妖しく危険な禁断の世界を描いた映画まとめ!『イノセント・ガーデン』など

ここでは妖しく危険な禁断の世界を描いた映画をまとめた。外界から隔絶された屋敷で暮らす少女の周りで奇妙な出来事が起きる『イノセント・ガーデン』、女子寄宿学校で起きる血なまぐさく妖しい事件を描いた『モスダイアリー』などを紹介している。

▼『イノセント・ガーデン』

出典: eiga-movie.com

”韓国の鬼才パク・チャヌクの世界進出作は、アブナイ妖しさの映像美が圧巻”

『親切なクムジャさん』や『オールド・ボーイ』で知られる韓国の鬼才パク・チャヌクのハリウッド進出第1弾作品。主演はミア・ワシコウスカ、マシュー・グード、ニコール・キッドマン。外部と遮断された大きな屋敷で暮らす、繊細な少女のインディア。彼女の唯一の理解者だった父が交通事故で他界、一緒に住む美しい母とは感情を交わらせる事なく暮らしてきた。そんな中、彼女の18歳の誕生日に謎めいた鍵が届き、長年行方不明になっていた叔父チャーリーと名乗る男が現れる。その日からインディアはチャーリーと一緒に暮らすことになるが、彼女の周りで次々と人々が姿を消していく奇妙な事件が起こり始める……。

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出典: www.tohotheater.jp

主人公インディア・ストーカーは、最愛の父親を交通事故で亡くし、大きな屋敷で母親と住んでいた。しかし、母親との関係は冷え切ったものだった...。インディアは心を閉ざし、父親との思い出に逃避する虚ろな毎日を過ごしていた。母親もまた、喪失感から酒に溺れていた...。

出典: d.hatena.ne.jp

父親の葬儀に突然現れた叔父を名乗る謎の男、チャーリー。全てにおいて完璧な彼は、母親を誘惑し、インディアには悪意のある行動を教えていく。そして、彼の事を怪しんだ人々は次々と消えて行く...。果たして彼の目的とは。

出典: ameblo.jp

毎日、叔父はストーカー行為とも言える執拗さで、インディアに付きまとう。拒絶しようとする彼女。しかし、ある事件をきっかけに、彼女の中に叔父と共通する何かが目覚めてしまう...。それは、多感すぎる少女が自我に目覚めた瞬間だった。しかし、それは悲劇のはじまりに過ぎなかったのだ!

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脚本は「プリズン・ブレイク」のマイケル・スコフィールド役で知れらるウェントワース・ミラー(出演はしてません!)。名前を伏せて発表したというが、それほど驚く程の内容ではないかな...(失礼!)。しかし、彼の脚本はパク・チャヌク印の妖しい映像美により具現化され、独特の世界になっているのだ!

映画『イノセント・ガーデン』予告編

少女が魔性の女に変わる。その瞬間をこれほど鮮やかに捉えた作品は、まずないだろう。つぼみが花開く普通の変身ではない。幼虫が変態して、極彩色の毒蛾どくがになるような鮮烈さだ。

出典: www.yomiuri.co.jp

血脈や血筋が絡むとどろりと澱む韓国映画の中でも描写の強烈なパク・チャヌク映画らしく、ハリウッドへ来て洗練され、透明度が増しても重く不穏な匂いがたちこめる。

出典: www.nikkei.com

美しくて醜く、繊細でありながらも暴力的で猛々しく、そして図太い。シリアルキラーの話というだけでなく、思春期女子の心の葛藤も同時に描いている巧妙さ。

出典: bonanoche-cinema0511.blog.so-net.ne.jp

▼『モスダイアリー』

出典: news.ameba.jp

”女子寄宿舎学校を舞台にしたヴァンパイアもの?もっと妖しい雰囲気が!”

『アメリカン・サイコ』で知られるメアリー・ハロン監督・脚本、サラ・ボルジャー、リリー・コール、サラ・ガドンなどが出演した2011年の作品。女子寄宿学校に在学する過去の出来事から心に傷を負った少女レベッカ、それとは対照的に明るいルーシーは仲の良い友人同士だった。ある日、ミステリアスな雰囲気を持ったエネッサという少女が転校してくると、ルーシーは彼女と親しくなっていく。しかし、それを境にそれまでの学校内の人間関係が次第に崩れ、やがてエネッサの周辺で奇怪な事故や悲劇的な事件による変死者が続出、レベッカはエネッサに疑念を持ち始めるが...。

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出典: www.jorudan.co.jp

全寮制の女子校にミステリアスな少女が転校してきた事で、学校の少女たちの人間関係が崩れて行く様を、微妙な心理の変化を交えたミステリアスな事件を絡めて描く。クローネンバーグ親子に愛された美貌のサラ・ガドン、そしてサラ・ボルジャー、リリー・コールという、ある意味個性の異なった少女達が競演。

中でもイギリスのトップ・モデルとして活躍するリリー・コールの異才を放つ人間離れしたルックスと妖しい雰囲気は、痛烈な個性を放つ。この輪郭とか、フツーじゃないよねえ。

出典: curse.jp

よくある学園・ヴァンパイアものと思ったら大間違い。血生臭い雰囲気は物語に妖しい色を添えるが、もっと妖しいのは、少女達の園での倒錯した感情と耽美な美学を見事に描いた映像美なのだ!

映画『モスダイアリー』予告編

kyk_wednesdayl4
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@kyk_wednesdayl4

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