じいさんばあさん若返る（漫画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

主人公

斎藤正蔵（さいとうしょうぞう）

CV：三木眞一郎（ボイスコミック）

通称は「じいさん」。ある時、突然80歳を超える老人から20代の青年に若返った。妻であるイネと、青森県弘前市周辺の農村（本編内では南町と呼ばれている）の一軒家でリンゴ農家を営んでいる。イネのことは「ばあさま」と呼んでいる。
イネのことを心から愛しており、イネに幸せであってもらいたいと日々思い、行動に移している。しかし、若い頃は貧乏をしていたことからイネを新婚旅行に連れて行くこともできなかったことを後悔している。そのため、若返った瞬間に戸惑うイネに「新婚旅行に行こう」と勢いのまま言ってしまった。

若返り後は息子家族たちや近所の人たちに事実を伝えて受け入れてもらっている。若返った姿はジャニーズ系のイケメンであり、さらにリンゴ畑仕事で自然に鍛えられて引き締まった身体をしている。そのイケメンぶりは近所でも評判であり、近所の奥様（おばあさん）達を虜にしている。

結婚記念日には必ずサプライズをおこなうなどお茶目な一面を持つ。実はゲームが上手でボケ防止にと貴弘が持ってきたゲームをイネ（こちらも上手）と共にクリアしてトロフィー（ゲーム内の実績）を早々にコンプリートしてしまった。

生まれも育ちも南町であり、家は代々リンゴ農家を営んできた。そのため、学生の時分には進学を許されず先祖の土地を継いでリンゴを育てることを強いられていた。正蔵本人は学校へ行っていた場合イネに出会えていなかったことを考えると学校へ行けなくてよかったと思っており、後悔はしていない。しかし、時折図書館などに行っては独学で勉強していたりする。時代が許していれば優秀だったのではないかと詩織に思われている。

父親が妻を顎で使う亭主関白な男であったことから、それを反面教師にして妻と同じ目線に立って対等であろうと努力している。

家や近所では腹巻きを愛用している。昭和初期生まれ。

斎藤イネ（さいとういね）

CV：能登麻美子（ボイスコミック）

通称「ばあさん」。正蔵同様にある日突然若返った。若返ったことで若い頃にできなかったことをやりながら楽しんでいる。若返った姿は美しく、近所の男性（おじいさん）をときめかせたりしている。若い頃から病弱であり、年を追うごとに病気が増えたりなどで服薬が増えていた。しかし、若返ったことで健康になり服薬はなくなった。
正蔵のことは「じいさま」と呼んでいる。

田舎住みのせいか虫が平気であり、ゴキブリなどが出た際には目にも止まらぬ速さで丸めた新聞紙で潰す。甘いものが好物で商店街に売っている大学芋が好き。

姉のツルがいるが、高齢により認知症が進んでおり、物事を覚えられていない。

若い頃は華族の令嬢で東京にて不自由ない暮らしをしていたが、戦時中に両親を亡くしたことで母方の親戚を頼り青森へやってきた。父親が母方の親戚に高慢な態度で接してきていたため、やってきた当初は疎まれていた。また、東京育ちであったために訛りの強い津軽弁が理解できず、言葉でも苦労していた。村内でも都会からやってきたという理由で村人から良く思われていなかったために心を閉ざしていた。（原作Web版では設定で変わっており、財閥解体に伴って両親は離婚し、母親や姉・ツルと共に青森の実家へ帰郷している）
しかし、正蔵だけはイネに優しく接してくれたことで心を開き、やがて恋をするようになった。

東京育ち故に若い頃は標準語で喋っていたが、現在は津軽弁を喋る。

プロポーズはイネの方からした。旧姓は佐々木。

夏は頬被りとサンバイザーを着用、冬場は毛糸の帽子と角巻を着用している。

義明家族

斎藤義明（さいとうよしあき）

イネと正蔵の息子で長男。妻の楓、娘の未乃と暮らしている。リンゴ農家は継がずに会社勤めをしており、役職は部長。

正蔵とイネが若返ったときは驚き困惑するも受け入れて、よき理解者となる。そして、新婚旅行に行ったことがない2人のために熱海への新婚旅行をプレゼントしている。

若返りの前に正蔵とイネが高齢になったことで体を心配して自身の家での同居を持ち掛けていたが断られている。

斎藤楓（さいとうかえで）

義明の妻。正蔵とイネの若返りの事実を2番目に知った。

正蔵の若返った姿が自身の好みであったために魅了されてしまう。若返りの事実を知ったあとで義明に報告した。
イネは姑に当たるが関係は良好であり、楓はイネは良妻賢母の鏡であるとして尊敬している。また、テレビドラマの話をしたりなど趣味の話もしたり、買い物の手伝いなどをおこなっている。

娘と同じくジャニーズイケメン好き。ゴキブリが苦手。

斎藤未乃（さいとうみの）

CV：三上枝織（ボイスコミック）

義明と楓の娘。北町高校普通科に所属する女子高生。正蔵とイネの若返りを最初に目撃した。楓同様にイケメン好きであり、正蔵の若返った姿に驚きつつも受け入れて彼氏ごっこなどをしている。イネのことも大好きであり、耳掃除をしてもらったりと甘えている。

優しい性格をしており、男女分け隔てなく接することからクラスでも人気が高い。また楓から（イネからも）受け継いでいる美貌も評判である。クラスメイトの将太には特別な感情を抱いている様子を見せる。

いとこにあたる詩織とは幼い頃はよく遊んだが、同じ学校に通うも在籍する科が違うため校内で会うことは滅多にない。未乃は詩織のことを「しおりん」と呼んでくっつくが、詩織からはそっけない態度で返されている。

貴弘家族

斎藤貴弘（さいとうたかひろ）

正蔵とイネの息子で次男。診療所の院長をしている。若返る前から正蔵とイネの体を診ていた。若返った後も正蔵とイネの体を診ている。
正蔵とイネが若返ったことに最初は驚愕していたが、検査をして体の状態が良くなっていることなどに安堵して、今では義明同様によき理解者となっている。

若い頃から病弱であったイネのために医者となったが、これといって直接的になにかをすることができないことに日々悩んでいたため、正蔵とイネが若返って健康になったことに陰で涙を流して喜んだ。

斎藤詩織（さいとうしおり）

CV： 東山奈央

貴弘の娘。北町高校特別進学科に所属する女子高生。勉強を頑張っているが、勉強ばかりしているからと友達が離れ、さらに貴弘と進路に関して喧嘩をしてしまったりなど進路関係で悩んでいる。1度貴弘と言い合いの喧嘩をしてしまった際にはイネのところへ行くなど、おばあちゃん子の姿を見せた。
しかし、思春期真っ盛りであるために素直に甘えることができず、誰かが側にいるとそっけない態度をとってしまうことが多い。いとこの未乃に対してもそっけない態度をとってしまう。

休日には一般開放されてる大学の図書館に行き勉強をしている。