ヨルシカ(n-buna・suis)の徹底解説まとめ

ヨルシカとはコンポーザーのn-buna、ボーカルのsuisによる日本の男女二人組のロックバンド。2017年に結成。ヨルシカというバンド名は1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』の収録曲「雲と幽霊」という曲の歌詞の「夜しかもう眠れずに」からとられた。2020年には「第34回日本ゴールドディスク大賞」にて「ベスト5ニューアーティスト(邦楽)」を受賞するなど特に若い世代から人気を集めている。また、メンバーは顔出しをしていないにも関わらず、様ざまな人から歌声を評価され、支持を受けている。

3rd配信シングル 2020年4月22日発売。

ヨルシカの代表曲

『花に亡霊』

映画『泣きたい私は猫をかぶる』の主題歌。
夏を舞台に物語が展開される映画に合わせて、「夏」を意識して作られた楽曲となっている。後に明かされたn-bunaのコメントによれば、この楽曲のタイトルは、「亡霊はつまり想い出なので、夏に咲く花に想い出の姿を見る、という意味の題です」とのことである。

『だから僕は音楽を辞めた』

この歌はとある青年の思いを書いた歌だという。ただこの歌のフィクション性・物語性はn-buna本人の個人的な感情や経験に基づく思考や、世界観などより青年=n-buna本人ではないかとだれもが想像できる歌となっている。「だから僕は音楽を辞めた」、「エルマ」などの歌詞には自分たちの人生観を交えたリアルな話。特に「だから僕は音楽を辞めた」の歌詞は、自室で真夜中にどうしようもなく身体が疼き、苦し紛れに喘ぎながら吐き出すように書かれたような、内向的・現実的なものとなっている。奏でられる旋律も爽快でありながら、ところどころふと泣きたくなってしまうような切なさも入り交じるものとなっており、まるで「矛盾」を孕むことの多い人間の複雑な感情そのものを描き出しているように聴こえるものとなっている。n-buna自らの人生経験に基づいた、確固たる思いがあるように感じられる1曲だといえるだろう。

『言って。』

「言って」という曲には過去を悔いる気持ちのが書かれている。

ヨルシカのミュージックビデオ(MV/PV)

もう何も知らない子供のままではいられないけれど、何もかもを認めて飲み込めるような大人にはまだなれない。 子供と大人の狭間にいる「僕」は、いつか来る「君」との別れに思いを馳せる。夏が終わっても僕らの人生は続いていく。僕らの道がもう一度交わることはないかもしれないけれど、忘れない夏の1ページが確かに存在したことを予感させる。時間は平等にあるが、成長するにはそれぞれ所要時間が異なる。

盗作

ヨルシカ初の実写映像のみでのMV。
これまでヨルシカは、現実の映像を使う場合も何かしらのアニメーション加工がいれられていた。しかし今作は最初から最後まで全て実写映像のみの作品となっている。登場人物達にもアニメーションなどの加工はなしで、実際の人間を登場させる形で撮影が行われている。
ヨルシカのもつ「人間でしかできないこと」をモットーが、最も輝くMVだといえるだろう。
またMVのコメント欄には、楽曲「盗作」に込められた物語の記載が行われている。この物語を読んだ上でMVを見る事で、MVに込められた物語性にさらなる深みが出るようになっている。

ヨルシカの名言・発言

ヨルシカの名言は、歌詞そのものにあるといえる。
「物語」を意識して作られたヨルシカの楽曲達の歌詞には全て、その「物語」の世界観を生み出す為、深い言葉が使用されている。

間違ってないだろ 間違ってないよな

ヨルシカの楽曲「だから僕は音楽を辞めた」の歌詞。
この楽曲はとある音楽を行っていた青年が、音楽を辞めるに至るまでの事を歌った内容の楽曲となっている。そんな中で何度も繰り返されるのがこの歌詞だ。「間違ってる」「間違ってない」「間違ってるんだよ」「間違ってないだろ」「間違ってないよな」と、何度も何度も繰り返されるこの言葉からは、青年の音楽をする事に対する葛藤が感じられる。何か1つの夢を追う事の大変さ、苦しさを聴く者の心に深く訴えてくる歌詞となっている。

もっと、もっと、もっと、もっと

楽曲「言って」の歌詞。
「言って」は、「もう会えない相手」ときちんと言葉を交わせなかった事を後悔するような物語が詰め込まれた楽曲となっている。
この歌詞は楽曲の終盤にて繰り返される歌詞であり、終わりに向けての盛り上がりが感じられると共に、この楽曲(物語)の主役である「私」の感情が高ぶっている事がよくわかる歌詞となっている。「もっと、」ともう二度と会えない相手に向かって言い続ける「私」の抱える苦しさ、悔しさ、後悔、が非常によく伝わってくる、インパクトのある歌詞となっている。

Tachi551
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@Tachi551

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