【惡の華】ド変態思春期漫画をもっと楽しむ!豆知識・トリビアまとめ
『惡の華』といえば、子どもたちには読ませたくないような過激な内容が多いことで有名ですが、実は単なる変態漫画というだけではない深い意味が込められている作品でもあります。この記事では、そんな本作に関する豆知識やトリビアをまとめました。これを読めば、また違った目線で作品を楽しめるかもしれません。
出典: tabloid-007.com
■仲村さん=仲村みう×押見先生の奥さん
仲村さんの顔って、実は週プレによく出てた仲村みうさんがモデルなんです。
仲村さんが春日くんに「作文を書いてこい」と命令するシーンがありますけど、これも実際に妻から言われたことです。
■背表紙の目
■仲村さんのメガネが表す心理的な距離
仲村さんが普段かけているメガネ。よく見てみるとメガネを外している時もあります。
それは春日くんに自分の心を見せている時。
つまり相手に対する心理的な距離を表しているのですね。
春日くんとの仲が悪くなるとメガネをかけて心を閉ざすこともありますよ。
メガネから仲村さんの心理を垣間見る事ができちゃいます。
出典: read2ch.com
■変態とクソムシの意味
惡の華で頻繁に使われる「変態」と「クソムシ」の言葉。この意味を知っていると作品への理解が深まります。
作中では春日くんの中学生らしいちょっとエッチな部分を見て仲村さんは変態と言っています。
好きな子の体操着の匂いを嗅ぎたいとか、体操着を着てついつい快感を覚えてしまったりとか。
一方で教師に暴言を吐いたり、日常の退屈さにあからさまにウンザリしている仲村さんも自分自身を変態と呼びます。
つまりこの漫画の中の「変態」とは、心の中のドロドロを隠さず表に出している人を指すのです。
そのドロドロとは性欲、嫌悪感情、破壊衝動など、一般的には隠すべき欲望です。
ありのままを出したら社会に批判される。だけどありのままでなかったらそれは自分ではなくなる。そういった「本当の自分」をめぐる思春期らしい葛藤がこの漫画のテーマです。
※ちなみに春日くんはここで言う変態にはなりきれていません。性欲を抑えきれなかった平凡な中学生です。それを仲村さんが本当の変態にひん剥いてやろうとするのが大筋のストーリーです。
出典: ameblo.jp
一方で「クソムシ」とは何を意味するのか。「変態」の対極にあるので答えは簡単です。
「クソムシ」とはドロドロした内面を隠し、外面ではまともぶってる奴らです。
心の中はドロドロなのに、それをまるで存在しないかのように振る舞う「普通の人」。
そんな「普通の人」同士が内面を隠したままお互いにまともぶって会話している白々しさ。
仲村さんには退屈で下らない茶番に見えているのでしょう。
■主役3人の「惡の華」との関係性
漫画「惡の華」の挿絵には主役3人が悪の華を手にしているものがあります。
これが3人と「惡の華」との関係性を象徴していると解釈できます。
「惡の華」とはつまりドロドロした内面、欲望といった物の象徴であることに注意してください。
仲村さんは惡の華を頭上に掲げています。惡の華を崇拝し希望を見出しているのでしょうか。
春日くんは背後に隠すように持っています。後ろめたさを持ったまま隠すことしかできません。
佐伯さんは手を繋ぐように自然に持っています。崇拝も卑下もせずにあるがままを受け入れています。
この関係性を見ると一番中学生らしいのが春日くん。一番大人っぽい佐伯さんだと言えます。
自分のドロドロした内面を素直に出せず、社会から批判されると思い込む中学生。
ドロドロした内面を誰でも持っている事に気付き、飾ることも隠すこともしない大人。
この心理的な成長の流れはとても自然であると言えます。
しかし仲村さんはドロドロした内面を過剰にさらけ出しています。反抗期という言葉では収まらない激情。
仲村さんは一体どこへ向かっていくのでしょうか…。
関連まとめ
惡の華(The Flowers of Evil)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
『惡の華』とは、『別冊少年マガジン』(講談社)2009年10月号から連載が開始された、押見修造による漫画作品だ。多くのファンを集める知る人ぞ知る日本の名作であり、2013年にはテレビアニメが放送された。
誰もが一度は経験する、中学生頃の思春期をそのまま形にしたような作品で、テーマは「絶望」。クラスの美少女である佐伯奈々子の体操服を盗んだ春日高男。そしてそれを目撃した嫌われ者の仲村佐和。春日と佐伯、仲村という遣る瀬無い自我を抱える3人の思春期を描く。
【惡の華】ネタバレ注意!変態漫画のあらすじ・ストーリーまとめ【過激】 - RENOTE [リノート]
renote.net
『惡の華』といえば、ものすごく過激で変態すぎる漫画として有名ですよね。本作は思春期真っ只中の少年/少女たちの心と体の葛藤を描いた作品ですが、もはや中学生とは思えないような犯罪級にヤバい描写もあって、いろんな意味で話題になりました。この記事では、そんな『惡の華』のあらすじ・ストーリーを、ネタバレありきで紹介しています。簡単に内容に触れるだけでも、変態漫画ってことがわかっていただけるでしょう。
【惡の華】過激でド変態な青春漫画の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
思春期時代の少年/少女たちの心と体の葛藤を描いた漫画『惡の華』。内容を紐解いてみると、とんでもなくド変態なストーリー展開で、いろいろ過激です。この記事では、そんな本作の名セリフや名場面を切り取って集めました。思春期は誰もが通る道だけど、ここまで来たらちょっと異常かも…?子どもたちには読ませたくないと思う人も多いかもしれないですね。
Related Articles関連記事
惡の華(The Flowers of Evil)のネタバレ解説・考察まとめ
『惡の華』とは、『別冊少年マガジン』(講談社)2009年10月号から連載が開始された、押見修造による漫画作品だ。多くのファンを集める知る人ぞ知る日本の名作であり、2013年にはテレビアニメが放送された。 誰もが一度は経験する、中学生頃の思春期をそのまま形にしたような作品で、テーマは「絶望」。クラスの美少女である佐伯奈々子の体操服を盗んだ春日高男。そしてそれを目撃した嫌われ者の仲村佐和。春日と佐伯、仲村という遣る瀬無い自我を抱える3人の思春期を描く。
Read Article
【エログロ有】鬱アニメ激選8タイトル【残酷描写有】
軽いノリの作品だけでは飽きてきませんか?そんな時は暗くて重い鬱アニメがオススメです。今回はオススメの鬱アニメ8タイトル(エルフェンリート、東京マグニチュード8.0など)を鬱ポイントと共にご紹介いたします。
Read Article
【惡の華】ネタバレ注意!変態漫画のあらすじ・ストーリーまとめ【過激】
『惡の華』といえば、ものすごく過激で変態すぎる漫画として有名ですよね。本作は思春期真っ只中の少年/少女たちの心と体の葛藤を描いた作品ですが、もはや中学生とは思えないような犯罪級にヤバい描写もあって、いろんな意味で話題になりました。この記事では、そんな『惡の華』のあらすじ・ストーリーを、ネタバレありきで紹介しています。簡単に内容に触れるだけでも、変態漫画ってことがわかっていただけるでしょう。
Read Article
【惡の華】過激でド変態な青春漫画の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
思春期時代の少年/少女たちの心と体の葛藤を描いた漫画『惡の華』。内容を紐解いてみると、とんでもなくド変態なストーリー展開で、いろいろ過激です。この記事では、そんな本作の名セリフや名場面を切り取って集めました。思春期は誰もが通る道だけど、ここまで来たらちょっと異常かも…?子どもたちには読ませたくないと思う人も多いかもしれないですね。
Read Article