Muse(ミューズ)の徹底解説まとめ

Muse(ミューズ)は1994年にイングランドのデヴォンで結成されたロックバンド。1999年のアルバム『Showbiz』でデビューして以来、メンバーそれぞれの持つ幅広い音楽性とメッセージ性の高い楽曲、そして圧巻のライブパフォーマンスで世界中のファンを魅了し、グラミー賞をはじめ多くの音楽賞を受賞。革新的なサウンドと壮大なステージ演出で知られ、ロックシーンに大きな影響を与え続ける、第一線で活躍するバンドである。

Muse「Mercy」

「Show me mercy!」(憐れみを示してくれ!)という叫びが生々しく、個人的な痛みが露出したように見える楽曲。一見するとただのラブソングのようでもあるが、聴き込むとSF的、哲学的な解釈が生まれてくる。

Hysteria

1998年アルバム『Absolution』からの人気曲。脳内を直撃するかのようなクリス・ウォルステンホルムのベースに始まり、1音目から狂気の渦に巻き込まれるパワーがある。激しいサウンドと美しいメロディラインを駆使して狂気と恋愛のギリギリの境界を突きつける、ロックならではの純粋な暴力性を感じるライブアンセムだ。

Muse(ミューズ)のライブ動画

彼らを形容する一つの特徴、それは彼等は偉大なライブバンドということだ。実際、本国イギリスでは、ブリット・アワーズにて最優秀ライブバンド賞を多々受賞するなど、彼等のライブのクオリティの高さは評価されている。日本の音楽ファンの中でも「MUSEはCDよりもLIVEを見るべき」との呼び声が高く、彼等の来日時は熱狂を求めた多くのファンが会場に駆けつけている。Museの楽曲の特徴である「壮大さ」に加え、ライブではロックバンドとしての音の重みなども増して堪能できる。同じ楽曲でも音源とライブでは全く違う表情が楽しめるのも、彼らならではのライブ体験だ。

Knights Of Cydonia(Live At Wembley Stadium)

Muse「Knights Of Cydonia」(Live At Wembley Stadium)

2007年にロンドンにあるウェンブリー・スタジアムにて2日間で16万人を動員したライブの動画。3ピースであることが信じがたいほどの迫力がある。スタジオ音源以上に会場全体を巻き込む爆発力は、まさにライブマジックを体現するアンセムそのもの。特に中盤のギターソロからサビでの再爆発は圧巻の一言だ。昔からのファンも、これからMuseに触れる人も、必見、必聴の一本である。

Muse(ミューズ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

YouTubeでのヒットがきっかけで公式MVに抜擢された鉄拳の『振り子』

鉄拳のパラパラ漫画『振り子』が採用された「Exogenesis: Symphony Part 3(Redemption)」のMV

アルバム『The Resistance』に収録された楽曲「Exogenesis: Symphony Part 3(Redemption)」だが、実は洋楽にあまり詳しくない人も耳にしたことが多いと推測される楽曲だ。この「Exogenesis: Symphony Part 3(Redemption)」は、日本のお笑い芸人、鉄拳によるパラパラ漫画『振り子』のBGMとして使用されている。
元々、スケッチブックに描いたイラストネタで人気を博した彼の手掛けたこの作品は、一組の夫婦の人生を追った感動的大作だ。この『振り子』のストーリーが話題となり、YouTubeで世界的な大ヒットを記録。この動画のヒットを受け、Muse側がこの漫画をこの楽曲の公式MVに採用するという事態に発展した。双方の才能が結んだ縁で作られたこのMVは、長きにわたって世界中の人々の胸を温め、愛され続けている。

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