【シュナの旅】宮崎駿の名作漫画を徹底解説!「もののけ姫」の原点になった?
『シュナの旅』という漫画をご存知でしょうか。アニメーション映画界の巨匠・宮崎駿による絵本タイプの物語です。この漫画は『もののけ姫』をはじめ、スタジオジブリの数多くのヒット作の原点になったといわれており、登場人物・キャラクターやエピソードにその片鱗が窺えます。そんな本作が一体どんな漫画なのかこの記事でまとめたので、スタジオジブリファンの方は必見!
登場する人物、動物および世界設定、全体的な雰囲気は『風の谷のナウシカ』にも似通っている。また、この作品に出てくる動物「ヤックル」は、後に『もののけ姫』に、「ミノノハシ」は『もののけ姫』 と『天空の城ラピュタ』に登場している。
スタジオジブリのアニメ映画『ゲド戦記』では原案として使われ、「少年に救われた少女が、物語の最後で少年の心の光を取り戻す」というプロットが共通しているほか、「砂漠に乗り上げた船」「奴隷と人買い」など、映像面にも影響がみてとれる。
アレンの馬はシュナの愛畜ヤックルに酷似している。宮崎吾朗も「あれはヤックルみたいなものです」「もののけ姫ではなくシュナの旅を参考にした」とインタビューに答えている。ただし2本の角は製作過程で取ってしまった、と言っている。
死と生、喜びと恐怖の一体となったこの世界観は、以降の宮崎作品にも幾度となく登場する。
そういえば、もののけ姫と風の谷のナウシカが好きな人なら、一度「シュナの旅」という本を読んでみるといい。 多分だけど、その二つの原点だから。 文庫サイズの絵本みたいな形式になってて、宮さんの綺麗な水彩画がたくさん見れる、面白い一冊。
— jackieたかし@年末こそ多忙 (@tks_loudvoice) 2013.12.29 08:59
"もののけ姫の基になったといわれるシュナの旅を読むと、ヤックルが出てきたりジコ坊のくだりが同じだったりもののけ姫への共通点が多い ziburisakuhinnonazo.blog.so-net.ne.jp
— ジブリ作品を100倍楽しむためのbot (@ziburiomosiro) 2014.01.02 23:09
『ゲド戦記』2006年公開。アーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』の主に第3巻の「さいはての島へ」を原作とし、宮崎駿の絵物語『シュナの旅』を原案とした長編アニメ。スタジオジブリ制作。宮崎吾朗監督・脚本の独自解釈によるストーリー pic.twitter.com/ceyfLhPRsD
— 映画の館 Cinema Paradiso (@cinema_eiga) December 29, 2013
@watlle もののけ姫は、原作ナウシカの後半のテーマをシュナの旅のフレームに落とし込んだような作品ですからねー。アニメ版ナウシカ続編のような意味あいがあったとおもいます。
— サイトー (@31two) December 27, 2013
映画「ゲド戦記」の原案?
――劇場版は原作第3巻『さいはての島へ』を元にしつつ、大きくアレンジされましたが、何故ですか?
当初は、まったく原作のとおりにやろうとしました。しかし、それを通して自分は何をやりたいのか、何を指針にすべきかということが、なかなかはっきり見えてこなかった。そのときに、父の『シュナの旅』を参考にしたらどうかという話が出てきて。つまり少年が国を出て、一人で旅をして人に出逢い、少女を救って、自分も救われて、という話の骨格がある。
(宮崎吾朗監督インタビューより)
出典: www1.e-hon.ne.jp
この映画は「ゲド戦記」と昔、(父)宮崎駿氏が書いた「シュナの旅」を組み会わせてストーリーを編んでいます。
(宮崎吾朗監督インタビューより)
スタジオジブリのアニメ映画『ゲド戦記』では原案として使われ、「少年に救われた少女が、物語の最後で少年の心の光を取り戻す」というプロットが共通しているほか、「砂漠に乗り上げた船」「奴隷と人買い」など、映像面にも影響がみてとれる。
原作:アーシュラ・K・ル=グウィン (『ゲド戦記』)
原案:宮崎駿 (『シュナの旅』)
映画化は?
シュナの旅が映画化されたら、あれが一番好きかもしれないけど。
— 狛犬丸によ (@komainumaru) December 27, 2013
@Akahiyagiri
— さかね もとか (@ravx41) December 27, 2013
シュナの旅はいつかきっと映画化すると信じている('◇')
ナウシカはシュナの旅を映画化してくんないかな…と待ち続けて早○年
— かりん@緑黒原稿再開 (@tsubakisecond) 2013.12.27 21:57
「もののけ姫」や「風の谷のナウシカ」で登場した数々の類似点をはじめ、映画「ゲド戦記」では原案として使われるなど、宮崎駿作品のエッセンスが詰まった作品だけに改めて映画化されるのは難しいのでは。
ラジオドラマ版
60分のラジオドラマ版が1987年5月2日にNHK-FMのFMシアターで全国放送された。
シュナの声はアシタカと同じ松田洋治が演じた。
キャスト
シュナ:松田洋治
テア:藤代美奈子
旅人:下元勉
奴隷商人:松山照夫
老婆:北城真紀子
古老:戸浦六宏
ナレーション:佐々木功