【シュナの旅】宮崎駿の名作漫画を徹底解説!「もののけ姫」の原点になった?

『シュナの旅』という漫画をご存知でしょうか。アニメーション映画界の巨匠・宮崎駿による絵本タイプの物語です。この漫画は『もののけ姫』をはじめ、スタジオジブリの数多くのヒット作の原点になったといわれており、登場人物・キャラクターやエピソードにその片鱗が窺えます。そんな本作が一体どんな漫画なのかこの記事でまとめたので、スタジオジブリファンの方は必見!

登場する人物、動物および世界設定、全体的な雰囲気は『風の谷のナウシカ』にも似通っている。また、この作品に出てくる動物「ヤックル」は、後に『もののけ姫』に、「ミノノハシ」は『もののけ姫』 と『天空の城ラピュタ』に登場している。

スタジオジブリのアニメ映画『ゲド戦記』では原案として使われ、「少年に救われた少女が、物語の最後で少年の心の光を取り戻す」というプロットが共通しているほか、「砂漠に乗り上げた船」「奴隷と人買い」など、映像面にも影響がみてとれる。

アレンの馬はシュナの愛畜ヤックルに酷似している。宮崎吾朗も「あれはヤックルみたいなものです」「もののけ姫ではなくシュナの旅を参考にした」とインタビューに答えている。ただし2本の角は製作過程で取ってしまった、と言っている。

死と生、喜びと恐怖の一体となったこの世界観は、以降の宮崎作品にも幾度となく登場する。

映画「ゲド戦記」の原案?

出典: ayukanon.exblog.jp

――劇場版は原作第3巻『さいはての島へ』を元にしつつ、大きくアレンジされましたが、何故ですか?
当初は、まったく原作のとおりにやろうとしました。しかし、それを通して自分は何をやりたいのか、何を指針にすべきかということが、なかなかはっきり見えてこなかった。そのときに、父の『シュナの旅』を参考にしたらどうかという話が出てきて。つまり少年が国を出て、一人で旅をして人に出逢い、少女を救って、自分も救われて、という話の骨格がある。
(宮崎吾朗監督インタビューより)

出典: www1.e-hon.ne.jp

この映画は「ゲド戦記」と昔、(父)宮崎駿氏が書いた「シュナの旅」を組み会わせてストーリーを編んでいます。
(宮崎吾朗監督インタビューより)

出典: eurasia-walk.asablo.jp

スタジオジブリのアニメ映画『ゲド戦記』では原案として使われ、「少年に救われた少女が、物語の最後で少年の心の光を取り戻す」というプロットが共通しているほか、「砂漠に乗り上げた船」「奴隷と人買い」など、映像面にも影響がみてとれる。

原作:アーシュラ・K・ル=グウィン (『ゲド戦記』)
原案:宮崎駿 (『シュナの旅』)

映画化は?

「もののけ姫」や「風の谷のナウシカ」で登場した数々の類似点をはじめ、映画「ゲド戦記」では原案として使われるなど、宮崎駿作品のエッセンスが詰まった作品だけに改めて映画化されるのは難しいのでは。

ラジオドラマ版

60分のラジオドラマ版が1987年5月2日にNHK-FMのFMシアターで全国放送された。

シュナの声はアシタカと同じ松田洋治が演じた。

キャスト
シュナ:松田洋治
テア:藤代美奈子
旅人:下元勉
奴隷商人:松山照夫
老婆:北城真紀子
古老:戸浦六宏
ナレーション:佐々木功

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