのライブに関わってくれているスタッフの皆さん全員に迷惑をかけることになってしまいました。
きっと遠くから自分達の歌を聴くために来ていただいていた方もたくさんいると思います。ずっと前から楽しみにしてくださっているという連絡をたくさんいただいていました。
多くの方を怒らせ、悲しませてしまったと思います。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。
どんなに謝っても足りないですし、何もできなかった自分が情けなくてただただ自分に失望するばかりです。
来てくれた皆さんが一番悲しいはずなのにTwitterやメールで沢山の方から連絡をいただきました。ボロボロだった気持ちが少し温かくなり、少し前向きになれました。
ごめんなさい。ありがとう。
まずはしっかりと治し、より精進し、もっともっといい歌をうたいライブが出来るようにがんばるしかないと思っています。体調管理はもちろん体力作りからしっかりと行い、今回のようなことは起こらないようにより一層気をつけていきます。
今回の件も声帯の使いすぎにより、真っ赤に腫れてそのせいで高熱や声が枯れてしまったようでした。自分の声との付き合い方から見直しいかなければな、と思っています。
今回は謝っても謝りきれないことをしてしまったと思っています。しかし今年もそらるとしての活動、まふまふとAfter the Rainとしての活動が続いていきます。振替の公演はもちろんのこと、今回迷惑をかけてしまった大勢の皆さんに償えるように様々なことを頑張っていきたいと思います。
本当に申し訳ありませんでした。
長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました。
新しい一年も、もっともっと皆さんに喜んでもらえるように考え活動していきたいと思います。出来れば今年も自分達を応援していただければと思います。
1年間よろしくお願いいたします。
追伸
ここまで書いた状態でカウントダウン公演の皆さんの感想を読ませていただきました。
まふまふ、ゲストのみんながそらるの名前を出してくれたり、大いに盛り上がった最高のカウントダウンだった、行ってよかったと書いてる方がすごく多かったです。AtRのデュエットの楽曲をやってくれたことも嬉しい。青のペンライトを振るように言ってくれたゲストの人もいたみたいです。
自分は参加できなかったからこそ皆さんが楽しかったと言ってくださっているのを見て安心していますしすごく嬉しいです。
すごいがんばってくれたんだろうなと、容易に想像がつきます。まふまふをはじめとする出演者、スタッフの皆さん本当にありがとう!
そしてまふまふのような頼れる相方を持って誇らしいです。ゲストの皆もがんばってくれて本当にありがとう。
早くみんなに恩を返せるように体調を戻して、がんばらないと、という気持ちがより強くなりました。がんばります。
出典: ameblo.jp
立春もとうに過ぎ、まだまだ寒い日が続いているとはいえ、梅や寒桜が日々開花している東京には、もう春がやって来ている。だが、この夜のTOKYO DOME CITY HALLの中だけに限っては、奇しくもAfter the Rainによる時の魔法が発動されることにより、なんと“あの日に本来なら起こるべきだったことたち”が実現するに至った。
題して、『TOUR 2016 -WINTER GARDEN-』。もともとこの公演が行われるはずだった2016年12月31日、東京ドームシティ・ホールに詰めかけた満員御礼の観客たちに対し、まふまふと主催責任者から不意に告げられたのは、そらるの体調不良とそれによる公演延期の報せにほかならない。このとき、実は楽屋にいながらにして急性声帯炎と高熱で意識までが朦朧としていたというそらるに代わり、まふまふは我々に対して確かにこう言ったのである。
「この日を楽しみに来てくれた皆さん、本当にごめんなさい。まだ、今の時点では次はいつやりますと断言出来ませんが、必ずそらるさんと一緒に振り替え公演をしますので、それまでどうか待っていてください」
あれから、約2ヵ月。現実世界の季節そのものは冬から春へと巡ってしまったが、After the Rainの描く異世界の冬物語は、この2月23日という日にこそ、あらためてその幕を明けることとなったのだ。
そらるをイメージする青、まふまふをイメージする白。オーディエンスがそれぞれに手にしたLEDライトバーの発する光が場内をいっぱいに埋め尽くす中、大歓声に迎えられたAfter the Rainが最初に歌い出したのは、昨夏に行われた両国・国技館でのワンマン公演『~モーニンググロウ アフターグロウ~』を最後に締めくくっていた、「セカイシックに少年少女」。
まさにこの瞬間、東京ドームシティ・ホールの中に流れていた時間が、ぐるりと2016年12月31日と巻き戻されたように感じた人も、きっと多かったことだろう。いよいよ、『TOUR 2016 -WINTER GARDEN-』のファイナルがここに始まったのだから。
そらるがハンドマイクを手にしながらステージ上をアクティブに動き回る一方、まふまふがギターを駆りつつ歌った「ベルセルク」。ツインボーカルのならではのダイナミズムが楽曲の中でハジけた「脱法ロック」と曲が続いたあと、まずはここで一旦の小休止が入れられた。そう、なんといってもこのライブでは最初に演者と観客の間で大事な挨拶を交わす必要がある。
「そらるさん、おかえり」「そらるさん、待ってたよ!」といった観客たちからの温かい声が飛び交う中、ここで少しためらいがちな表情をみせがらも、勇気を振り絞るように口を最初に開いたのはそらるだ。
そらる「こんばんは。えーと、紆余曲折はありましたが…」
まふまふ「復活おめでとうございます!」
ゆっくりと落ち着いて話を進めようとするそらると、間髪を入れずにすかさず合いの手を入れるまふまふとのこうしたやりとりは、もはやAfter the Rainの定番的流れ(笑)。
そらる「いやー、なんとかここに立てて、僕はほっとしていますけれども(苦笑)。皆さん、今日は来てくれて本当にありがとうございます。最後まで心を込めて歌っていくので、どうぞ楽しんでいってください。それでは、ここからは少しソロで歌わせてもらいます」
彼らのライブにおいては、ふたりそれぞれの歌が単独で楽しめる、ソロコーナーが設けられているのも特徴のひとつだ。今回そらるはアコースティック・ギターの音をバックにした優しく美しい「ビー玉の中の宇宙」と、叙情的なノスタルジーに彩られた「わすれもの」を、しっとりとした歌で聴かせてくれた。
かと思うと、まふまふのソロコーナーではパワフルなハイトーンが秀逸なほどに映えた「ECHO」、巧妙なR&B的コード進行と切ない歌詞世界が繊細な歌声と共鳴する「愛のサンプル」が披露され、結果的に我々は“ひとりで歌ってもこれだけ聴き応えのあるボーカリストが、ご丁寧にふたりも揃っているAfter the Rainの贅沢ユニットぶり”を、今さらながらに思い知らされることになったような気がする。
ちなみに、贅沢といえば今公演ではシアトリカルなセットや特効を用いた演出が幾つかなされていた点も特徴的。「アイネクライネ」や「天宿り」ではふたりがそれぞれにステージ上にしつらえられたブランコと戯れながら歌った一幕があった。そのほか、「ショパンと氷の白鍵」ではいかにも『WINTER GARDEN』と題されたライブらしく、場内にふわりちらりと淡雪が舞い降る光景が生み出されたりもして、After the Rainの繰り広げるステージならではの、素晴らしい異世界がそこに在ったと言っていいだろう。
そのうえ、本編後半では一世を風靡した大ヒット曲「前前前世」を惜しげもなく振る舞ったあと、幻想的な世界観と疾走感に満ちたリリカルアッパーチューン「彗星列車のベルが鳴る」で聴衆の心を完全に奪ってみせたそらるとまふまふ。アルバム『クロクレストストーリー』でも重要な役割を果たしていた「アイスリープウェル」をラストに放つことで、After the Rainとしてそもそも構築すべきであった『TOUR 2016 -WINTER GARDEN-』の世界を、ひとたび完結させてみたのであった。
それでいて、アンコールでの「すーぱーぬこになりたい」ではそらるとまふまふだけでなく、バンドメンバー全員にくわえ、観客たちの多くも猫耳をつけてのパーティーモードへと突入。再びまふまふがギターを肩にかけ、そらるがマイクスタンドを前に歌った「わすれられんぼ」でも、場内はより一層の盛り上がりをみせることに。
だが……
「言いたいことはたくさんあります。去年の12月31日の件は、全て自分の体調管理の甘さから来るもので、本当に多くの人をがっかりさせてしまいました。(中略)当日、自分はステージに立つことも出来ず、まふまふと責任者の方が代わりに謝ってくれているのを、僕はただモニターで見ていることしか出来ませんでした」
興奮冷めやらぬ場内に向け、そらるはこのタイミングで話を切り出してみせた。
「その後、あれから2週間くらいはずっと寝込んでいて、皆にもあわせる顔がなかったし、一時はもう辞めてしようかな、逃げたいなと無責任にも思ってしまったことさえあったんですが、とにかく多くの人たちから心配していただきましたし、たくさんの人がそんな僕を支えてくれました。(中略)まふまふも、普段はこんなだけどさ。メチャクチャいろいろ気を遣ってくれて……(笑)。皆さんからの気持ちが、僕はとてもありがたかったです。正直、まだ体調的には万全とは言い切れないところもあるんですが、それでもなんとか今日こうしてライブが出来たことが嬉しいですし、とても楽しかったです。皆さん、本当にありがとうございました。……そして、ごめんなさい。不甲斐ないところもある僕ですが、これからも頑張って行くので、どうか皆さんおつきあいください」
深くお辞儀する、そらる。それを受けて、今度はまふまふがこう続ける。
「今思うと、僕がライブをやり始めたキッカケというのが、そらるさんに引っ張り出してもらったみたいなところがあったので、今回は逆に自分がそらるさんを引っ張っていく時だったのかなと思います。そして、あんなことがあってもこうして温かく受け容れてもらえる僕らは、とても恵まれていると感じています。長くなりましたが、最後に僕たちにとって思い出の1曲をやらせてください」
ここでふたりが歌い上げてみせたのは、冬の終わりと春の訪れを予感させる「桜花二月夜ト袖シグレ」。つまり、After the Rain独自の時間軸が、ようやくリアルタイムとシンクロしたことになるのが、この場面であったと推測することが出来る。
出典: spice.eplus.jp
After the Rain 日本武道館2017 - clockwise / anti-clockwise -
2017年8月9日~10日開催。
今回のライブはアリーナの中央にセンターステージを設置し、その周囲360°を囲むように客席を開放。開演前はステージを包み隠すように巨大な黒い箱型のモニターが置かれ、その4面に、コツコツと音を刻みながら針が逆回転する時計の映像が映し出された。暗転後、オープニング映像を流しながら黒い箱型モニターがゆっくりと上昇。演奏するバンドメンバーに囲まれながら中央の1段高いステージで歌う、そらるとまふまふが姿を現した。この日の1曲目は、前日の公演で本編最後に披露された曲であり、ライブのタイトルにもなっている「アンチクロックワイズ」。2人が美しい歌声を響かせると、割れんばかりの大歓声が会場内に充満した。
続く「生に縋りつく」ではステージの周囲で炎が吹き上がり、会場もさらにヒートアップ。そらるが「暑いね、すでに汗だく」と話したのち、2人はギターを弾きながら「負け犬ドライブ」を歌い上げた。その後、「脱落人生へようこそ」はそらるがギターを弾いてまふまふが歌い、「傾国」「最適な人の殺めかた」ではパートを交代してまふまふがギターを弾きそらるが熱唱。2人の一挙手一投足に黄色い声が上がる。バンドメンバーがインストナンバー「七夜月-ナナヨヅキ-」をセッションしている間に2人は浴衣に着替え、夏にピッタリな「林檎花火とソーダの海」と「わすれもの」を、まずはそらるが1人で歌唱。その後まふまふが「夢のまた夢」を単独で歌い、「それでは皆さん踊りましょう!」と言いつつ、うちわを振って軽やかにダンスをした。
まふまふはセンターステージでのライブに「どこを向いていいかわからない」と戸惑いつつもうれしそうな表情。そらるが「飛ばしっぱなしじゃ息が切れてしまうと思うので、ここで1曲しっとりと歌います」と語って2人は背中合わせでベンチに座り、それまでの雰囲気から一転した静かなアコースティックセットのバンド演奏に乗せて、澄んだ声で「夢花火」を届けた。その後彼らは浴衣から洋服に衣装をチェンジ。そらるがソロでバルーンの「シャルル」を披露し、美しい高音で切なく歌う様子に観客は魅了されていた。そしてまふまふは単独でCrusher-Pの「ECHO」を披露。激しくハードなバンドサウンドをバックに、貫禄すら感じる堂々としたパフォーマンスが繰り広げられた。そして2人が「ロメオ」を歌うと、彼らの王子様的な立ち振舞いに会場の興奮は最高潮に。ナユタン星人の「彗星ハネムーン」では2人が動画内のキャラクターの動きに合わせて踊り、観客の合唱が沸き起こった。
そらるは照明スタッフに客電を点けるようにお願いし、会場いっぱいに集まったファンの顔を見ながら「いいね、たくさんの笑顔が見える」と言って自らも笑顔に。「人生の中で武道館でライブをする日が来るなんて思ってなくてビビってたけど、みんなの笑顔のおかげで安心」と話した。そしてまふまふが「僕は昨日のライブが人生で一番楽しかったんですよ。今日は昨日よりもいいライブにできるか!?」と観客を煽り、ライブはいよいよ終盤戦に。「アイスリープウェル」「桜花ニ月夜ト袖シグレ」を畳み掛けたのち、前日の1曲目だった「解読不能」でライブ本編は幕を降ろした。
アンコールを受けて彼らがステージに再び現れると、閃光と共に音玉が炸裂。驚く観客を前に彼らはNeruの「脱法ロック」をハイトーンボイスで歌い始め、客席ではハイテンションなシンガロングが沸き起こった。その後2人は次の曲の準備として、仲よさげに互いの頭に猫耳を付け、センターステージを1周しながら観客を背にして記念写真を撮影。もうすぐライブが終わってしまう名残惜しさからそらるが「あと2時間くらいやる?」と冗談めかすと、会場から歓喜の声が上がった。しかしその観客の声を聞いたまふまふは「あれ? まだそんなに力を持て余してるの?」と指摘。ラストに向けてメンバーも観客もすべての力を使い果たすことを誓った。2人が猫のような手つきでキュートに「すーぱーぬこになりたい」を歌うと、会場中で盛大な「にぼし! にぼし!」というコールが発生。曲が終わるとステージからアリーナに向けて青と銀のテープが発射された。
最後にそらるは「前日まで緊張して震えていたけど、いざステージに立つとめちゃくちゃ楽しくて。昨日の朝起きたとき『2日目の夜に気持ちよく寝れてたらいいな』って思ってたんですけど、皆さんのおかげで今日はぐっすり眠れそうです」「武道館でライブやるのなんて初めてで、初めての景色がどんどん更新されてる感じがします。これからどうなるか想像も付かないけど、もっともっと素敵な景色を見れたらなと思ってます」と挨拶。まふまふは「人生のうちの長い年月、一番キラキラ輝いていられる時期をこの活動に費やしてきました。辞めようかなと思うことはたくさんあったけど、この景色を見ているとそれが嘘みたいに忘れられて、『明日もこんなところでライブができる人でいられたらいいな』って思います。間違いなく今日1日、世界で一番、自分が楽しんで過ごせたかなと思います。そんな幸せな時間をありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。さらに彼は「みんなが今日のライブに来てよかったと思えるように、僕たちがライブをやってよかったと思えるように、最後の曲は思いっきり歌ってください」と促し、「彗星列車のベルが鳴る」を歌唱。曲の最後に2人の合図で観客が一斉にジャンプし、曲が終わった瞬間にそらるとまふまふは抱き合った。その後、彼らは余韻を味わうようにバンドメンバーと共にセンターステージを1周。2人で手をつなぎ、観客に向かってマイクを通さずに「ありがとうございました」と叫んでステージを後にした。
出典: natalie.mu
After the Rain WINTER TOUR 2017 ~Xmas in toy box~
2017年12月23日~29日開催。
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目次 - Contents
- After the Rainの概要
- After the Rainの活動経歴
- 「そらる×まふまふ」として
- After the Rainとして
- After the Rain結成後
- After the Rainのメンバー
- そらる
- まふまふ
- After the Rainのディスコグラフィー
- アルバム(「そらる×まふまふ」名義のアルバム)
- アフターレインクエスト
- プレリズムアーチ
- 「After the Rain」名義のシングル
- アンチクロックワイズ
- 解読不能
- 1・2・3
- アルバム(「After the Rain」名義のアルバム)
- クロクレストストーリー
- イザナワレトラベラー
- 7×2つの大罪
- After the Rainの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 桜花二月夜ト袖シグレ
- 四季折々に揺蕩いて
- 彗星列車のベルが鳴る
- 夕刻、夢ト見紛ウ
- セカイシックに少年少女
- 絶対よい子のエトセトラ
- 1・2・3
- After the Rainのライブ
- ”After the Rain”-WINTER TOUR 2015-(そらる×まふまふ名義)
- After the Rain 両国国技館2016 ~モーニンググロウ アフターグロウ~
- After the Rain TOUR 2016 -WINTER GARDEN-
- After the Rain 日本武道館2017 - clockwise / anti-clockwise -
- After the Rain WINTER TOUR 2017 ~Xmas in toy box~
- After the Rain さいたまスーパーアリーナ2018 雨乞いの宴/晴乞いの宴
- After the Rain 2019 ~真夏のそらまふ大発生!!@富士急ハイランド
- After the Rain ONLINE LIVE 2020
- After the Rain ONLINE LIVE 2021 -5th ANNIVERSARY-
- After the Rainの名言・発言
- そらる「ソロではやりにくいことが二人ではできるだろうっていう思いがあって、ユニットを組むことになって……実写PVとか一人では絶対やらなかっただろうし。今季アニメのタイアップのお話をいただいてたりもするので、二人でだったらどんどんそういうことにも挑戦していきたいですし、まふまふの気持ち次第ではもっとライヴをやるとか。自分一人ではできないことを、このユニットではやっていきたいですね。」
- そらる「人と一緒に作品を作ることが好きなんですよね。相談しながら形にしていったり、完成して一緒に喜んだりできると、すごくやりがいがあるなって感じます。」
- After the Rainの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- そらるもまふまふも顔出しをしない
- 子どもの頃なりたかったもの
- まふまふのそらるに対する思い