ノーゲーム・ノーライフ(No Game No Life)のネタバレ解説・考察まとめ
『ノーゲーム・ノーライフ』とは、榎宮祐によるライトノベル、またはそれを基にしたアニメ作品である。天才ゲーマー兄弟が、「全てがゲームで決まる」異世界に召喚され、世界を攻略していく作品である。そのほかインターネットラジオなどのメディア展開も多い作品である。漫画版が『月間コミックアライブ』で連載され、2014年4月よりアニメが放送された。その後アニメ劇場版が2017年7月に上映されるなど、世界的にも注目を集めている。
大戦
「昔々、神々が世界の絶対支配権、唯一神の座をかけその眷属・被造物と共に永遠を争った。長く凄惨な戦いは、空と海と地、星の死によって勝者なきまま唐突に幕を閉じた。かくして、その時点でただ一柱力を残し王冠を貫いた神が不戦勝で唯一神の座に就いたのだ。その名はテト。かつて『遊戯の神』と呼ばれた存在だ。『腕力と暴力と武力と資力の限りを尽くし、屍の塔を築く知性ありしと自称す者ら、答えよ。己と知性ない獣の最後を。』崩壊した世界にいかなる弁明も無意味。そして神は言った。この天地における一切の殺傷・略奪を禁ずると。『知性ありしと主張する十六の種族よ、理力と知力と才力と財力の限りを尽くし、知恵の塔を築き上げ、自らの知性を証明せよ。』」
歴史に刻まれたこの「大戦」とは、絶対支配権の概念装置「星杯(スーニアスター)」をめぐり、神々が争った歴史のことだ。その結果、全ての神が力尽き、不戦勝でテトが「星杯」を手にした。そして、「十の盟約」によりゲームで全てが決まる世界が誕生したのだった。
十の盟約(じゅうのめいやく)
唯一神のテトが作ったこの世界での絶対法則である。
「知性ある『イクシード』に対し一切の戦争を禁じた盟約、すなわち
一つ、この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる
二つ、争いは全てゲームによる勝敗で解決するものとする
三つ、ゲームには相互が対等と判断したものを賭けて行われる
四つ、『三』に反しない限り、ゲーム内容、賭けるものは一切を問わない
五つ、ゲーム内容は、挑まれた方が決定権を有する
六つ、『盟約に誓って』行われた賭けは絶対遵守される
七つ、集団における争いは全権代理者をたてるものとする
八つ、ゲーム中の不正発覚は敗北と見なす
九つ、以上をもって神の名のもと絶対不変のルールとする
十、みんななかよくプレイしましょう」
十六種族(イクシード)
ディスボードにおいて、「知性あるもの」とされる生物。魔法適性値によって位階序列が決められている。第六位以上を「生命」、第七位以下を「生物」とする。
第一位:神霊種(オールドデウス)
第二位:幻想種(ファンタズマ)
第三位:精霊種(エレメンタル)
第四位:龍精種(ドラゴニア)
第五位:巨人種(ギガント)
第六位:天翼種(フリューゲル)
第七位:森精種(エルフ)
第八位:地精種(ドワーフ)
第九位:妖精種(フェアリー)
第十位:機凱種(エクスマキナ)
第十一位:妖魔種(デモニア)
第十二位:吸血種(ダンピール)
第十三位:月詠種(ルナマナ)
第十四位:獣人種(ワービースト)
第十五位:海棲種(セーレーン)
第十六位:人類種(イマニティ)
『ノーゲーム・ノーライフ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「お前の爺さんが正しかったと、証明しに行くぞ」
クラミーに打ちのめされたステフに、空がかけた言葉。人類を信じていた先王、そして同じく人類の可能性を信じている空がその意思を受け継いだ瞬間である。ステフはこの言葉によって、彼らとともに戦おうと思うのだった。
「あまり、人類なめるんじゃねぇ」
ただの人間がエルフの魔法に勝てるわけないと言ったクラミーに対して、空が放った言葉。人類の可能性を信じる空が、人類は他種族に頼らなきゃ生きれないわけないと理解させるために突きつけた言葉だった。
「弱者らしく、強者を屠ることをここに宣言する」
空と白が戴冠宣言の際に、民衆に対して放った言葉。人類は弱者であることは変わらない。それでも「誇り高き弱者」である。魔法や暴力に屈しず、必死に知恵を磨いてきたからこそ、現在まで人類は生き残っている。弱者ゆえに知恵で強者を屠ると宣言したのだった。
「俺は人類なんか信じてない。だけど、人類の可能性は信じてる」
前国王がなぜ8回もワービーストに勝負を挑んだのか考えていたときに、ジブリールに空が言ったセリフ。前国王と同じく人類の可能性を信じる空だからこそ、ステフも隠し書斎のカギを託すことを決意するのだった。
「人類の可能性、信じるわよ」
空と記憶を共有し、空を信じることを決意したクラミーが空に言った言葉。空とチェスで戦ったあとに空がクラミーに言った「あまり人類なめるんじゃねぇ」という言葉がクラミーにちゃんと届き、クラミーも人類の可能性を信じた瞬間だった。
「出来る。ゲームで俺にできないことは白が出来る」
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目次 - Contents
- 『ノーゲーム・ノーライフ』の概要
- 『ノーゲーム・ノーライフ』のあらすじ・ストーリー
- 異世界「ディスボード」
- クラミーとのチェス勝負
- 世界征服
- 天翼種「フリューゲル」
- 愚者を演じた偉大な先王
- ゲームの正体
- 最後のピース
- 人類種対獣人種
- 『ノーゲーム・ノーライフ』の登場人物
- 『 』(くうはく)
- 空(そら)
- 白(しろ)
- 人類種(イマニティ)
- ステファニー・ドーラ
- クラミー・ツェル
- マハコート・ドーラ
- 神霊種(オールドデウス)
- テト
- 天翼種(フリューゲル)
- ジブリール
- 森精種(エルフ)
- フィール・ニルヴァレン
- 獣人種(ワービースト)
- 初瀬 いづな(はつせ いづな)
- 初瀬 いの(はつせ いの)
- 巫女
- 『ノーゲーム・ノーライフ』の用語
- ディスボード
- 星杯(スーニアスター)
- 大戦
- 十の盟約(じゅうのめいやく)
- 十六種族(イクシード)
- 『ノーゲーム・ノーライフ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「お前の爺さんが正しかったと、証明しに行くぞ」
- 「あまり、人類なめるんじゃねぇ」
- 「弱者らしく、強者を屠ることをここに宣言する」
- 「俺は人類なんか信じてない。だけど、人類の可能性は信じてる」
- 「人類の可能性、信じるわよ」
- 「出来る。ゲームで俺にできないことは白が出来る」
- 「全身全霊を尽くし、まだ勝てない相手がいる気分はどうだ?最高じゃね?」
- 「空白に敗北の二文字はない」
- 『ノーゲーム・ノーライフ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「ジョジョ」「ナウシカ」「ラピュタ」「ドラえもん」などパロディ満載
- 次回予告には色んなゲームのセリフなどが使われている
- 『ノーゲーム・ノーライフ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):鈴木このみ『This game』(第2話~第8話、第10話)
- OP(オープニング):初瀬いづな(CV:沢城みゆき)『おねがい☆すにゃいぱー』(第11話)
- ED(エンディング):白(CV:茅野愛衣)『オラシオン』(第2話~第11話)