クロエのレクイエム(Chloe's Requiem)のネタバレ解説・考察まとめ

『クロエのレクイエム』とはゲームサークル「ブリキの時計」が2013年10月2日に無料配布したフリーホラーゲーム。「ブリキの時計」は当時19歳のぬばりんと16歳のななしのちよによる女性2人のサークルであり、製作者の破格の若さとゲームの完成度の高さが話題となった。主人公のミシェルはバイオリンの演奏で脚光を浴びる早熟の天才少年。そんなミシェルは家族との確執が原因で飛び出した夜、迷い込んだ先の屋敷でピアノ好きな黒髪の少女クロエと出会い、この屋敷にかかった呪いを解いてくれるように頼まれる。

本編に忠実な内容のものと、本編以降の事件を描いたもの、2冊の小説が刊行されている

クロエのレクイエム小説版1冊目(左)と2冊目(右)。2冊目の表紙はぬばりんが担当している。

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本作は小説版が2冊刊行されている。1冊目は『クロエのレクイエム infinite』(著/黒川実・高崎とおる イラスト/市ノ瀬雪乃)であり、原作に忠実なストーリー展開と各登場人物の心理描写に比重を割いている。2冊目『クロエのレクイエム2 andante』(著/黒川実・高崎とおる イラスト/ぬばりん)は本作の数年後、特待生としてパリの音楽学校に進んだミシェルとピエールが活躍するミステリーであり、呪いに支配された学校で2人が悪戦苦闘する様子が描かれる。

ニコニコ超会議2015において本作をモチーフにしたお化け屋敷が出展される

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超ホラーゲームお化け屋敷でプロのおばけに驚かされてきた

超会議2015に出展された『クロエのレクイエム』モチーフのお化け屋敷の様子。

ニコニコ超会議2015で五味弘文氏が企画したイベント「超ホラーゲームお化け屋敷」内にて、『青鬼』『月光妖怪』『Death Forest』『魔女の家』と並び、本作がモチーフのお化け屋敷が出展される。クロエの屋敷をモデルにしたセットに『クロエのレクイエム』のテーマソングが流れ、ゴシックな雰囲気を盛り上げている。

本作の漫画版『クロエのレクイエム -rêveur-』は、ミシェルとピエールが住む屋敷に出没する、不気味な女性の正体に迫る話である

2015年9月30日発売の『ほぼほぼフリーゲームマガジン』において、七輝翼が描く漫画版『クロエのレクイエム-rêveur-』が掲載された。こちらはミシェルとピエールの屋敷に現れる不気味な女性の正体に迫る話で、ミシェルとピエールとクロエの他に、擬人化されたブラン(イラスト左下)とノワール(イラスト右下)も登場する。

テーマソングの『クロエのレクイエム』は通常バージョン・オルゴールバージョン・スネアドラムバージョン・オーケストラバージョン・バイオリンバージョン・連弾バージョンの6種がある

本作のテーマソング『クロエのレクイエム』には通常バージョン・オルゴールバージョン・スネアドラムバージョン・オーケストラバージョン・バイオリンバージョン・連弾バージョンの6種が存在する。それぞれ雰囲気が違い、オルゴールバージョンは物哀しく可憐、スネアドラムバージョンはどこか軽快で楽しげ、オーケストラバージョンは荘厳な印象を受ける。バイオリンバージョンはトゥルーエンド後にミシェルがクロエを弔っているように聞こえて感慨深い。

『クロエのレクイエム』の関連サイト

cloeslequiem.uunyan.com

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