EVE burst error(イヴ・バーストエラー)のネタバレ解説・考察まとめ

『EVE burst error』とは、シーズウェアの開発によるアドベンチャーゲーム。
PCゲームとして発売され、その後セガサターン、PS2、PSP、PS Vitaに移植された。その人気から何度もリメイクされている。
絵画捜索依頼を受けた私立探偵・天城小次郎と、女子高生の身辺警護の指令を受けた凄腕国家情報エージェント・法条まりな、男女二人の視点から猟奇殺人事件の真相を追う。
主人公二人の視点を切り替えながらゲームを進行する「マルチサイト・システム」が高い評価を受けた。

テラー

小次郎とまりなが遭遇する殺人事件の犯人として疑われる暗殺者。首を一文字に切る殺害方法、近くにエルディアのナイフを残す手口で知られているが、ほとんどの情報は謎。テラーとはエルディア特殊実行部隊の名前であり、源三郎も元部隊員であった。物語終盤で判明するが、暗殺者テラーの正体は御堂真弥子に眠るエルディア前国王の人格だった。

『EVE burst error』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

伝説のシナリオライター「剣之ゆきひろ(菅野ひろゆき)」はその後もヒット作を連発した

この作品のシナリオライター「剣之ゆきひろ(菅野ひろゆき)」は、この作品で爆発的なヒットを出した。開発元のシーズウェアを退社したが、その後も別会社から『この世の果てで恋を唄う少女YU- NO』や『エクソダスギルティー』など熱狂的ファンが支持する作品や大ヒット作を産み出した。

散りばめられたギャグ

この作品は選択肢形式のシュミレーションアドベンチャーであるが、時に無意味な選択肢が現れる事がある。例えば、「電柱を押す」や、「服を脱ぐ」等である。他にも、小次郎が二階堂を何度も「東海道」と言い間違えるなど、コマンド形式の単調さやシナリオのシリアスさを緩める箸休め的なギャグが所々に散りばめられているのもこの作品の特徴である。

『EVE burst error』のサウンドトラック

この作品のBGMは、ゲームミュージック作曲家・梅本竜によって作成された。梅本竜はFM音源(旧式の音色合成音源)に強いこだわりを持っており、アナログ感とデジタル感の混ざった独特の音色で楽曲を制作している。この作品においては、スリリングで骨太な曲、軽快な曲等色々な楽曲が用いられたが、ロック、フュージョンジャズなどドラムやベースラインが強調された楽曲も多く、当時のPCゲームとしては斬新な作曲が行われた。これらをまとめたオリジナルサウンドトラックはいまだに評価が高い。

01. Sega Saturn版 オープニングテーマ
02. デイリー・オープニング
03. Main(Noon)for The Man
04. 天城探偵事務所
05. Main(Noon)for The Woman
06. まりな自室
07. Main(Night)for The Man
08. トリスタン乗船前
09. エール外国人学校(Noon)
10. 安らぎ
11. 汎用曲(孔宅・大使館)
12. ショットバー(Dummy有り)
13. 信頼
14. Last Mission
15. エール外国人学校(Night)
16. 推理(No.x05)
17. 招かざる客(汎用曲experssion)
18. 団らん
19. エルディア(日記-1 / 2日・3日・4日)
20. 憩い
21. 脱走
22. ピンチ Theme Of Eve Vl.1
23. 王室(有線放送)
24. 弥生
25. 日常(No.x01)
26. ハッキング(ハッカー)
27. 狂気(No.x06)
28. バーストエラー(No.x04)
29. エンディング-3
30. 101日記(ハイパーアレンジ)
31. エンディング-1
32. 硝子のドレス
33. 天城探偵事務所(To Be Continued Version)

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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